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2010年4月成約事例

対象会社(譲渡会社) 譲受会社
事業内容
穀類卸
業界別M&A動向へ
食料卸
(東証一部)
業界別M&A動向へ
地域 関東 非開示
概要

創業50年以上の歴史を誇る穀類卸事業会社。

堅実な経営を2代にわたり継続し、
現社長含め、ご兄弟で一致団結し、業容を拡大してきた。

自社で最新鋭の工場・低温倉庫・常温倉庫を保有し、関東全域のスーパー・ドラッグストア500店舗以上に個店配送を行っている。

事業には大きな設備投資が必要な業種だが、最新鋭の工場の償却も進み、財務も安定し、高い自己資本比率を維持していた。

東証一部上場、食料卸事業を幅広く展開する大手企業である。

背景

打ち合わせの際、社長からは今後の業容拡大のために営業力の強化が必要なこと、また、後継者がいない為、会社の将来に多少の不安があることを打ち明けられた。

穀類卸事業を幅広く展開するも、自社工場は保有しておらず、付加価値を高めたいとの切実なニーズを持っていた。


スキーム
株式譲渡
  

経緯

弊社担当が初めて打合せをさせていただいたのが、2009年8月のことであった。
その後、毎週のように打合せを継続し、事業承継の手法の検討に入り、大手との資本提携も有力な選択肢との認識に至った。

11月に初めての工場見学、トップ面談を行い、同じグループで事業展開するメリットが大きいことを相互に確認した。

2010年1月に入り、社長が検査入院するとの連絡が、弊社担当に入る。
社長にガンが見つかり、急遽入院・大手術となった。

手術前、弊社担当が病室にお伺いした際、ご兄弟より、「この縁談の話があるので、安心している」とのお言葉を頂き、手術の成功を祈って社長と固い握手を交わした。
社長の手術が難手術で、長時間にわたるものだと聞いていただけに、弊社担当も改めて責任の大きさを痛感し、縁談成立へ出来得る最大限の業務を進めることを心に誓った。

譲受会社も手術のことを大変心配しており、社長の退院に合わせて基本合意契約の調整を進めるというスケジュールにも最大限協力して頂き、2月末に売主一族と譲受会社との基本合意契約締結となった。

デューデリジェンスに関しては、監査法人からの質問・資料作成に弊社担当・会計士が週末を含め連日譲渡会社に入り、対応を進めた。

本件は、多数の不動産の移動、債権の譲渡等の要素が入り組み、調整事項が多かったが、双方共にスケジュールを大切にし、基本合意で定めた予定通り、4月末にて最終契約に臨んだ。


提携効果

譲渡会社は今後東証一部上場企業のグループ会社として、取引先の共有による業容の拡大を図り、一方、譲受会社は、穀類卸事業の付加価値向上、最新鋭工場の稼働率向上による利益向上を目指すこととなる。

社長は、常勤の取締役会長として引き続き経営に当たり、ご兄弟も報酬等一切変更無く引き続き会社の発展に努める。


弊社担当より

譲渡会社は高い品質管理と関東一円をカバーする強い事業基盤を持っていたが、現社長の仕入れ能力、相場観によって利益を維持している側面が強かった。

社長の病気で入院が長引くような事態になれば、中期的に業績が落ち込むことは避けられず、好調を維持している今のタイミングで、資本提携による事業承継を進められたことが、双方笑顔で縁談の成立日を迎えられた大きな要因であった。

本件を通じ、創業一族は株式譲渡代金、退職金を受け取り、個人資産の抵当権設定・個人の連帯保証債務も解除される。事業拡大には変わらず強い情熱を持ち、引き続き経営にあたる社長だが、事業の全責任を一身に負う立場からは一歩引いて、ご自身の健康状態も確認しながら業務を進めることが出来る。

本件は社長の大手術のこともあり、弊社としても、担当個人としても大きなプレッシャーの中で、業務を進めていったが、4月に予定通り縁談成立となり、優良企業の事業承継を仲介させていただいたことにM&A仲介の仕事の社会的意義の大きさを改めて実感した。

(本件に関するご質問、お問合せは中村まで)


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