公認会計士・銀行員の専門性が生きる、M&Aアドバイザーという天職~公認会計士や銀行出身者がこれ以上ない仕事と語る理由~
STORY
公認会計士・銀行員の専門性が生きる、M&Aアドバイザーという天職 ~公認会計士や銀行出身者がこれ以上ない仕事と語る理由~
公認会計士・銀行員の専門性が生きる、M&Aアドバイザーという天職 ~公認会計士や銀行出身者がこれ以上ない仕事と語る理由~
2024/07/09
企業情報部 主任/馬渕 良輔(左) 企業情報部 次長/武富 尚紀(右)
この業界に入るときの一番の不安は、営業経験がないことでした。その不安を払しょくできたのは、先輩のM&Aアドバイザーが新人の案件に常に付き添って進めるMACPの「同行文化」です。銀行・証券会社などでトップセールスとして活躍していた先輩たちの営業スキルを間近で見て吸収できました。 営業未経験者が初めて営業を学ぶ場として、MACPは最適な環境だと思います。先輩たちのサポートによって対人コミュニケーションのノウハウやオーナー様の心の機微のつかみ方を学べたことが、担当案件の成約や早期昇格につながりました。
公認会計士からの転身で磨いた営業力で、お客様に貢献
企業情報部 主任/馬渕 良輔
馬渕さんは公認会計士として監査法人に勤められていたそうですが、M&A業界に転職された経緯やMACPを選んだ理由をお聞かせください。
馬渕:私は大手監査法人で会計監査・内部統制監査業務を行っていましたが、業務の大半は資料に向き合い、お客様の顔を直接見る機会はあまりありませんでした。決算時に上場企業の役員の方々にインタビューする機会がある程度だったため、「日々お客様と本音で対話し、貢献を実感できる仕事がしたい」と考えるようになりました。 M&A領域に興味を抱き、監査法人のグループ企業であるファイナンシャルアドバイザリーサービスへの転職も検討しましたが、そこで携われるのは、デューデリジェンスなど大手企業同士のM&Aの一部分に限られます。また、MACP以外のM&A仲介会社では譲渡企業様担当・譲受企業様担当といった「分業制」を採っている会社もある中、私は企業オーナー様との最初のご面談からクロージングまで終始伴走する「一気通貫型」のスタイルを望んでいたので、MACPを選びました。
実際にMACPでM&Aを手がけるなかで、「一気通貫型」の良さを実感する場面はありますか。
馬渕:私が初めて支援した譲渡企業様では、オーナー様が健康上の不安を抱えていたため、譲渡先探しを急いでいました。当初、他のM&A仲介会社に依頼されていましたが、その会社では譲渡企業様担当・譲受企業様担当が分かれていたため、双方の意向が一致せずに難航していたのです。そこで当社に切り替えていただいた結果、3カ月未満で成約。一気通貫型だからこそスピーディーな対応ができ、「MACPに任せて本当に良かった」というお言葉をいただくことができました。
「ビジネスの総合格闘技」において、専門スキルを発揮できる
公認会計士がM&A業界に参画する価値を、どのように捉えていらっしゃいますか。
馬渕:M&A業務は、「ビジネスの総合格闘技」といわれます。そのなかで、すでに財務や税務の知識を持っている公認会計士は一日の長があるのではないかと感じています。 M&Aは、企業ニーズの発掘から秘密保持・仲介アドバイザリー契約の締結、譲受企業様の選定と条件交渉、基本合意の締結、クロージングの立ち合いという流れで進みます。条件交渉の場面、特に複雑なスキームを駆使する必要がある案件で、公認会計士の知識が生かせます。例えば、業歴が長く株式分散が起きていたり資本構成が複雑化していたりする企業については、単純な株式譲渡でのM&Aが成立しづらく、さまざまなスキームの検討・提案が必要です。難度が高い案件ほど、公認会計士が活躍しやすいと思います。 また、オーナー様はM&Aに限らず、税金や相続の悩みも抱えています。そうしたご相談に対しても、公認会計士であればその場で対応できるので、信頼関係の構築につながります。
前職との違いや新たな成長を感じられているところはありますか。
