それぞれの選択 #123 留学支援×株式譲渡

学生起業からニッチトップへ。
会社や従業員を守るための成長発展型M&A

フィリピン・セブ島への語学留学に特化した留学支援事業を手がける、株式会社グローバルリソースマネジメント。「創業初期からWebマーケティングを活用し、専門性を武器に事業を拡大してきた。2025年、同社はNYC株式会社とのM&Aを決断した。その経緯と今後の展望を、株式会社グローバルリソースマネジメント 山田 貴大 様とNYC株式会社 梅本 弘祐 様、加藤 康介 様に伺った。

  • 譲渡企業

    会社名
    株式会社グローバルリソースマネジメント
    所在地
    東京都渋谷区
    設立
    2012年
    資本金
    事業内容
    語学研修に関する情報提供、入学手続き業、留学に関するコンサルティング事業、損害保険代理業
    M&Aの検討理由
    更なる成長発展のため
  • 譲受企業

    会社名
    NYC株式会社
    所在地
    東京都中央区
    設立
    2022年
    資本金
    450万円
    事業内容
    中小企業投資、ベンチャー投資、経営コンサルティング、M&Aアドバイザリー
    M&Aの検討理由
    留学分野への投資ポートフォリオ拡充のため

特化した専門性で顧客満足を追求。ニッチトップを築き上げた留学支援事業

事業内容と創業経緯を教えていただけますか。

山田
株式会社グローバルリソースマネジメント 代表取締役 山田 貴大 様(以下、山田)

グローバルリソースマネジメントは「セブ島留学センター」というブランド名で、フィリピン・セブ島に特化した留学支援事業を展開しています。この事業を始めたきっかけは、私自身が大学時代のフィリピン留学でその魅力に気づいたことでした。フィリピン留学は、欧米に比べて費用のハードルが低いだけでなく、学習効果も高いと言われています。質の高い講師によるマンツーマン授業が中心で、1日約8時間みっちりと学ぶスパルタ式のため、短期間で成果を出したい方にとっては最適な環境です。
もともと経営者一家に育った影響で、学生時代から起業を志していましたが、なかなか事業を形にできずにいました。そのような中で留学を経験、「この体験を多くの人に広めたい」と思い、2012年の在学中に起業したのが始まりです。当初は語学学校の設立を目指しましたが、資金調達の壁に直面し、まずは日本と現地を繋ぐ“橋渡し役”として事業を始めることにしました。

学生でゼロから事業を立ち上げるのは大変だったのではないでしょうか。

山田

「フィリピン留学の良さを体験してほしい」という思いだけが原動力でした。創業当初にまず取り組んだのが、日本からの留学生を受け入れてくださる現地学校の開拓でした。フィリピンの学校を30〜40校訪問しましたが、「若者にはできない」と門前払いされることも多かったです。それでも、諦めることなく熱意を伝え続けた結果、10校ほどの学校に契約を結んでいただき、事業をスタートしました。
しかし、すぐに大きな壁に直面します。創業間もない時期に社内トラブルが重なり、準備を共にしてきた創業メンバーたちが離脱していきました。加えて、日本国内での集客も思うように進まず、初年度は極めて厳しい船出となりました。 そして、創業時を上回る試練となったのがコロナ禍です。売上は一時94%減少となり、廃業余儀なくされる学校や競合他社も少なくありませんでした。そんな中、私たちは「オンライン留学」という新たな形で売上を確保しながら、約2年間にわたる苦境を乗り越えました。
困難を乗り越えられた背景には、私自身の生い立ちも影響しているのかもしれません。私は幼少期に、両親の離婚と父の会社の倒産という二重の試練を経験しています。悲観的な状況でもどこか楽観的に捉え、順調な時は慢心せずに慎重に構える。過去の生い立ちから、そんなバランス感覚が育まれたのだと感じています。

