M&A成約事例・実績
ご成約者インタビュー 
それぞれの選択

M&Aご成約者事例
#59

株式会社電研エンジニアリング 代表取締役 春名 顕x株式会社マイスターエンジニアリング 代表取締役社長 平野 大介
株式会社電研エンジニアリング 代表取締役 春名 顕x株式会社マイスターエンジニアリング 代表取締役社長 平野 大介
株式会社電研エンジニアリング
代表取締役
春名 顕

×

株式会社マイスターエンジニアリング
代表取締役社長
平野 大介

2代目社長が “1%も考えていなかった” M&Aに踏み切った理由

ビルや工場にある受変電設備のメンテナンス業を営む株式会社電研エンジニアリング。高い技術力と実直な姿勢が評価されニーズが高まる中、人手不足に悩んでいた代表取締役社長の春名 顕様は「もともとM&Aは1%も考えていなかった」と語る。そんな春名様がなぜ、M&Aを決意することになったのか。春名様と譲受側である株式会社マイスターエンジニアリングの代表取締役社長平野 大介様に、経緯や生まれた効果などについてうかがった。

生活やビジネスのインフラを整備 売りは「技術力」

まずは株式会社電研エンジニアリングの事業内容や会社の文化などをお聞かせください

春名
株式会社電研エンジニアリング 代表取締役  春名  顕様(以下、春名)

電研エンジニアリングは、ビルや工場にある受変電設備のメンテナンス業務を行っています。中でも高圧電気設備のメンテナンスは電気主任技術者が担当する必要がある業務です。そうした人材の外部委託などもお引き受けしています。受変電設備は法令により基本1年に一度停電して点検をすることになっており、休日や連休、深夜などに電気を止めて点検しています。本社が大阪にあるため、関西エリアを中心にお引き受けしていますが、関西以外でも引き合いをいただいています。

電研エンジニアリングの文化として先代から受け継ぎ、意識しているのは「お客様の立場に立ち、技術者がスキルアップをしながら業務を行う」という方針です。専門的な業務ですので、従業員全員が関連する資格を取得できるように会社としてもスキルアップの支援に力を入れています。こうした技術力が、お客様から信頼いただいている大きなポイントだと自負しています。

専門的な業務だからこそ、技術力を高めてお客様の信頼を得てこられたのですね。創業の経緯や、ここまでの歩みをお聞かせください。

春名

電研エンジニアリングは父が1985年に創業したのですが、私はもともと会社を引き継ぐつもりはありませんでした。電気関係の学校を卒業した後も、電研エンジニアリングではなくメンテナンス系の会社に就職しました。その後、父に誘われ、25歳の頃に入社しました。入社当時、「もしかしたら今後、会社を継ぐかもしれない」とは考えていましたが、まだ会社の規模が小さかったので、会社を継ぐということよりも「この業界で生きていこう」ということを強く意識し、目の前の仕事に一生懸命取り組むことを心掛けていました。その後、父が体調を崩したことをきっかけに、40歳の頃に代表を引き継ぎました。

 

代表になってからはどんなことに取り組んでこられたか、またぶつかった課題などについてお聞かせください。

春名
春名

代表になる以前から主要な業務を任されていたため、スムーズに引き継げました。父もあまり口を出さず、「好きなようにしたらいい」と言ってくれたのも大きかったですね。代表になってからは、従業員を増やして会社の規模の拡大や事務所移転などをしました。電研エンジニアリングは技術力が売りなので、人がいないと仕事になりません。ありがたいことに仕事がどんどん増える中で、人手が足りずにお断りすることが増えてしまっていたのがもったいないと感じていました。一度断ってしまうと再度声をかけていただくことが難しく、しっかりと対応したいと採用を増やした形です。

 

昨今はビルの建設が増えており、それに比例して電気関係の設備工事も増加しています。また、電研エンジニアリングの業務領域である太陽光発電所も増えており、老朽化した設備の入れ替えなども必要です。ただ、ニーズが増加している一方で少子高齢化によって労働力人口は減っており、今後メンテナンスできる業者は限られていくと考えています。そこで生き抜くためのポイントが「信頼」です。一度信頼していただけると関係が長く続くものですが、逆に一度でも信頼を失うとお客様は離れてしまい、戻ってきていただくことが難しくなります。そのため、高い技術を持った電研エンジニアリングの従業員が、しっかりとクオリティを担保できる範囲で仕事をできるように意識しています。

 

こうした背景から、将来に向けた会社存続のために採用活動に注力したのですが、とにかく人が集まりませんでした。最近は大学や工業高校で、電気科が減り専攻する学生も少なくなっています。国は「将来的に技術者が減る」と警鐘を鳴らしていますが、「将来的に」どころかすでに技術者は減っているのです。採用コンテンツの数を増やし、対象も広く「電気に少しでも携わったことがある人」としていたのですが、それでも応募が来るのはわずかな人数で、せっかく応募いただいても選考が進まない人も少なからずいました。言ってしまえば課題はこの「人が足りない・来ない」に尽きますが、それが非常に大きかったです。

