監査法人からM&A業界へ。公認会計士として挑む「IBカバレッジ」という新たなステージ

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監査法人からM&A業界へ。 公認会計士として挑む「IBカバレッジ」という新たなステージ

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2026/01/16

IBカバレッジ部 課長の大川 裕太郎さんは学生時代、公認会計士試験に合格し、大手監査法人で公営企業の民営化支援業務や金融商品取引法監査・会社法監査を中心に実務経験を積みました。そして、公認会計士を目指していた頃からM&A業界に興味を持ち、23歳のときM&Aキャピタルパートナーズ(以下、MACP)に最年少の公認会計士として入社。今回は、大川さんにこれまでの歩みと入社後に広がったキャリアビジョンについて聞きました。

学生時代に公認会計士試験に合格し監査法人へ

大川さんは学生時代に公認会計士試験に合格し、その後は大手監査法人で業務監査を中心に実務経験を積んできました。

大川:小学校から高校までは、まさに野球漬けの毎日でした。高校3年で引退した後、受験勉強を経て大学へ進学しました。大学でも目標を持って何かに挑戦したくて資格取得を決意し、一番興味を持ったのがビジネス分野の最難関資格である公認会計士でした。

試しに簿記の勉強を始めたところ、貸借がピタリと一致する会計の仕組みに感動し、そこからはのめり込むように勉強しました。ダブルスクールを経て大学3年生で公認会計士試験に合格し、在学中に学生非常勤として入社した大手監査法人で最初に担当したのが、公営企業の民営化支援プロジェクトです。

そこで目にしたのは、弁護士や会計士など各分野のスペシャリストを束ね、最適解へと導くプロジェクトリーダーの姿でした。「自分もいつか、こうした大きなプロジェクトの全体像を描き、推進する人間になりたい。」そう強く願うようになったのが私の原体験です。

監査法人での業務は非常にアカデミックで学びの多いものでしたが、私は試験勉強を通じて会社法やファイナンスといった領域も好きで得意としており、試験合格前から「習得した知識を総動員して、ダイナミックに企業価値向上に寄与できるM&A業務」への憧れのような気持ちを抱いていました。

知見を最大限に活かせるM&Aアドバイザーに転身

監査法人で経験を積んでいた大川さんですが、以前から興味のあったM&A業界のほうが自分のポテンシャルを発揮できると考え、M&Aアドバイザーにキャリアチェンジします。

大川:新卒になったタイミングで東京事務所に異動し、上場企業の監査業務などに従事する中で、「自身のスキルセットをより直接的に、クライアントの意思決定に活かしたい」という想いが抑えきれなくなりました。転職先として投資銀行やFASも検討しましたが、巨大な組織ではどうしても業務が細分化されます。若気の至りかもしれませんが、当時の私は「Day1から、監査法人のパートナーのような責任と裁量を持って勝負したい」と考えていました。その点、MACPの「一気通貫型」のビジネスモデルは非常に魅力的でした。初回提案からクロージングまで、すべてを自分の責任で完遂する。一人当たりの生産性が極めて高く、圧倒的な当事者意識(オーナーシップ)が求められる環境で、「自分の力がどこまで通用するか、とことん試したい」と腹を括りました。

創業者である中村社長が、今なおプレイングマネージャーとして最前線を走り続ける姿に、プロフェッショナルとしての魂を感じたことも大きな決め手でした。

公認会計士だからこそ築ける信頼とキャリア

大川さんを皮切りに、MACPでは公認会計士資格を持つM&Aアドバイザーが増えつつあります。会計士としてのスキルが、アドバイザリー業務にどう活きているのでしょうか。

大川:入社当時は、資格を持つアドバイザーは数名で、私はその最年少でした。監査とM&Aでは「使う筋肉」が全く異なるため、初成約までは生みの苦しみを味わいました。しかし、同じ会計士のバックグラウンドを持つ上司が親身にサポートしてくださったおかげで、徐々に自分なりのスタイルが見えてきました。

入社1年後に初成約が決まり、支えてくださった上司と熱い握手を交わした瞬間の高揚感は、今でも鮮明に覚えています。その後、システム開発、サービス、製造、卸売など多岐にわたる業界の支援に関わらせていただき、単独・同行合わせて15件の実績を残すことができました。