事業はどのように軌道に乗っていったのでしょうか。

山田

潮目が変わったのは創業2年目のことです。テレビでフィリピン留学が特集されたことをきっかけに、地道に情報発信を続けていたホームページに注目が集まり、問い合わせが増加し始めました。その後、競合他社が増えるなかでも私たちが堅調な成長を維持できた背景には、3つの柱があります。
1つ目は、徹底した専門性の追求です。フィリピンに特化し、100校近くある現地の語学学校を徹底的にリサーチ、分析することで、お客様一人ひとりに最適な学校を的確に提案できる体制を築きました。2つ目は、SEOや検索広告を中心としたWebマーケティングへの注力です。早期からWeb集客に力を入れ、情報発信の質と量の両面を高めてきたことが、継続的なリード獲得につながっています。そして3つ目が、自社開発の顧客管理システムです。創業当初からエンジニアと二人三脚で開発してきた独自システムにより業務を効率化、少人数でも多くのお客様に対して、細かな対応を可能にしています。
これらの取り組みが実を結び、現在では年間3,000名近くのお客様にサービスをご利用いただけるようになりました。
創業以来、私たちの原動力であり続けているのは、お客様から寄せられる満足の声です。留学という人生の転機に寄り添い、私たちの知識や経験が誰かの「挑戦」や「成長」を支える。その結果として、感謝いただける瞬間が、何よりの喜びです。

会社の成長と個人の限界。そのジレンマがM&Aを検討するきっかけに

事業が順調に成長されている中で、なぜM&Aを意識されるようになったのでしょうか。

山田
山田

事業は順調に成長を続けてきましたが、その成長要因であった「専門性」こそが、将来を見据えたときの課題になっていました。私たちは、これまで一貫してフィリピンに特化することを強みとしてきましたが、裏を返せば、事業はその市場に限定されています。フィリピン留学においてはトップシェアの規模へ成長しましたが、その専門性の高さゆえに規模の制約を受け、売上の伸びに限界が見え始めてきたのです。
会社をさらに拡大していくには、他国への展開が不可欠であることは明らかでした。しかし、ゼロイチのような私の経営感覚では、大局的な戦略が求められる次のフェーズにおいて、自身の性格や能力が必ずしも適していないのではないか――そんな違和感が、心の中に芽生えていました。加えて、コロナ禍を経験したことで、単一市場に依存するリスクの大きさを痛感することになりました。会社を成長させたい想いと、自身の適性との間でジレンマを抱えるようになっていました。
こうした背景から、パートナーシップの可能性について考えるようになりました。コンサルタントや顧問といった部分的な関わりではなく、新規事業にフルコミットできる組織体制の構築を目指すなかで、M&Aという選択肢が徐々に候補の一つになっていきました。

M&Aを具体的に進められたのは、どのようなきっかけがあったのでしょうか。

山田

ちょうどパートナーシップの可能性について周囲に相談し始めた頃、M&Aキャピタルパートナーズの大木さんから直筆の手紙が届きました。その熱意に心を動かされ、「一度話をしてみよう」と、連絡を取ったのが始まりです。M&Aの大手上場企業ということで、私たちのような小さい会社にはドライなイメージを抱いていましたが、実際にお会いした大木さんの物腰は柔らかく、とても誠実な方でした。初対面の段階で「この人なら信頼できる」と感じた直感は、その後の対話を重ねる中で、M&Aが会社の未来を拓く選択肢になり得るという手応えへと変わっていきました。

実は、並行して他の会社にも相談をしていました。それでも、最終的に大木さんにお任せすることに決めたのは、彼の誠実な人柄と、課題の本質を見抜き、的確に解決へ導く高いスキルに惹かれたからです。初対面の時に感じた「この人なら任せられる」という直感が最後まで揺らぐことはありませんでした。まさに“人”で選んだ、という部分が大きかったと思います。

