ただ全力を尽くす毎日を継続した。もたらされた確かな成果と充実。
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ただ全力を尽くす毎日を継続した。 もたらされた確かな成果と充実。
ただ全力を尽くす毎日を継続した。 もたらされた確かな成果と充実。
2026/05/25
「コツコツが勝つコツ」——その言葉を体現するように、結果を急がず、プロセスを一つひとつ積み重ねてきました。M&Aキャピタルパートナーズ株式会社 企業情報部の竹俣城さんは、入社から初成約まで時間がかかっても大きく揺らぐことはなかったと言います。自分がコントロールできることに全力を尽くす姿勢が、経営者との信頼関係を生む理由と、仕事への向き合い方に迫ります。
結果は祈って待てばよい
入社から初成約を迎えるまで1年半ほど、その間に焦りはなかったですか。
M&Aキャピタルパートナーズ株式会社 企業情報部 主任 竹俣城(以下、竹俣):
正直、そこまで焦る気持ちはありませんでした。「早く成果を出したい」という気持ちがなかったかと言えば嘘になりますが、それよりも日々、自分のやるべきこと、できることをきちんと継続できているかを気にしていました。
私のポリシーは「コツコツが勝つコツ」。コツコツと日々の努力を地道に積み重ねることが勝利の秘訣であるという意味です。自分のできる範囲を毎日積み重ねていれば、結果は遅かれ早かれついてくると思っていました。一方、M&Aは譲渡企業と譲受企業の意志とタイミングが一致して成立するものです。私の力が及ぶ範囲外にありますから、途中経過に一喜一憂するのではなく、プロセスをちゃんと継続して努力を継続することに集中していました。
そのような考えはどのように身につけたのでしょうか。
竹俣:
前職での経験が大きかったかもしれません。製造業での営業をしていたのですが、同じ営業所に配属された同期が4人いました。ここでも、初めての受注が一番遅かったのが私でした。ただ、ずっと私が遅かったかというとそうではありません。やがて全国的に見てもトップクラスの成績をあげられるようになりました。私は、たまたま芽が出るまで時間がかかっただけだと解釈したんです。
その時点の結果だけにフォーカスしていると、開花のタイミング前に消耗してしまいます。ベストを尽くしていても成果が出ないことは、短期的には起こり得ます。だからこそ、運が味方してくれる確率が高まるように努めるのです。日々のプロセスをどこまで徹底できるかは、常に考えていました。
待った甲斐あって、何件か続けて成約が重なりましたね。
竹俣:
もちろん、嬉しさや安堵感はありました。でも、過度に喜ぶこともありません。短期的には結果が出ない時期があるように、集中して結果が出る時期もあります。結局、「結果は読めない」という結論に行き着くんです。最近ようやく成約が続いてきたのも、何かが突然できるようになったわけではなく、積み上げてきたものがようやく形になっただけ。ですから、コツコツやってきてよかった、という感想です。
一度も首都圏を離れなかったその理由
常に首都圏の企業だけをフォローするというスタイルは珍しいそうですね。
竹俣:
入社時から今日まで、一都三県の企業だけにこだわってお会いしてきました。それより遠くへ仕事で飛び出したことはありません。入社当初は、まず身近なエリアの企業様を中心にお会いしてきました。
しかし、首都圏でのアプローチが一巡すると、新たなエリアに広げるケースも多いと感じます。たしかに、多数の他社のM&Aアドバイザーが都市部の企業オーナーに対して積極的な営業活動を行っており、地方は都市部に比べて競合が少ないケースもあります。だからこそ、移動時間と交通費をかけてでも地方へ活動エリアを広げる選択肢も自然と出てきます。
でも私は、同じエリアを繰り返し丁寧に回り続ける方が自分には合っていると感じていましたし、もちろん効率面でも移動時間が少ない方がよいわけです。
企業の絶対数が少ない地域では、1日に訪問できる企業数も限られますね。
竹俣:
根底には、それもあります。特に若手は、お客様のもとを訪問する際、先輩に同行を依頼することが多いため、遠方であるほど余計な負担をかけてしまいます。首都圏に絞っていれば「一緒に来てもらえませんか」とお願いもしやすいです。
