真っ直ぐな提案と真摯さが信頼関係を育てる入社9ヶ月、初のM&Aが教えてくれたこと

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真っ直ぐな提案と真摯さが信頼関係を育てる 入社9ヶ月、初のM&Aが教えてくれたこと

真っ直ぐな提案と真摯さが信頼関係を育てる 入社9ヶ月、初のM&Aが教えてくれたこと 真っ直ぐな提案と真摯さが信頼関係を育てる 入社9ヶ月、初のM&Aが教えてくれたこと

2026/03/05

入社9ヶ月、M&Aアドバイザーとして自身の初成約を迎えた三城 旭さんにインタビュー。「製造業の支援をしたい」と強い思い入れを持ち、今後の活躍が期待されるルーキーです。初めてM&Aの舵取りを任され、経営者の揺れ動く心に寄り添い続けた半年。支えになったのは、「誠実な対応を貫くように」という先輩の教えでした。細かな報告と相談を重ね、足を運び続けた日々。謙虚な気持ちで成約までのプロセスに向き合った結果、経営者からは固い信頼を寄せられるようになっていました。

「その人ための提案を貫けば必ず選ばれる」先輩の教えが導いてくれた

今回が自身で初めての成約だったとお聞きしました。入社以降を振り返るといかがでしたか。

M&Aキャピタルパートナーズ株式会社 企業情報部 三城 旭(以下、三城):
入社から9ヶ月でご成約までたどり着くことができました。嬉しかったと同時に、幸運だったなという気持ちが強いです。新入社員のアドバイザーはなるべく早くご支援をしたいという志をもって入社しますが、M&Aが実現する時期をこちらがコントロールできるものではありません。あくまでも譲渡企業と譲受企業の双方の決断があってこそのM&Aです。だからこそ、無事に成約の日を迎えられたときはホッとしました。

ご支援させていただいたのは、化粧品のOEMメーカーです。化粧品業界は、メンズコスメの流行なども背景にあり、現在も、そして今後も盛り上がっている分野で、M&Aという点でも注目度が高まっています。私が入社した月にお電話を差し上げて、アポイントをいただいたことがお付き合いのきっかけでした。それから半年以上、大阪にある事務所や工場へ数十回とお伺いさせていただきました。

幸運と言いましたが、半年間、経営者様に対して真摯に寄り添ったからこその結果ですよね。

三城:
そうですね。まだ不慣れな部分があるとはいえ、今の自分でできる限りのことはしたつもりです。ただ、私一人の力などではなく、上司である本林さん(M&Aキャピタルパートナーズ株式会社 企業情報部 課長 本林 龍磨)の全面的なサポートがあってこそだと思っています。本当にいろんなことを教わりましたが、「オーナーにとって間違った提案や、礼を欠いた対応がなければ、絶対に選んでいただけるから」という言葉が最も印象に残っています。

初対面の方との心理的な距離を、軽妙な会話で少しずつ縮めていくスタイルに不慣れな私にとって、この言葉は大きな支えとなりました。前職である製造業の営業では、いきなり本題に入る商談が当たり前だったので、まずは時間をかけてでも信頼をつかもうとする考え方にはなじめなかったのです。

上司へのこまめな報告と相談の習慣がプラスに働いた

初回の訪問前は、かなり緊張したのではありませんか。

三城:
そうならないように、丁寧に準備しました。初回訪問のゴールは、まずニーズを正しく把握することに定めました。現在、M&Aに対してどんなイメージをお持ちで、会社としてはどのような課題を感じているのかを知るように努めたのです。

ここで前職で培った習慣が役に立ちました。これまでもお客様を訪問する前には、必ず上司や先輩に相談し、フィードバックを受ける文化がありました。何をお聞きし、どのような会話をするか、さまざまなシミュレーションを毎回1時間ぐらいかけて準備します。このチェックをクリアしないと外出できないという仕組みでした。だからこそ、いわゆるホウレンソウ(報告・連絡・相談)のクセは、かなりついていたと思います。本林さんに毎回事前会議をしてもらい、訪問後には再び打ち合わせして、次に活かすことを繰り返しました。

その報告の習慣が、今回の支援でも生きたわけですね。

三城:
まだ経験が少ない私にとっては、上司や先輩のアドバイスを聞ける環境自体がプラスです。相談される側の本林さんからしても、常に細かく状況が把握できるので、的確なアドバイスがしやすかったのではないかと思います。M&Aは、会社の運命を左右しかねない大きな判断事項ですので、それを1人で背負う経営者の方々の心境が変わるのは当然のことです。私たちはプロのアドバイザーとして、いかなる状況変化にも対応できるように備える必要があります。このとき、どれだけ信頼関係が構築されているかが重要だと、改めて実感しました。