馬渕:監査法人時代は、毎年同じことを繰り返すルーティンワークも多かったのですが、M&Aでは常に新たな観点で考え、実務面の細部まで調べて進めます。会計・税務の実務スキルも、監査法人時代より磨かれていると感じます。 公認会計士とM&Aアドバイザーの両方の経験を掛け合わせれば、その先のキャリアの可能性は無限にあるのではないでしょうか。例えば、将来的にベンチャー企業のCFOポジションなどを視野に入れている公認会計士にとっても、M&Aの経験を積む価値はあると思います。企業の経理・財務の深い部分まで入り込んで決算や仕訳の状況を確認するだけでなく、今後の事業拡大を見込んでいる企業様などであれば、譲受企業様へ提示するにあたり成長戦略を描いて事業計画を作成することもあります。このような経験については別のキャリアでも生かせると思います。 私自身のキャリアとしては、M&Aアドバイザーを一生続けていくつもりです。これ以上に素晴らしい仕事はないと思っていますから。会社をわが子のように思うオーナー様の心情に寄り添ってお役に立てることは、大きなやりがいです。今後は大規模な企業、より複雑で社会的インパクトのある大型案件も手がけていきたいです。
馬渕さんはご入社から1年強という早さで主任に昇格されたそうですが、どのような環境が成長につながったのでしょうか。
馬渕:この業界に入るときの一番の不安は、営業経験がないことでした。その不安を払しょくできたのは、先輩のM&Aアドバイザーが新人の案件に常に付き添って進めるMACPの「同行文化」です。銀行・証券会社などでトップセールスとして活躍していた先輩たちの営業スキルを間近で見て吸収できました。 営業未経験者が初めて営業を学ぶ場として、MACPは最適な環境だと思います。先輩たちのサポートによって対人コミュニケーションのノウハウやオーナー様の心の機微のつかみ方を学べたことが、担当案件の成約や早期昇格につながりました。
「攻め」の姿勢で顧客に貢献する、銀行員時代からの変化
企業情報部 次長/武富 尚紀
武富さんの前職は銀行員だそうですが、なぜM&A業界を目指し、MACPへの転職を選んだのでしょうか。
武富:私はメガバンクで7年間、法人営業や一部企画業務に従事していました。オーナー様と親身にお付き合いしていた企業でM&Aの話が持ち上がったとき、支店の一担当者という立場では深くお手伝いできず、悔しい思いをしました。それを機にM&Aに関心を抱き、転職を決意したのがきっかけです。 MACPでは一人で譲渡企業様と譲受企業様を担当し、一気通貫で支援できることに魅力を感じました。また、自ら動いて案件を獲得する活動スタイルが、「待ち」ではなく「攻め」の働き方をしたい自身の思いにもマッチしたため、入社を決めました。
どのような案件を担当していますか。また、業務プロセスにおいて、MACPの強みはどこにあると感じていますか。
武富:担当する案件に縛りはないため、私は多様な業種・規模の案件を手がけています。過去の担当案件には、譲渡対価20億~30億円・手数料1億円以上の規模のものもありました。 MACPの優位性の一つに、譲渡先として紹介できる企業の数が多く、優良であることが挙げられます。当社は大型案件の取り扱いが多く、さまざまな譲受先の情報が蓄積されています。ここ1~2年で社内のDX推進によって業務プロセスが効率化され、適切な譲渡先の探索もさらにスピードアップしました。
印象に残っているプロジェクトをお聞かせください。
武富:Jリーグクラブのユースチームに所属するなど長年サッカーをしてきた自分としては、JリーグチームのM&Aをお手伝いできたことがうれしかったです。琉球フットボールクラブ株式会社が運営する沖縄県初のJリーグ加盟プロサッカークラブ「FC琉球OKINAWA」の面白法人カヤック(株式会社カヤック)への資本業務提携を仲介させていただき、FC琉球のスポーツエンターテイメント性を高め、FC琉球のブランド力向上とJ2リーグ、そしてJ1リーグへの昇格を目指す体制を構築することができました。いつかサッカー業界に貢献したいという思いがかないました。 この案件をきっかけに、現在は沖縄県のM&A支援に個人的に注力しています。M&Aは地域振興の一助にもなると考えています。M&A支援という仕事を通じ、沖縄に限らず、日本全国の地方創生に貢献していきたいと考えています。
大きな裁量権を持ち、「顧客本位」で行動・判断ができる
