2011年9月 調剤薬局4店舗 →
調剤薬局(上場企業) 成約実績
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掲載情報について
成約事例・実績の開示については、適時開示の観点から、以下のとおり、各四半期決算の開示後のタイミング(3ヶ月ごと)で行ないます。
成約事例・実績の開示については、適時開示の観点から、以下のとおり、各四半期決算の開示後のタイミング(3ヶ月ごと)で行ないます。
- 第1Q(10月-12月)
- 第2Q(1月-3月)
- 第3Q(4月-6月)
- 第4Q(7月-9月)
- 1月末頃
- 4月末頃
- 7月末頃
- 11月半ば頃
譲渡会社
- 業種
- 調剤薬局4店舗
- 地域
- 中部
- 上場
- 未上場
譲受会社
- 業種
- 調剤薬局(上場企業)
- 地域
- 関東
- 上場
- 上場
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概要譲渡会社は社歴約40年で、2代目社長(68)が地域密着型で運営していた。業績も順調に推移し、既に入社済の親族への承継を考えていた。しかし業界再編が進む中、独立系で事業承継していく事に将来の不安を感じていた。譲受会社は、大手調剤薬局で当該地域を重点地域と考えていた。両者共に義理人情に厚いトップと社風、条件面が合致し成約に至った。
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経緯弊社担当がオーナーと初めてお会いしたのは 約1年前。
オーナーは、「親族への承継」と平行して、
「M&Aと比較した場合のメリット」を弊社と一緒に考えて行く事となった。
①株式の承継について
オーナーの堅実な経営により、順調に内部留保は積み上がり、各店舗の売上も順調に推移してきた為、
「株式譲渡価額」と「所有不動産」を含めた資産の後継者への承継には、
相続税対策について検討していく必要があった。
②業界再編について
4店舗まで順調に拡大をしてきたものの、
過去のドラッグストア運営経験や将来の業界リスク(薬剤師の確保、薬価の改定、消費税の増税等)を考えると、
人員もギリギリで回しており、独立系で安定した収益を確保していけるかどうかを懸念していた。
③親族経営(独立系)の確実性について
親族の薬剤師は、奥様と娘様のみで、従来どおり地域密着体制で、
将来的にもドクターや患者との信頼関係を独立系のまま維持していけるかどうかを懸念していた。
将来的な業界リスクを考えると、親族の経営能力は未知数であり、今後の経営の方向性を模索していた。
また店舗を拡大してきた中で、本部機能(管理部門)の充実を図る必要性を感じ、
労力と時間、人材を考えると早急に対応する必要があった。
④オーナーの体調について
オーナーは、過去5年以内に、脳梗塞と心筋梗塞の大病を患っており、
現在の体調が良好な間に、盤石な経営基盤の確立と後継者への承継を終えたいと考えていた。
以上の①~④の懸案事項を考えると、
良いお相手先とご縁があり、良い条件が出てくるのであれば、
M&Aも将来の有力な選択肢となることを確認した。
また優良店舗であった為、卸からも直接売却の打診があり、
M&Aについても徐々に考え始めるきっかけとなった。
弊社がオーナーとの仲介契約を締結したのは平成23年3月頃。
オーナーより、初めての体験なので数社に打診をすることで、
ご相性や長年継続してきた大切な事業を安心して引継げるお相手を慎重に選びたいとの意向を頂いた。
オーナーは、6月中に全てのお相手先と面談をし、
自分の目でご相性や事業への思い、経営ビジョン等を確認していった。
7月中旬には、候補先各社からの条件が全て出揃った。
非常に悩まれた結果、譲渡価額だけではなく総合評価でお相手先を選び、
8月上旬に基本合意の締結に至った。
お相手先の選定理由は、譲受会社の社長を始め、M&A担当部署、エリアマネージャー等、
会社の全総力をあげた誠意のある対応や条件提示、オーナーの意見や対象会社の長所を尊重する姿勢が
好印象であったこと。
また、対象会社の近隣に店舗があり、ドクターや患者、従業員に安心して頂ける環境を
早期に整え易いことが決め手となった。
社長の印象通り、譲受会社は非常に誠実で柔軟性のある会社で、
デューデリジェンスも8月中旬〜下旬で無事に終了した。
更にトップ面談やエリアマネージャーとの面談を繰り返すことで、
確固たる信頼関係が構築され、スケジュールも基本合意後予定通りに進み、
9月中旬に無事に最終契約・決済を終えることが出来た。 -
提携効果・当該地域内での仕入れ・人材確保におけるスケールメリット
・対象会社の事業基盤、オーナー人脈を活かした地域密着型での事業拡大
・長い社歴の中で培った経験・信頼と大手調剤のノウハウ提供による相乗効果 -
弊社担当者より将来の選択肢とそのメリット・デメリットを慎重に比較検討した結果、
オーナーと対象会社の将来にとっても最良の縁談となったと思います。
それを実感したのは、決済日の前日夜にオーナーから
『あなたと出会えて良かった。出会わなければ今までと何も変わらず営業を継続し、
いつか壁にぶつかった時に初めて何かに気付き、その時にはもう遅かったかもしれない。
これだけ物事がイメージ通り進んだことはない。有難う。』
という言葉を頂いた時でした。
何か込上げるものがあり、あまり詳しくはお聞きできませんでしたが、
業界再編の中で、将来の舵取りに頭を悩まされていたタイミングでお会いできたご縁に感謝しております。
個人的にも、オーナーの義理人情に厚い人柄がとても印象的で、
お互い信頼関係を築き、お役に立てたことに無上の喜びを感じます。
一方で、譲受会社の誠意のある対応やお会いした十数名の方皆様の人柄がとても好印象で、
最後には、オーナーに心から薦められるお相手先となりました。
両者にとってはここからが新たなステージの始まりとなります。
関係者の皆様に心から感謝すると共に、今後の両者の益々のご発展とご多幸をお祈り致します。
(本件に対するご質問、お問い合わせは土屋まで) -
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