M&Aにおいては、公認会計士であることはあくまで「基礎教養がある」という事実に過ぎません。もちろん、専門家としての信頼感は武器になりますが、現場では教科書にない未知の論点の連続です。大切なのは、資格にあぐらをかくことなく、クライアントの心情やビジネスの機微を深く理解し、最適解を導き出すために泥臭く考え抜く姿勢です。「会計士としてのロジック」と「人としての誠実さ」、この両輪があって初めて、真の信頼が得られると確信しています。

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次なるステージを目指しIBカバレッジ部へ

2024年10月、MACPはM&Aアドバイザリーを通じて大手企業の事業成長戦略を支援する「IBカバレッジ部」を新設しました。大川さんは2025年3月に企業情報部からIBカバレッジ部へと転属し、新たなステージへ挑戦しています。

大川:IBカバレッジ部へは自ら立候補して転属しましたが、きっかけは中村社長からの「IBカバレッジ部に向いているんじゃないか」という言葉でした。以前から、趣味兼自己研鑽として「会社四季報」「TDnet」「EDINET」の全件通読を日課にしており、資本市場全体の潮流や個別企業の開示情報を読み解くことが純粋に面白いと感じていました。そうした資本市場への探究心を存分に活かせる環境が目の前にあると思い、転属を希望しました。

IBカバレッジ部のミッションは、大手企業の複雑な経営課題に対し、M&Aに限らずあらゆる選択肢を用いてソリューションを提供することです。提案の自由度が高く、より戦略的かつ複合的な視点が求められる領域です。自分の知識と経験をさらに高い次元で統合し、自身をアップデートし続けるには、これ以上ない環境だと感じています。

新たな視点で大手企業の経営課題に向き合う

入社7年目になる大川さんは、高い視点で大手企業の経営課題に向き合えているときにやりがいを感じるそうです。

大川:IBカバレッジ部に転属して一番変化したのは、上場企業経営への解像度です。特に上場企業本体への提案では、株価の推移、四半期ごとの業績、株主構成の変化など、無数の変数が絡み合います。事業承継の枠を超え、資本政策やグループ再編といった経営戦略の中枢に関わるテーマに対し、「どうすれば企業価値を最大化できるか」を経営者と共に考え抜く。正解のない問いに対して仮説を構築し、提案に落とし込むプロセスはもちろんプレッシャーもありますが、日々鍛えられている感覚があります。

「丁寧さ」と「スピード感」を同じレベルで追及

大川さんは、普段から丁寧さとスピード感の両立を意識しながらアドバイザリー業務に取り組む一方で、自己成長のための振り返りを毎日欠かさないと言います。

大川:アドバイザリー業務を行ううえで、私が常に大切にしているのは「丁寧さ」と「スピード感」のバランスです。この二つはよく相反するものと言われますが、お客様にとってはどちらも欠かせない要素ですので、その両立には常にこだわっています。 もちろん、ただ時間をかければ丁寧というわけではありません。お客様に不安を感じさせないよう、曖昧な点はしっかりと言語化して資料に落とし込む。難しい課題に直面しても、焦らず論理的に整理する。そういった「思考の丁寧さ」を、できる限りスピーディーに行うよう心がけています。 また、入社以来続けているのが「毎日の振り返り」です。その日の自分の発言や提案が本当にベストだったのか、独りよがりになっていなかったか。毎晩、自問自答するようにしています。結局のところ、そういった地道な反省と改善の繰り返しでしか、自分を成長させていけないのだと感じています。

高度な要望に応えられるバンカーを目指して

最後に、IBカバレッジ部と大川さん自身が目指している将来像について聞きました。

大川:IBカバレッジ部はMACPが掲げる「世界最高峰の投資銀行」というビジョンを実現するためのエンジンとなる部署です。私はそこで、MACPのカルチャーと、会計士としての知見、そして資本市場への深い洞察を融合させた、新しいバンカー像を確立したいと考えています。

途方もない目標に聞こえるかもしれませんが、目指しているのは、日々の開示情報を自身の知見として血肉にし、日本の上場企業約4,000社の状況を常に頭に描ける状態です。いつ、どの企業の経営者とお会いしても、資本政策から経営・事業戦略に至るまで、即座に深く本質的な議論ができる。そうした「圧倒的な準備」があってこそ、真にお客様の悩みに寄り添い、共に正解を導き出せると信じています。理想とするバンカー像に一歩でも近づけるよう、これからも知性と人間力の両面を地道に磨き続けていきます。

記事監修者

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広報室
武田 彩佳
新卒で地方放送局に入社し、アナウンサーとして番組・イベントの司会進行等に従事。
当社入社後は、M&Aを経験された経営者の方々への取材や各種講演会の企画立案など幅広く活動を行う。

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