2010年4月 穀類卸 →
食料卸
(上場企業) 成約実績
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掲載情報について
成約事例・実績の開示については、適時開示の観点から、以下のとおり、各四半期決算の開示後のタイミング(3ヶ月ごと)で行ないます。
成約事例・実績の開示については、適時開示の観点から、以下のとおり、各四半期決算の開示後のタイミング(3ヶ月ごと)で行ないます。
- 第1Q(10月-12月)
- 第2Q(1月-3月)
- 第3Q(4月-6月)
- 第4Q(7月-9月)
- 1月末頃
- 4月末頃
- 7月末頃
- 11月半ば頃
譲渡会社
- 業種
- 穀類卸
- 地域
- 関東
- 上場
- 未上場
譲受会社
- 業種
- 食料卸
(上場企業) - 地域
- 非開示
- 上場
- 上場
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概要譲渡会社は業容拡大の為、営業力の強化が必要であり、また、後継者がおらず将来への不安があった。一方、譲受会社は穀類卸事業を幅広く展開するも、自社工場がなく、付加価値を高めたいとのニーズがあった。工場見学、トップ面談を経て、同じグループで事業展開するメリットが大きいことを相互に確認した。
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経緯弊社担当が初めて打合せをさせていただいたのが、2009年8月のことであった。
その後、毎週のように打合せを継続し、事業承継の手法の検討に入り、大手との資本提携も有力な選択肢との認識に至った。
11月に初めての工場見学、トップ面談を行い、同じグループで事業展開するメリットが大きいことを相互に確認した。
2010年1月に入り、社長が検査入院するとの連絡が、弊社担当に入る。
社長にガンが見つかり、急遽入院・大手術となった。
手術前、弊社担当が病室にお伺いした際、ご兄弟より、「この縁談の話があるので、安心している」とのお言葉を頂き、手術の成功を祈って社長と固い握手を交わした。
社長の手術が難手術で、長時間にわたるものだと聞いていただけに、弊社担当も改めて責任の大きさを痛感し、縁談成立へ出来得る最大限の業務を進めることを心に誓った。
譲受会社も手術のことを大変心配しており、社長の退院に合わせて基本合意契約の調整を進めるというスケジュールにも最大限協力して頂き、2月末に売主一族と譲受会社との基本合意契約締結となった。
デューデリジェンスに関しては、監査法人からの質問・資料作成に弊社担当・会計士が週末を含め連日譲渡会社に入り、対応を進めた。
本件は、多数の不動産の移動、債権の譲渡等の要素が入り組み、調整事項が多かったが、双方共にスケジュールを大切にし、基本合意で定めた予定通り、4月末にて最終契約に臨んだ。 -
提携効果譲渡会社は今後東証一部上場企業のグループ会社として、取引先の共有による業容の拡大を図り、一方、譲受会社は、穀類卸事業の付加価値向上、最新鋭工場の稼働率向上による利益向上を目指すこととなる。
社長は、常勤の取締役会長として引き続き経営に当たり、ご兄弟も報酬等一切変更無く引き続き会社の発展に努める。 -
弊社担当者より譲渡会社は高い品質管理と関東一円をカバーする強い事業基盤を持っていたが、現社長の仕入れ能力、相場観によって利益を維持している側面が強かった。
社長の病気で入院が長引くような事態になれば、中期的に業績が落ち込むことは避けられず、好調を維持している今のタイミングで、資本提携による事業承継を進められたことが、双方笑顔で縁談の成立日を迎えられた大きな要因であった。
本件を通じ、創業一族は株式譲渡代金、退職金を受け取り、個人資産の抵当権設定・個人の連帯保証債務も解除される。事業拡大には変わらず強い情熱を持ち、引き続き経営にあたる社長だが、事業の全責任を一身に負う立場からは一歩引いて、ご自身の健康状態も確認しながら業務を進めることが出来る。
本件は社長の大手術のこともあり、弊社としても、担当個人としても大きなプレッシャーの中で、業務を進めていったが、4月に予定通り縁談成立となり、優良企業の事業承継を仲介させていただいたことにM&A仲介の仕事の社会的意義の大きさを改めて実感した。
(本件に関するご質問、お問合せは中村まで) -
取引スキーム
- 55歳以上
- 事業承継
- 株式譲渡
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