できるだけ多くのオーナー様からアポイントをいただき、打ち合わせの回数を重ねれば、私たちの経験値が増えるというメリットもあります。訪問件数を増やしやすい状況で努力を重ねることも、コツコツと自らを成長させることだと信じてきました。
どの先輩にいつ頼るか考え抜いてきた
先輩が常に同行してくれるのは、若手アドバイザーにとっては頼もしいですか。
竹俣:
もちろんです。やはり知識も経験も圧倒的に上の先輩が多いので、私1人では返答できないような難易度の高い質問にも、その場で答えていただけるのはとても心強いです。同行してもらう先輩についてもケースバイケースでよく考えてからお願いするようにしていて、これまで10人以上の方に同行していただきました。業界やオーナー様の志向・性格によって「この先輩が得意」というデータを自分なりに積み上げ、アポイントがいただけたら一番マッチしそうな方にお声がけするのです。ただ闇雲に頼むのではなく、相性を考えて選ぶようにしています。
入社して日が浅いうちは、依頼できる関係づくりも大変だったのではありませんか。
竹俣:
MACPの社員数は300名以上いるので、まずは社内でも名前と顔を覚えてもらわなくてはなりません。実は、いろんな先輩たちのもとへいき、握手を交わすようにしました。当社には、成約を迎えたアドバイザーのもとへ行き、先輩や後輩かかわらずそのアドバイザーを祝福するという伝統があるんです。成約のお知らせを聞いたら、まだ話したことのない先輩に対しても直接ご挨拶に伺って、握手の手を差し出していました。遠慮している若手が多いのか、意外にやらない人が多いようなのですが。他にも、社内のレクリエーションや食事会にも積極的に参加するようにしていました。すべてが同行してもらうためではありませんが、「一緒に来ていただけませんか」と声をかけやすくなったのは確かです。
先日は、ある焼肉店のM&Aをご支援されましたね。
竹俣:
この時は、部長であり直属の上司でもある、土井(企業情報部 部長 土井 達貴)さんにお願いしました。今回は非常にスムーズな流れでしたが、土井さんは交渉が難航した時に真価を発揮する方です。周りからも「土井さんでなければ成約にいたらなかった」という声をよく聞くほど、人の気持ちを動かす力があります。
何かあっても土井さんがいてくれるという安心感は、お客様への向き合い方にも影響していました。そういう先輩と一緒に働けることは、自分の大きな力にもなっています。
自身でよいお手伝いができたと思い続けたい
成約を迎えたあとに「それぞれの選択」で取材をさせていただくと、経営者様からの直接的な評価もお聞きできます。
竹俣:
焼肉店の創業者である長山様からは、デューデリジェンス(企業監査)の過程で、膨大な量の書類準備を一緒に乗り越えたことについて、感謝の言葉をいただきました。その次にご成約を迎えたジェラート製造機械を扱う会社のオーナー様からは、打ち合わせの際に持参した資料の緻密さを褒めていただきました。
こうしたご評価が何より嬉しかったですし、責任の重さを感じます。私のような若輩者が生まれる前から、ビジネスを生み出し育て上げてきた方とお会いすることが多い仕事です。それを第三者が引き継ぐというのは、とてつもなく重みのある行為です。これから成約件数の追求も大切ですが、やはりお客様一人ひとりの満足や安心こそ重視すべきだと考えています。
それに、自分自身が「これはよいお手伝いができた」と腑に落ちているかどうかも、同じくらい大事にしています。ここまで携わった件は幸い、そう思えるものばかりでした。成約式の後に長山様が私に握手を求めてくださり、握り返す私の手にも力がこもった瞬間が、そういう仕事ができた証なのかなと思っています。
これからどんなアドバイザーを目指していますか。
竹俣:
いつか一般市民の誰もが知っているような知名度のある企業のM&Aに関わり、業界全体にインパクトを与えるお手伝いができたらと、密かな目標にしています。でも、それより先に目の前のオーナー様が優先です。私はコツコツしかできませんから。でも、それが自分の目指す姿に近づける方法だとも信じています。
文:蒲原 雄介 写真:平瀬 拓 取材日:2026年3月27日
約事例インタビュー:それぞれの選択
記事監修者
当社入社後は、M&Aを経験された経営者の方々への取材や各種講演会の企画立案など幅広く活動を行う。