専門性を生かしてM&Aに伴走できるコーポレートアドバイザーの特権~その役割と魅力を解説~

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専門性を生かしてM&Aに伴走できるコーポレートアドバイザーの特権 ~その役割と魅力を解説~

専門性を生かしてM&Aに伴走できるコーポレートアドバイザーの特権 ~その役割と魅力を解説~ 専門性を生かしてM&Aに伴走できるコーポレートアドバイザーの特権 ~その役割と魅力を解説~

2024/12/10

コーポレートアドバイザリー部 ディレクター(公認会計士)/小嶋 善雄(左)
コーポレートアドバイザリー部 部長(公認会計士)/梶 博義(右)

M&Aアドバイザーを支え、成約率向上に寄与するCA部

コーポレートアドバイザリー部 部長(公認会計士)/梶 博義

はじめに、CA部のミッションと業務内容についてお教えください。

梶:CA部のミッションは2つあります。1つが、M&Aアドバイザーの工数を削減し、営業時間を確保すること。もう1つが、ナレッジの蓄積・共有です。これらを推進することで、会社の成約件数や成約率向上を目指しています。 M&Aには「検討・準備」「打診・交渉」「最終契約」と大きく3つのフェーズがあり、CA部はその全てをカバーします。 検討・準備フェーズでは、連結財務諸表や企業評価レポートの作成、事業計画の作成サポート、ストラクチャーの検討、企業概要書や提案資料の作成を行います。CA部の引き合いが最も多いのはこの検討・準備フェーズです。 打診・交渉フェーズでは、複数の買い手企業様への企業概要書の説明や、買い手企業様からの質問をまとめて要点を整理し、売り手企業のオーナー様による回答作成や開示資料整理をサポートします。 最終契約フェーズでは、買い手企業様から提示された意向表明を取りまとめ、売り手企業様がM&A交渉を進める企業を選定するためのアドバイスをします。また、デューデリジェンスにおける論点への対応、契約条件やストラクチャーの調整をする際のアドバイスも行います。

CA部は2020年10月に新設されたそうですが、どのような課題解決に取り組まれてきたのでしょうか。

梶:CA部が創設された背景には4つの課題がありました。1つ目は、社員数増加にともないM&Aアドバイザーが所属する企業情報部の規模が大きくなり、役職者の業務効率が低下したこと。2つ目は、業務の属人化が生じ、品質にバラつきができたこと。3つ目は、社内ではなく外部の専門家に質問する機会が増え、手間が発生していたこと。4つ目は、ナレッジが蓄積されず組織力が発揮できていなかったことです。 そこでCA部は、以下の3点を推進し課題解決に努めてきました。1つ目が、力のある役職者が営業に充てられる時間を確保できるよう案件同行や資料作成の面で支援すること。2つ目が、一定水準以上の品質を維持するために、現場で使える資料やマニュアルを作成すること。3つ目が、公認会計士や弁護士など専門的知見を持つ士業を採用し、社内ですぐに質問できる環境を整備することです。 品質維持の観点から、ナレッジの蓄積・共有には特に力を入れてきました。財務や税務、法務といった専門的なテーマの資料を現場で使えるよう整備したり、人為的なミスが起こらないようデジタルツールで業務を自動化したりと、ナレッジの蓄積とともに業務効率化も推進しています。

高難度・大型案件で生かせる専門性、得られる成長

コーポレートアドバイザーの魅力・やりがいを、どのようなところに感じられていますか。

梶:MACPは成約案件の平均譲渡価格が約10.9億円(2024年9月期)と業界内でも大型案件が非常に多く、社会にインパクトを与えるような案件に関わることも少なくありません。大型案件は論点が多くなる傾向にあるため、経験の幅も広がります。自身の成長にもつながりますし、そこで得たナレッジを社内に還元できます。 成約時には、涙ぐみながら感謝されるオーナー様もいらっしゃいます。関わった方々の人生を変える、社会的意義のある仕事だと実感します。 私はMACPに入社してまずM&Aアドバイザーを経験し、コーポレートアドバイザーになりました。M&Aアドバイザーだった当時はオーナー様第一を貫いていましたが、コーポレートアドバイザーになった現在は、オーナー様のことだけではなく「いかにM&Aアドバイザーをサポートするか」も深く考えています。組織をよりよくすることで、結果的に成約件数や売り上げの増加につながり、その先にいるオーナー様の幸せにもつながるからです。 現在コーポレートアドバイザーは10名以上いますが、その大半がM&Aの業務を経験しており、M&Aに関する知見が豊富です。また、M&Aに関する各士業の資料がそろっているので、大型案件にもスムーズに対応できます。M&Aアドバイザーとコーポレートアドバイザーの関係性がフラットで、一体感のあるワンチームで対応できる点も強みだと思います。

コーポレートアドバイザーには、どのような方を求めていますか。

梶:会計監査だけでなく、財務デューデリジェンスの経験は必須です。それに加えて、バリュエーションの経験があることが望ましいです。 求めるマインドとしては3つあります。1つ目が、中小企業のM&Aに興味があること。2つ目が、ホスピタリティ。3つ目が、素直かつ謙虚であることです。私たちはチームを組んで仕事をするので、同僚を積極的にサポートするホスピタリティは欠かせません。オーナー様に接する際と同様に、社内のメンバーに対しても素直で謙虚な気持ちを持って、チームで課題解決に向き合う姿勢が求められます。 MACPは風通しがよく、人間関係におけるストレスを感じたことはほぼありません。全てを自己完結しなければならないわけでなく、わからないことがあればCA部内のメンバーに意見を求めることができます。また、条件面においても、現在CA部にいる全てのメンバーが前職の給与水準を超えていますので、安心してご応募いただけるとうれしいです。