“1%も考えていなかった” M&A 100%信頼できる担当者で意識が変化

親子二代にわたって発展をさせてきた会社です。どのようなきっかけからM&Aを意識するようになったのでしょうか。

春名
春名

もともとM&Aをすることは1%も考えていませんでした。当時私は48歳で、M&Aといえば引退間近で後継者不在に困っている方が行うイメージがありました。ただ、採用活動に苦労する中でM&A仲介会社から連絡をいただくことも増え、「自分の会社の価値を知りたい」と感じるようになっていたのも事実です。M&A仲介会社から届く連絡の多くは「あなたの会社をこういう会社が探しています」という内容でしたが、M&Aキャピタルパートナーズだけは会社の価値を査定してくれるという内容で、そこが興味を持ったきっかけでした。

「M&Aを1%も考えていなかった」というのは印象的です。そこから実際にM&Aを検討するまではどのような心境の変化があったのでしょうか。

春名

M&Aキャピタルパートナーズとやり取りをする中で、担当の東小薗さんから相手先の候補をいただいていました。数回の面談で相手先候補のリストをいただき、「候補がこんなにあるんだ」と感じ、「将来的に良いところがあればM&Aをしていいかもしれない」と考えるようになっていきました。もともと、東小薗さんには「長い目で見て、良いところがあれば探してほしい」とお願いしていました。電研エンジニアリングの将来を考えたとき、「後継者に事業承継する」「M&Aをする」「廃業する」という3つの選択肢がありました。自分の年齢を考えると、あと10年から15年は現役として頑張れると考えており、すぐにM&Aをすることは考えていなかったのです。あくまで、「自分が60歳くらいになる頃に良い相手が見つかれば」くらいの気持ちでいました。今の時代、バックアップがないまま零細企業の経営者をするのは非常に困難だと感じています。実際、私自身も父から引き継いで大変な思いをしました。将来的に後継者が引き継ぐケースを考えても、バックアップとなればという思いでM&Aに舵を切っていきました。

ここからはM&Aキャピタルパートナーズの担当者である東小薗さんも交えてお話をうかがっていきます。お互いの第一印象はいかがでしたか。

春名

東小薗さんの第一印象は、非常に良かったです。企業価値の査定のため決算書をお見せしたところ、東小薗さんからたくさんの資料をご用意いただいたのですが、そのどれもが「刺さる」内容でした。それまでは、抱えていた人手不足という課題に対して、募集を続けることしか考えられていませんでしたが、新しい解決策をいくつも提示していただきましたね。

東小薗
M&Aキャピタルパートナーズ株式会社 東小薗 岳(以下、東小薗)

最初に春名様とお会いしたのは、企業価値算定の段階です。春名様がおっしゃった「看板を守っていかなければならない」というお言葉が印象に残っています。

春名

自分が創業したのではなく親から引き継いだ会社なので、次世代まで会社を残すことが大きな使命だと考えています。私の周りには実際に後継者不在が原因で廃業している人もいるので、東小薗さんに出会えて運が良かったです。

 

東小薗

これまで工事業界のお客様をお手伝いしたことがありましたので、2回目以降は技術職の人材に関する採用事例などを紹介する中で、M&Aも可能性の1つとしてお話ししておりました。



東小薗/春名
春名

M&Aの相手企業に関して、私からは何も提案していません。雑談から後継者の問題、人手不足の解消など、いろいろな問題を察していただき、100%信頼できる人だなと感じました。実際に提案をいただいたとき、「深いところまで考えてもらっているな」と強く感じたことを覚えています。私には同業の他社に勤務している息子がいますが、もともと私の考えとしては、息子に継がせることが絶対ではなく、あくまで「1つの選択肢」として考えていました。社長としての適性があれば承継しますが、適性がなければ次に託せる人を社内で探そうと考えていました。

また、東小薗さんはガツガツしておらず、「ちょっと休みたい」とこちらが伝えると、引いてもいただけます。そもそも「M&Aをしなくても良い」ということすらお伝えいただいていました。担当者にとっては、案件が成立することが自身の評価になるはずですが、そうした損得勘定抜きに寄り添っていただいていると感じたので、非常に信頼できました。

東小薗

M&Aは経営者にとって、一世一代の決断です。我々のような仲介会社が強気でガツガツご提案しても、必ずしも良い結果につながるものではありません。もちろん、お客様が病気を患うなど「待ったなし」の状況などでは背中を押すこともあります。ただそれは本当に特殊なケースで、本当に大事なのは判断材料を提示して、お客様に決断をしていただくことです。お客様が正しい判断を下せるような材料を提供すること、それが我々の信条です。

今回の相手としてマイスターエンジニアリングを選ばれたポイントは、どんな点にありましたか。

春名
春名

マイスターエンジニアリングは、過去に電研エンジニアリングのような受変電設備点検の会社のM&Aを経験しているので、業務内容を熟知されていたことが大きなポイントでした。お話しした会社の中には、我々の業務内容を知らないところもあったのですが、マイスターエンジニアリングは明確に「電研エンジニアリングに仲間に加わっていただきたい」と伝えてくれました。上場企業であったりオーナー企業ではなかったりする場合ですと、トップの方針が変わったときに組織体制などが大きく変わることがあります。その点でも、オーナー企業であるマイスターエンジニアリングは安心できました。