的確なフィードバックで信頼を積み重ね、アドバイザーと二人三脚で導き出した最適な答え

ここからは担当アドバイザーの大木さんにも伺います。
どのような方針でお相手探しを進め、山田社長とはどのようにプロセスを共有されましたか。

大木
大木

初めて山田社長にお会いしたのは1年半ほど前、ちょうどコロナ禍から業績が回復されていらっしゃったタイミングでした。山田社長のお考えは非常にロジカルで、会社の課題も明確に認識されておりましたので、M&Aによって目標達成をご支援できる部分もあるのではないかと感じました。また、事業面でご支援できるという可能性に加え、私自身もフィリピン留学の経験があったため、個人的にも「ぜひご支援させていただきたい」と強く感じました。お相手のご提案にあたっては、大きく2つの軸を考えました。1つは事業領域が近い同業の会社、もう1つはグローバルリソースマネジメントの良さをさらに伸ばしてくれる投資会社です。グローバルリソースマネジメントは、組織や仕組みがすでに高いレベルで完成されていました。そのため、異なる文化を持つ事業会社と統合するよりも、既存の強みを活かして成長を加速させてくれる投資会社とのパートナーシップの方が良いのではないかと考え、事業会社だけでなく、今回のお相手先を含む複数社を比較検討いただきました。

山田

大木さんのご提案は、私自身が描いていた方向性と一致していました。事業会社の場合、これまで築き上げてきたものが変わってしまうのではないかという懸念がありました。私たちの価値観や文化が、買い手の論理に飲み込まれてしまうような形は避けたい――そういった思いが強かったです。その点、お相手先がコンセプトに掲げる「独立経営の尊重」や「株式の長期保有」という方針は魅力的でした。自社の独立性を保ちながら、業績を拡大していく過程において、最適なパートナーだと感じました。
またM&Aのプロセスにおいては、私から譲れない条件を提示しながらも、プロである大木さんを信頼し、ご提案いただいた候補先や条件に対して感じたことを率直にフィードバックするという形で進めていただきました。

大木

山田社長とは、まさに二人三脚で進めてきたという印象です。お打ち合わせの度に私の提案に対して毎回丁寧にフィードバックをいただいたので、M&Aに期待されていることや会社の課題感を私も正確に把握し、それをお相手にお伝えすることができました。その相互理解の積み重ねがあったからこそ、今回のような素晴らしいご縁につながり、お話がスムーズに進んだのだと思います。

今回のお相手をパートナーに選ばれた決め手について、詳しくお聞かせください。

山田

決め手はやはり“人”でした。もちろん、お相手先が掲げる「独立経営の尊重」や「株式の長期保有」といった方針は、M&Aに伴う不安を払拭する安心材料です。投資会社に対して一般的に抱かれがちな「短期で売却されるのではないか」という懸念に対して、長期視点で伴走いただけるロジックも魅力的でした。
しかし、何よりも心を動かされたのは、事業への“本気度”です。特に印象的だったのが最初のトップ面談。通常であれば、形式的な顔合わせにとどまることも多い中、事業を徹底的に分析し、成長への道筋や具体的な展開イメージが、すでに資料に落とし込まれていました。その準備力の高さと本気の姿勢に「この方々であれば」と、自然に信頼も深まっていきました。

短期的な利益ではなく“中長期の伴走”を。投資の先にある真のパートナーシップ

ここからは、譲受企業であるNYC株式会社の梅本様、加藤様にも参加いただきます。
まずは事業についてご紹介いただけますか。

梅本
NYC株式会社 ヴァイスプレジデント 梅本 弘祐 様(以下、梅本)

NYCは、中小企業を主な対象とした投資会社です。事業の柱は中小企業投資とコンサルティング事業ですが、メインはあくまで前者です。我々はファンドではなく自分たちの資金で投資を行うため、外部投資家の意向に縛られません。これにより、投資期間や支援内容を柔軟に設定でき、オーナー様や従業員の皆様としっかり対話し、長期的な視点で企業を支えられるのが最大の強みです。 短期的な成果だけを求めると、無理な変革で社内に反発が生まれることもあります。5年、10年というスパンで、本質的な経営支援を考えられることに、私自身も魅力を感じています。

加藤
NYC株式会社 シニアアソシエイト 加藤 康介 様(以下、加藤)

私も、梅本が申し上げた中長期的な視点に強く共感しています。株式を長期で保有するからこそ、腰を据えた本質的なご支援ができるのがNYCの強みだと考えています。

グローバルリソースマネジメントに興味を持たれ、お話を進めようと思われた理由を詳しくお聞かせください。

加藤

資料を拝見し、フィリピン留学に特化することでニッチトップとしての明確な強みをお持ちの点に非常に興味を持ちました。我々は、将来にわたって利益を生み出し続ける源泉となる「代替の効かない強み」を重視しており、その基準にまさに合致する魅力的な会社だと感じました。