公認会計士としてM&Aに一気通貫で携われるやりがい

コーポレートアドバイザリー部 ディレクター(公認会計士)/小嶋 善雄

小嶋さんは2021年にMACPに入社されたそうですが、転職の経緯と入社の決め手について教えてください。

小嶋:前職は大手監査法人に在籍し、大手証券会社のM&A事業部に出向しました。会計デスクという立場で、会計や税務、ファイナンスに関する質問に対応したり、提案資料を作成したりといった実務に従事していました。実務で経験を積むことに加えて、M&Aに関するあらゆる書籍を読み込んで勉強し、業界に対する知識と自信を付けていくなかで、「このまま引き続きM&A業界に携わりたい」と考えるようになり、転職を意識し始めました。 ただ、公認会計士がM&Aに携わるとなると、一般的にはバリュエーションやデューデリジェンスの業務が中心になります。それ以上に幅を広げ、案件の獲得からクロージングまで一気通貫で関わりたいと思っていたときに、縁あってMACPを紹介され、「これこそ自分が求めている仕事だ」と感じて入社を決めました。 面接を通してMACPはプロフェッショナル意識が高い集団だと感じたこと、社員の人柄や誠実に仕事に向き合う姿勢を感じられたことも魅力に映りました。

これまでどんな案件に携わってきましたか。

小嶋:オーナー様が独自の管理会計手法で数値を管理されている会社のご譲渡に携わったことが、印象に残っています。独自の管理会計手法をひもといて財務内容を整理する難しさはありましたが、管理会計の知識や経験を駆使し、一般的な財務会計との整合性を確認しながら資料を作成し、オーナー様のご希望の金額で成約に至ることができました。 また、別の成長著しい企業のオーナー様から、クロージング時点の成長度合いを勘案した価格で会社を譲渡したいとご相談をいただいたこともあります。成長著しい企業の場合、労務・法務の管理がその成長スピードに追いつかないことが多く、論点となりがちですが、経済的影響額を試算して整理するなど、公認会計士としての自身の強みを発揮でき、将来の成長性を加味した金額での成約に至りました。 こうした案件は、M&Aアドバイザーから直接相談を受けることもありますし、CA部の窓口が相談を受け、適したコーポレートアドバイザーをアサインすることもあります。案件の担当者や進捗状況は案件管理シートで可視化し、特定のメンバーに負担がかからないよう調整されています。

専門性を最大限発揮できる環境で自分を試せる

MACPで働く魅力を、どのようなところに感じていますか。

小嶋:私は大きく3つの魅力があると感じています。1つ目は、公認会計士として、案件の獲得からクロージングまで全てのフェーズに携われる点。2つ目は、会計や税務、ファイナンスといった幅広い領域で専門性を発揮できる点。3つ目は、案件を進行するうえでの日程調整やオーナー様のグリップはM&Aアドバイザーが担当してくれるので、自分自身の専門性を発揮することに全集中できる点です。 MACPは社内に弁護士など士業がそろっており、公認会計士だけで解決できない問題も社内でディスカッションすることで解決できます。また、社内はオープンで活発な雰囲気があり、M&Aアドバイザーとの連携もスムーズです。ドキュメントプランナーという資料制作のエキスパートもCA部におり、コーポレートアドバイザーが描いたストラクチャーを即座に資料化してくれます。そのため、コーポレートアドバイザーは自身の専門分野に特化できます。 前職では監査法人としてM&Aに従事していましたが、当時と比べ、MACPに入社してから自分が関与できる局面が幅広くなりました。監査法人ではどうしても財務アドバイザーとして財務デューデリジェンスに関わることがメインになりますが、MACPでは案件の獲得からクロージングまで携われるため、成約後の達成感もより大きくなりました。

MACPに入社後、ご自身が成長を感じられている点があれば教えてください。

小嶋:私は前職でM&Aについて熱心に学んでいたので、入社時点で知識には自信がありました。しかし、学んだ知識をそのまま生かせるケースは半分ほどで、案件を経験することでより学びを深めることができました。 また、監査法人に在籍していた当時と今とでは、M&Aへの向き合い方も異なります。当時はクライアントに対し、「必要なことや、あるべき論を事務的に伝える」役割に近かったのですが、MACPに入社して「オーナー様が幸せになる選択肢を提示する」ことを熟考するようになりました。オーナー様から信頼を得られるような面談の組み立て方や接し方については、M&Aアドバイザーへの同行から学ぶことが多いです。 MACPでは案件の進め方や成約への導き方、専門家との連携など、どこに行っても通用するスキルが身に付きます。どこでも使えるスキルが身に付いてもなお「ずっとMACPで働きたい」と思えるのは、オープンで活発な職場環境が素晴らしいことも大きいです。M&Aアドバイザーとの日々の連携であったり、さまざまな士業の専門家と議論したり、さらに、豊富な情報やツールが使えたりと、日々刺激や学びがあります。専門性を発揮できる場所で自分を試したい、プロフェッションを極めたいと思う方にはまたとない環境だと思います。

出典:ビズリーチ掲載記事(2024年12月10日公開)より転載

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