アドバイザーとその先にいるお客様の思いを大切にしたい~M&Aを支える法務の仕事~
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アドバイザーとその先にいるお客様の思いを大切にしたい ~M&Aを支える法務の仕事~
アドバイザーとその先にいるお客様の思いを大切にしたい ~M&Aを支える法務の仕事~
2025/12/18
企画管理部 総務・人事課の法務を担当する新谷 郁花さんは、前職のスタートアップ企業で社内体制構築のほか、IPOや市場変更も経験するなど着実にキャリアを重ねてきました。その後、上場企業の法務担当として活躍の幅を広げたいと考え、M&Aキャピタルパートナーズ(以下、MACP)に入社しました。
今回は、新谷さんが担当している業務内容や仕事において大切にしていることなどについて聞きました。
M&Aの要を担うMACPの法務
MACPの法務は、M&Aアドバイザリー業務の契約実務や法的リスク管理、取締役会や株主総会での法的検討やプロセスのサポート、業務改善ツールの導入検討、コンプライアンス対応まで、業務範囲は多岐にわたります。そのため、メンバー間で業務分担をしていますが、新谷さんは契約書のレビュー、法的検討を中心に担当しています。
新谷:法務業務のなかで、私は主にM&Aアドバイザリー業務の契約書のレビューやアドバイザーからの相談対応、法的対応を担当しています。M&Aアドバイザリー業務の契約書は、法的な論点だけではなくビジネス面の交渉も関わってくるので、実務を想像しながら対応することを心がけています。
M&Aアドバイザーの人数が増えて一人あたりの活動量も格段に増えるにつれ、法務の対応量も増えましたが、業務を効率化させつつ、チームで協力しながら「頑張れるところは頑張る」といったスタンスで進めています。
MACPに入社して、契約書の調整をする際のコメントの入れ方が格段に上達したと感じます。
企業の成長と支える人の思いに共感して入社を決意
IPOや市場変更にも携わるなど、これまでも法務として着実にキャリアを築いてきた新谷さんですが、さらにキャリアの幅を広げたいと転職を決意したそうです。
新谷:前職のスタートアップ企業では、法務として貴重な経験を積むことができました。でも、自分のなかで「自身の知見の少ない業界に飛び込み、もっと活躍の場を広げたい」という思いがだんだんと強くなっていき、上場企業の法務担当を目指すことにしました。そのなかで出会ったのがMACPです。
MACPを選んだ理由は2つあって、1つは、成長途上にあるM&A業界で確かな目標をもって成長をしている会社であったこと。もう1つは、面接でお話しした方々の誠実な人柄に触れ、会社や他部門に対する熱い思いに強く共感しました。それで、「この人たちと一緒に働きたい!」と心から思ったんです。
ワークライフバランスのとれた業務に集中できる環境
新谷さんが実際どのように業務を進めているのか、また、入社してよかったことについても聞きました。
新谷:1日のスケジュールは、午前中はメール対応を中心に進めますが、稟議受付や反社チェックをすることもあります。午後は契約書のレビューを進めながら、必要に応じてアドバイザーからの相談にも対応します。それ以外に会議が入ることもありますし、レビュー業務が立て込んで1日中かかりきりになることもあります。
MACPに入社してよかったと思うのは、ワークライフバランスがすごく整っていることです。仕事中は集中して業務に取り組み、プライベートとのメリハリをしっかりつけられるようになったのでとてもありがたいですね。
チームの雰囲気は「真剣、だけど和やか」
新谷さんが所属する法務チームや企画管理部には、意欲的で誠実に業務に取り組むメンバーが多く、周囲から刺激を受ける部分も多いようです。
新谷:法務チームのメンバーは基本的にまじめで、稟議確認のときにはみんなの真剣なまなざしが光ります。でも、契約書の調整で悩んだときは声を掛け合って相談したり、雑談で気分転換したりと、和気あいあいとした雰囲気です。
法務チームが所属する企画管理部は、「縁の下の力持ちとして会社に貢献したい」という意欲を持った人たちが集まっているように思います。そして、仲間を尊重し、誠実に業務に取り組んでいる人が多いです。
だからこそ、私もチームや組織の全体最適を考え、建設的に話し合えることが重要だと感じていて、そのために主体的に学び、自分から目の前のことに関わっていくことが大切だと思っています。
大切にしているのは「誠実さと柔軟性」
社内でも多くの信頼を集める新谷さんですが、業務を進めるうえでどんなことを大切にしているのかを教えていただきました。
新谷:私が大切にしていることは2つあります。1つは業界ガイドラインを含む法令や社内ルールの範囲内で、迅速かつ正確に対応を進めること。もう1つは、会社として大切なことを守りつつ、柔軟に対応できるようにすることです。
そのために、アドバイザーから頂く要望をかみ砕いて理解したり、相談しやすい雰囲気をつくったりすることを心がけています。基本的に、アドバイザーからの依頼はメールでもらいますが、メールのやりとりだけだと杓子定規になりがちなので、直接会話することも多いです。
お客様から難しい依頼をされたとき、アドバイザーも不安になることもあると思いますし、私たちも「無理なものを無理」と伝えるのには勇気がいります。だからこそ、「ちょっとしたことでも質問してもいいんだ」とアドバイザーに思ってもらえることが大切だと考えています。
お互いに話しやすい環境にするためには、私個人だけではなく、法務全体でそういう雰囲気を作っていく必要があると思っていて、実際に私以外のメンバーも、アドバイザーからの相談に親身に対応しています。
お客様にも納得いただける仕事を
日々、アドバイザーと向き合いながら仕事をする新谷さんですが、契約書のレビューを行うにあたり、アドバイザーだけではなくお客様のことも意識していると言います。
新谷:自分のなかで、「その先にいるお客様のことを思いながら仕事をする」ことをずっと大切にしてきました。私たちが直接向き合うのはアドバイザーですが、その先には売り手と買い手のお客様がいるということを意識しながら業務にあたっています。
アドバイザーから受ける相談には、お客様、そして、お客様同士をつなぐアドバイザーの思いが重なっています。だからこそ、それぞれの思いや意図をしっかり汲み取ることが良い仕事にもつながると考えています。
法務としてしっかり会社を支える体制をつくっていきたい
最後に、新谷さんに業務を通じてやりがいを感じる瞬間と、今後の目標について聞きました。
新谷:私が調整した契約書のコメントで、お客様からご理解いただけたときはすごくうれしいです。それから、急ぎで契約書の調整が必要になったときに、アドバイザーに早く戻すことができたときには達成感を感じます。
いつか法務部を立ち上げ、1つの部組織としての管掌範囲をしっかり担える体制をつくりたいと思っています。そして、MACPが掲げる「世界最高峰の投資銀行」という目標に向けて、法務としても個人としても、着実に成長していきたいです。
記事監修者
当社入社後は、M&Aを経験された経営者の方々への取材や各種講演会の企画立案など幅広く活動を行う。