梅本

加藤が申し上げた通り、まず事業の「代替の効かない強み」に強く惹かれました。ただ、我々が同様に重視しているのが、経営者のお人柄や、数字には表れない定性的な部分です。そのため、トップ面談で山田社長と直接お会いして、山田社長を深く理解することが、お話を進める上で次の重要なステップでした。

加藤

山田社長と面談させていただき、お人柄が素晴らしいと感じました。会社の弱みといったネガティブな情報も含めて、誠実にすべてお話しいただけたことで、我々としても信頼して話を進められると確信しました。 また、ニッチトップの地位を築けている理由を深掘りすると、そこにはしっかりとしたロジックが存在しました。特定の個人に依存するのではなく、会社として仕組みで事業を運営されているため、非常に安定した投資対象であると判断しました。

M&Aのプロセスは、アドバイザーとどのように連携して進められたのでしょうか。

加藤

我々はトップ面談に臨む際、事前に仮説を立て、ご一緒できる未来像をご提案資料としてお持ちします。その準備段階で、担当の大木さんとは密に打ち合わせを重ね、すり合わせを行いました。大木さんをはじめM&Aキャピタルパートナーズの方々は、対象企業のことを深く理解されているため、我々の質問にも的確に回答いただき、精度の高い仮説を立てることができました。もちろん、投資を実行するにあたり、クリアすべき論点はいくつかありました。特に、将来の収益性については社内でも慎重に議論するため、面談後もさまざまな角度からお話を伺いました。それらの課題も大木さんと連携して解消することができ、最終的に「ぜひグローバルリソースマネジメントとご一緒したい」という我々の思いは、より一層確かなものになりました。

「終始、心強い存在だった」

成約直後の率直なお気持ちや今後の展望についてお聞かせください。

梅本 山田
山田

成約直後は、未来への大きな期待と同時に「これから何がどう変わっていくのだろう」という一抹の不安が入り混じった、複雑な心境でした。
しかしその不安は、先日、NYCの投資先経営者が集まる経営者合宿「N組」を通じて、すっかり払拭されました。他の投資先企業の経営者の方々と直接お話しする中で、会社の未来像がより具体的になってきました。 現在は中期経営計画を見直しており、今後の新体制のもと、目標を着実に達成できるよう進めていく考えです。また個人的な目標としては、これまでお世話になったフィリピン・セブ島に、少しずつ恩返しをしていきたいと思っています。

梅本

不安が解消されたとのこと、私としても安心いたしました。そう言っていただけてよかったです。協業が始まり、現在は今後の会社の方針をさらに深く詰めるためのミーティングを、毎週定期的に重ねており、多い時で週5~6時間の打ち合わせを実施しています。中長期で何をすべきかを一緒に考えている最中です。

山田

このような環境があることが、心強く感じられます。時間と労力をかけて真摯に向き合っていただける姿勢から、NYCさんの本気度も伝わってきます。会社が次のフェーズに入った今、社員をはじめ、お客様、取引先や関わっていただいた人々を幸せにする組織であり続けるため、ここから、どのような新しい価値を創造できるか。その実現に向かって進んでいける確かな手応えを感じています。

梅本

中長期で株式を保有するということは、そのリスクも我々が負うということです。だからこそ、本気でビジネスと会社を理解し、着実に取り組む。我々は、同じ船に乗る一員として経営に深く関わっていきます。まずはグローバルリソースマネジメントの基盤を守り、さらに拡大していくことが大前提です。その上で、新たな国や事業への展開を視野に入れ、会社の安定性と規模をさらに向上させていきたいと考えています。

加藤

中長期的には、グループ内の学習塾との連携など、NYCグループ全体でのシナジーも追求していきたいと考えています。例えば、グループ内の学習塾の生徒を対象にした留学プランの提案や、今後グループに加わる企業で英語研修のニーズがあれば、留学という形での連携と、さまざまな可能性の模索を検討していきたいと思っています。

