お知らせ

再編や統合が進む薬局の経営状況は?
調剤薬局の事業承継に関する実態調査を実施

2022-09-28

約5割が薬局経営の見直しを検討、Amazon薬局など新たな脅威も

M&Aキャピタルパートナーズ株式会社(東京都千代田区・代表取締役社長 中村悟)は、薬局の経営に携わっている方105名に、調剤薬局の事業承継に関する実態調査を実施いたしましたので、お知らせいたします。


調査概要:調剤薬局の事業承継に関する実態調査
調査方法:IDEATECHが提供するリサーチPR「リサピー®︎」の企画によるインターネット調査
調査期間:2022年9月13日〜同年9月16日
有効回答:薬局の経営に携わっている方105名
※構成比は小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても必ずしも100とはなりません


調査結果まとめ



今回、薬局の経営に携わっている方105名を対象に、調剤薬局の事業承継に関する実態調査を実施いたしました。

調剤薬局業界の先行きは「良くない」と感じている方が多く、約5割が薬局経営の見直しを検討、約3割からは既に実施しているという経営に対して危機感が窺える結果となった 一方、薬局経営の見直しにあたり、「調剤報酬改定」や「ドラックストアの進出」、「Amazon薬局の参入」などの課題/脅威となっている実態も明らかになりました。

今回の調査において、現在「第三者承継」を検討している調剤薬局は22.9%とやや少ないものの、4割以上が身の周りで実際にM&Aを経験した薬局の経営者がいることや実際に今後M&Aを検討していることからも、法律改定や新規参入に伴い情勢が厳しくなっていく中で、今後調剤薬局のM&Aが広がっていくことが予想されます。



主な調査結果
■Q1 調剤薬局業界の先行きについて、どのように感じていますか。

-71.4%が、調剤薬局業界の先行きは「良くない」と回答-

「調剤薬局業界の先行きについて、どのように感じていますか。」(n=105)と質問したところ、「全く良くない」が16.2%、「あまり良くない」が55.2%という回答となりました。






■Q2. Q1で選択肢を選んだ理由について、具体的なエピソードを交えて教えてください。(自由回答)

-「最近は薬局もだいぶ対応が柔軟になっている」という回答から、「年々改定の度に報酬の獲得が難しくなっている」という意見まで-

「Q1で選択肢を選んだ理由について、具体的なエピソードを交えて教えてください。(自由回答)」(n=105)と質問したところ、「とても良い:最近は薬局もだいぶ対応が柔軟になっているため」や「全く良くない:年々改定の度に報酬の獲得が難しくなっている」など94の回答が得られました。

 

<自由回答・一部抜粋>

・38歳:とても良い:最近は薬局もだいぶ対応が柔軟になっているため。

・35歳:とても良い:在宅業務を中心にしていけば、点数はつくと思う。

・53歳:やや良い:国の方針に速やかに対応しているから。

・23歳:やや良い:コロナ禍だが患者の数は上昇している為。

・48歳:あまり良くない:小さな薬局に負担の大きい制度改定が多い。

・46歳:あまり良くない:対人シフトによる人材確保の必要性、隔年毎の診療報酬改定による収入減、薬価差益の縮小。

・61歳:あまり良くない:電子処方箋が出始めると大手に患者が流れると思う。

・36歳:全く良くない:薬価の引き下げが続き売り上げの低下、薬価差益の縮小が続いているにも関わらず、人件費は高騰し、経営が大変な状況に進んでいるから。

・46歳:全く良くない:年々改定の度に報酬の獲得が難しくなっている。

・38歳:全く良くない:薬局の数が多すぎる、淘汰されると思う。





■Q3. 今後、薬局経営の見直しを実施する意向はありますか

-約5割が薬局経営の見直しを検討、約3割は既に実施-
「今後、薬局経営の見直しを実施する意向はありますか。」(n=105)と質問したところ、「既に実施している」が26.7%、「実施する意向がある」が45.7%という回答となりました。





Q4.  Q3で「既に実施している」「実施する意向がある」と回答した方に、「薬局経営の見直しを実施する理由を教えてください。(複数回答)

-4割以上が「薬剤師の人材不足」や「差別化の必要性」を理由に薬局経営の見直しを実施-
Q3で「既に実施している」「実施する意向がある」と回答した方に、「Q4.薬局経営の見直しを実施する理由を教えてください。(複数回答)」(n=76)と質問したところ、「薬剤師の人材不足だから」が42.1%、「競合や参入企業との差別化が重要になると思うから」が40.8%、「医療が逼迫しており、薬局でも負担軽減が必要だから」が36.8%という回答となりました。





■Q5.薬局経営の見直しに際し、今後の脅威/課題に感じることを教えてください。(複数回答)

-薬局経営の見直しにおける今後の脅威/課題、「調剤報酬改定」が63.8%で最多-

「薬局経営の見直しに際し、今後の脅威/課題に感じることを教えてください。(複数回答)」(n=105)と質問したところ、「調剤報酬改定」が63.8%、「ドラックストアの進出」が40.0%、「Amazon薬局の参入」が39.0%という回答となりました。





■Q6.設備投資が必要なジャンルを教えてください(複数回答)

-薬局経営の見直しの際、約9割が「IT」や「医療機器」への多額の設備投資に懸念-

Q5で「多額の設備投資」と回答した方に、「設備投資が必要なジャンルを教えてください(複数回答)」(n=23)と質問したところ、「IT(通信情報、レセコン等)」が95.7%、「医療機器(自動分包機、自動監査機等含む)」が87.0%、「建物付属設備(リフォーム含む)」が60.9%という回答となりました。






■Q7. ご自身が運営する薬局の後継者のご状況を教えてください。

-現在の薬局の後継者の状況、31.4%が「親族内承継」、22.9%が「第三者承継」-

「ご自身が運営する薬局の後継者のご状況を教えてください。」(n=105)と質問したところ、「親族内承継」が31.4%、「第三者承継」が22.9%という回答となりました。






■Q8. ご自身の周りで実際に「第三者承継」であるM&Aを経験された薬局の経営者はいますか。

-43.8%が、身の周りで実際にM&Aを経験した薬局の経営者がいると回答-

「ご自身の周りで実際に「第三者承継」であるM&Aを経験された薬局の経営者はいますか。」(n=105)と質問したところ、「はい」が43.8%、「いいえ」が56.2%という回答となりました。






■Q9. 今後、あなたはM&Aを検討しますか。

-44.8%が、今後、M&Aを検討-
「今後、あなたはM&Aを検討しますか。」(n=105)と質問したところ、「検討する」が44.8%、「検討しない」が55.2%という回答となりました。






本リリースに関するお問い合わせ先

M&Aキャピタルパートナーズ株式会社

営業企画部 広報担当TEL:03-6880-3805 Mail:pr@ma-cp.com




会社概要

M&Aキャピタルパートナーズは、中堅・中小企業の資本承継にお悩みの経営者様に寄りそい
事業承継の選択肢の一つとしてM&A仲介サービスを提案し、実績を積み重ねてまいりました。

私たちが目指している”正しいM&A”とは、創業以来、お客さまのことを一番に考える
“クライアントファーストのM&A”です。

「健全な日本経済の未来を実現するために“正しいM&A”をけん引していく」
これが私たちMACPの社会的存在意義、パーパスです。
会社名 M&Aキャピタルパートナーズ株式会社
設立 2005年10月
代表者 代表取締役社長 中村 悟
所在地 東京都千代田区丸の内1-9-1 グラントウキョウノースタワー38階
WEBページ https://www.ma-cp.com/