MACPのM&Aアドバイザーとなって得られた専門性やキャリア価値には、どのようなものがありますか。
武富:税務・財務の知識が磨かれたのはもちろん、M&Aには多様な法律がからむため法務知識も身に付きました。 課題解決力や提案力など、営業スキルも銀行時代より高まっていると思います。前職では、ノルマに追われることもありましたが、MACPにはノルマはありません。ノルマを課せられなくても自ら行動する企業文化だからです。ノルマを気にせず、お客様本位でご提案ができることが、MACPで得られた価値の一つだと思います。 銀行時代との違いとして、裁量権の大きさも変わりました。前職では稟議にかけないと前に進められないことも多かったのですが、今は自身の裁量で判断できる範囲が広いと感じることが多いです。例えば、進行中の案件のクロージングについて、一般的な営業職であれば「なんとか今期中に決めろ」といった圧力をかけられがちです。しかし、当社では自社の都合ではなく、オーナー様にとって最適なタイミングを自身で判断しています。 私の場合、お付き合いを始めてから4年を経て成約したケースもあります。途中、譲渡のチャンスはあったのですが、オーナー様にとって条件が厳しいと判断して保留を提案。タイミングを探り続けた結果、4年後に好条件での譲渡が成立し、大変感謝されました。MACPではお客様に対して誠実でいられることが働きがいにつながっています。
銀行での経験・スキルはどのように生かせていますか。
武富:さまざまなフェーズで生きていると感じます。案件受託時には、企業の評価において財務諸表を読み解く力、業界の先行きを予測する力が非常に役立っています。企業オーナー様とのコミュニケーションでは、オーナー様の懐に飛び込み、成長戦略を語り合ってきた経験がそのまま生かせています。 マッチング成立後には、譲受企業様が資金調達を必要とすることがあります。しかし、銀行の融資審査のハードルはなかなか高いものです。その点、銀行で融資を行ってきた立場から、審査を通すためのアドバイスやサポートができることも、銀行出身者が価値を発揮できるポイントです。
主体的にPDCAサイクルを回し、提供価値の最大化を目指す
MACPでM&Aアドバイザーとして活躍できるのは、どのような方でしょうか。
馬渕:公認会計士資格をお持ちであれば、知識面では問題ありません。マインド面では、向上心と主体性が欠かせません。指示された仕事を淡々とこなすのではなく、自ら仕事を生み出し、自らプランを立てて実行し、振り返りをする。そのPDCAサイクルを回し続けていける方が活躍できると思います。
武富:主体的に動けることは非常に重要です。この仕事は正解がない部分も多いので、最適な答えを見つけ出すために自ら思考をめぐらせ、試行錯誤をしていくスタンスで臨んでいただきたいと思います。
「同行文化」にも表れる、一丸となって価値を提供する組織
MACPの風土やカルチャーについて、魅力に感じているところはありますか。
馬渕:「同行文化」は、他社ではあまり見られないものだと思います。私自身、上司の同行によって成長できたと感じています。最近は自身が新人メンバーに同行する機会が増えてきたのですが、その立場になって、大きな時間と労力を要することを実感しています。それでも同行にパワーをかけることをいとわないのは、オーナー様のメリットを考えてのことです。 一人一人が個人事業主的に動くのではなく、全体を見渡し、組織力によって提供価値の最大化を目指す風土が当社の魅力だと感じています。
武富:シンプルに表現するなら、風通しが良い職場です。メンバー同士の仲が良く、部門の垣根も感じません。社長の中村も私の席の近くにいて、案件の相談やプライベートも含めていろいろな話をしています。 案件を進めるなかでは、自分一人で解決できない問題にもぶつかります。そんなときは社内のチャットで相談すると、さまざまな人からアドバイスやアイデアが寄せられます。オーナー様のために最善を尽くそうとする意識が浸透していて、まさに一丸となって取り組む風土はMACPの特徴です。私自身たくさんのアドバイスや同行をしてもらったように、これから入社される方へのサポートは惜しみませんので、ぜひ応募していただけたらと思います。
出典:ビズリーチ掲載記事(2024年7月9日公開)より転載