前職では即決型の商談が多かったと言っていました。その中でお客様とどのように向き合ったのですか。

三城:
本林さんの言葉を信じて、テクニックに頼るのではなく、目の前の経営者の方にとって何が一番ためになるかを考え続けました。提案内容や返答の仕方、メール返信の短い文章にいたるまで、丁寧かつ迅速に対応することはもちろん、いつ届けたら読んでもらいやすいか、忙しい方でもすぐに要点がつかめる内容にしようと心がけました。そうした積み重ねが信頼につながって、最終的に選んでいただけたのだと思います。そのため、M&Aご成約よりも前の段階として、「三城さんに任せる」と言っていただき、専任契約を締結していただいたときの喜びが、自分の中で強く印象に残っています。

パートナーとなる候補を選ぶうえで、心がけたことはなんでしょうか。

三城:
オーナーである谷口様(譲渡企業:株式会社K&S 代表取締役 谷口 眞一様)が、終始一貫して「従業員のために」という言葉を繰り返していらっしゃったので、その願いをかなえられる企業というのが重要な判断軸でした。

このように経営者のお考えやお気持ちを整理して、マッチする可能性の高いお相手を紹介できるのも、ニーズの把握と強い信頼の絆があってこそだったと思います。

その後も期待と信頼に応え続け、成約までたどりついた時の想いはいかがでしたか。

三城:
もちろん嬉しかったですが、それ以上に背筋が伸びる思いでした。幸運に恵まれ、周囲のサポートのおかげだったという思いが強かったためです。自分一人の実力ではここまで来られませんでした。だからこそ、社内の先輩方や同僚に対して敬意を持って働かなければいけないと改めて感じました。勘違いしてはいけないと、自分に言い聞かせています。

製造業へのこだわりは家業と歴史への脅威に育まれた

三城さんは、製造業を中心にアプローチされているそうですね。

三城:
もともと製造業に関わりたいという思いが強くありました。父方の祖母が広島で射出成形の工場を営んでおり、プラスチック製品を作っていました。祖母の代で後継者がいなかったことで廃業してしまいましたが、幼い頃から製造業が身近にあったことが、今の仕事にもつながっていると思います。

私は歴史が好きなのですが、調べれば調べるほど、高度経済成長期の日本を下支えしたのは製造業だったことを思い知らされます。日本が世界に誇れる分野はさまざまありますが、やはりものづくりは、高く評価されるべきです。

家業が廃業した経緯から、事業承継の問題にも思い入れがあります。しかし製造業は全体的に、担い手不足や後継者問題で厳しい状況にあります。かつてより人気のない業種になり、どんどん火が消えかけているのが現状です。しかし、日本が世界に誇れる技術といえば、やはりものづくりだと思います。祖母の工場が廃業したとき、私はまだ何もできませんでした。でも今は、M&Aという手段で製造業を次の世代へつないでいくことができるのです。それは日本経済にとっても意義のあることだと信じています。一社でも多くの製造業を支援できるよう、使命感と誇りを持ってやっていきたいと思っています。

製造業の経営者に対して、どのようなアドバイザーでありたいですか。

三城:
現場を知っているというのが、私の強みだと思っています。製造業に詳しい先輩方はもちろん社内にたくさんいらっしゃいますが、私の場合はキーエンス時代に現場に入ってきて、担当者レベルの方々とお会いしてきました。現場がどう動いているかを知っているというのは、近年入社した営業マンの中では私だけなんじゃないかなという自負はあります。その現場の気持ちもわかって、経営者とも渡り合えるようになれば、より良い提案ができると思っています。

今後はアドバイザーとして、成約件数にもこだわりたいと思いますが、まずは1人で完結できるだけの力をつけることが当面の目標です。ただ数字ばかりを追うだけではなく、「この人に任せたい」と思っていただけるようなアドバイザーになりたいと思います。

文:蒲原 雄介 写真:松本 岳治 取材日:2026/1/15

成約事例インタビュー:それぞれの選択

経営者がどのようにM&Aを決断したのかをインタビュー形式でご紹介します。

株式会社K&S
代表取締役 谷口 眞一様

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記事監修者

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広報室
武田 彩佳
新卒で地方放送局に入社し、アナウンサーとして番組・イベントの司会進行等に従事。
当社入社後は、M&Aを経験された経営者の方々への取材や各種講演会の企画立案など幅広く活動を行う。

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