今回の取り組みにおけるM&Aキャピタルパートナーズの支援を、どのようにご評価いただいていますか。

山田

大木さんは、終始、心強い存在でした。1年以上伴走していただいた中で、“リーディングカンパニーならではの安心感”を感じることも多かったです。初期の段階で豊富な選択肢をご提案いただけただけでなく、成約に至るまでに起こったさまざまな問題や悩みについても、都度、的確な解決策を提示していただきました。実務的なアドバイスはもちろん、精神的な支えにもなっていただき、最後まで安心して取引できたのは大木さんのおかげです。

加藤

大きな方向性は合致していても、細かな論点では双方の思いが異なり、落としどころを見つけるのが難しい局面もありました。そこを大木さんが粘り強く調整してくださったおかげで、最終的に双方が納得できる形でクロージングを迎えることができました。これは大木さんの交渉力の賜物だと感じています。

ありがとうございます。最後に、これからM&Aを検討する経営者の方々にメッセージをお願いします。

山田
山田

長年にわたって経営を続けてきた中で「どの会社と一緒になるか」を決めるのは、人生でも指折りの難しい決断でした。最終的に私が重視したのは、“人として信頼できるか”という、シンプルで本質的な問いです。譲渡先となる相手が、社員、取引先、お客様に対して、これまでと変わらぬ誠実さを持ち続けてくれるかどうか。その直感を信じることが、後悔のない選択につながると確信していました。
M&Aは単なる譲渡ではなく、「支えてくれた人たちへの責任を果たす機会」でもあると考えています。だからこそ、自分自身と向き合い、最後は“信頼できるかどうか”という問いに向き合った結果、この決断に至りました。この選択が正しかったかどうかは、これからの私たちの歩みが証明してくれるはずです。会社の未来を考え、現状に悩んでいる経営者の方にとって、M&Aは未来を切り開くための選択肢になり得ます。私は、そこに大きな価値があると信じています。

梅本

我々は業種や業界を問わず、全国の企業を対象としています。成長の限界、後継者不在、経営サポートの必要性など、どのようなお悩みであってもお力になれると信じています。一般的な投資ファンドでは受け入れがたいような条件を提示されたとしても、我々の柔軟な体制であればご期待に沿う提案ができる可能性もありますので、ぜひ一度ご相談いただきたいです。

加藤

M&Aは非常に時間のかかるプロセスです。私自身も事業承継を経験しましたが、会社は始めることより、終わらせることの方がはるかに難しい。将来のことを考えるのに、早すぎるということはありません。ぜひ、お早めにご相談いただければと思います。

大木

近年、事業承継だけでなく、今回のような成長発展型のM&Aが非常に増えています。今回の事例は、その素晴らしい形の一つになったのではないかと感じています。山田社長は学生時代からグローバルリソースマネジメントを起業されており、M&Aというご決断に至るまでには、さまざまな感情の起伏がおありだったことと拝察します。特に印象的だったのは、山田社長が最終決断を前に、創業の地であるフィリピンへ一人で渡航されたことです。原点に立ち返り、新たな一歩を踏み出す決意を固められたお話を伺ったとき、このご決断の重さを改めて感じました。 その大切なプロセスにアドバイザーとして伴走させていただけたことは、私にとって非常に幸せで、ありがたい経験でした。山田社長の人生における大きなイベントに立ち会わせていただき、心から感謝しています。また、NYCグループのますますのご発展を心よりお祈り申し上げます。今後もM&Aを通じて皆様の人生に寄り添えるご支援ができればと思います。本日は誠にありがとうございました。


 

文:伊藤 秋廣 写真:鳴嶋 由紀 取材日:2025/6/26

担当者プロフィール

  • 企業情報部 課長 大木 一樹

    企業情報部課長大木 一樹

    • 公認会計士

    公認会計士試験に大学在学中に合格後、大手監査法人、外資系コンサルティング会社に入社。
    大手企業に対する会計監査や経営コンサルティング業務に従事。
    その後、世の中を支える中堅中小企業の発展と継続に、より一層寄与したいという思いから、M&Aキャピタルパートナーズに参画。
    当社入社後、製造業からITベンチャーまで幅広い分野にてM&A支援実績を有する。

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