ただ、実はM&Aをするかどうかの決断は最後の最後まで悩んでいました。M&Aをするのであれば、相手はマイスターエンジニアリングということは決断していました。しかし、トップ面談の際には心のどこかで「まだM&Aをしないという選択肢もある」とも考えていました。どの経営者もそうだと思いますが、社内の人間にはなかなか相談できません。父はすでに亡くなっていたので母と兄弟に相談しながら進めましたが、初めての経験だったこともあり本当にハンコを押していいのか最後まで悩みました。

最終的にM&Aをする決断に至ることができたのは、マイスターエンジニアリングのM&A時の基本方針が契約締結後も各社を尊重するものであり、当社の希望するM&Aの形と合致していたことによります。今回重視したのは「従業員の今後の生活の安定」と、「人手不足の解消」でした。社員の待遇を維持すること、社名を残すことなどの当社側の希望は、マイスターエンジニアリングではM&A時の基本方針に掲げられており、当然のこととして受け入れていただけました。カウンターパートだったマイスターエンジニアリングの常務が熱心に話を聞いて下さって、こちらの状況に理解を示してくださったことも心強かったです。無事に契約を交わした後は、長年の悩みがなくなったので素直に嬉しかったですね。悩みを解決できただけでなく、事業を拡大することなど今後に向けた取り組みに注力できると思いました。

 

目指すは「技術サービス連邦」 双方に実りあるM&Aとなった理由

ここからは、譲受企業である株式会社マイスターエンジニアリングの平野社長にも参加いただいて、お話を聞かせていただければと思います。まずは事業内容やM&Aのきっかけをお聞かせいただけますか。

平野
株式会社マイスターエンジニアリング 代表取締役社長  平野  大介様(以下、平野)

マイスターエンジニアリングは一言で表現すると「技術サービスの会社」です。料理人が素晴らしい料理を作っても、それをきちんとお客様に提供できなければ台無しになってしまいますよね。同じように、電気、機械、土木、プラントなどの領域で、エンジニアがラストワンマイルで生み出す価値をお客様へ提供しています。電気は世の中で便利に使われていますが、発電所・変電所から家庭に届けられる際、接続部であるコンセントがきちんと作られていなければ、あるいは点検されていなければ安全に使用することができず、話になりません。これはあくまで1つの例で、重要なインフラや製造業などの幅広い分野で縁の下の力持ち的な業務を行っているのがマイスターエンジニアリングの特徴です。こうした幅広い業務に、エンジニアが独り立ちして主体的に取り組み、社会の使命に応える。そのためには現場が何より重要です。エンジニアがその業務に集中し、活躍できる環境整備にマイスターエンジニアリングとして注力しています。

主力の電気と機械領域では小規模ながら高い技術を持つ会社が数多く活動しています。昨今は経営者の高齢化が進み、廃業に至る会社も増えています。先ほどのお話にもありましたが、メンテナンスしなければならないインフラは増え続けています。それなのに、担う企業や人が減っているのです。マイスターエンジニアリンググループは年間で約300億円ほどの売り上げがありますが、我々のような比較的規模の大きな会社がリーダーシップを執り、エンジニア人材不足を社会課題として受け止め、解決を主導していく必要性を強く感じているところです。この課題を解決する方法を考えたとき、M&Aを通して「共に社会を支える仲間を増やそう」と思い至りました。電研エンジニアリングもそうですが、技術者の絶対数が減っているので、現状は安定しているように思える会社でも5年や10年先はどうなるか分かりません。技術サービス業界において、比較的規模が大きな会社としての役割を果たそうというのが我々の方針です。

「仲間」とは言え、M&Aの性質上、株式は買い取ります。しかし、私としては「預かっている」という気持ちでいます。ですので、会社を一番よく理解されている春名さんにそのまま業務を継続いただけるのはとても心強いですね。M&Aをした会社には、できるだけプロパーの人材に社長を務めていただく方針です。私はこうした関係性を「連邦」と呼んでいて、言うならば「United States of 技術サービス」を作っていきたいと考えています。

 

 

M&Aで仲間を募り、「連邦」を作るというのは非常にユニークな発想ですね。今回、電研エンジニアリングをパートナーとして選んだ経緯をお聞かせください。

平野
平野

パートナーとなる会社に求めたいのは、「社員を大事にしていること」、「経営者が会社として取り組むべきことをしっかり理解していること」の2つです。会社とは生き物のようなもので、トップの人格がそのまま表れてくるものだと考えています。会社の規模が小さければ、よりその傾向が強いのではないでしょうか。―社員と一緒に、技術で世の中に価値を出そう―そうした感覚を持っている経営者・会社とはぜひご一緒したいと考えています。

電研エンジニアリングを知ったきっかけは、もともと受変電設備の点検というニッチな領域で会社を探していたことも大きいです。M&Aキャピタルパートナーズからご紹介いただいた際、「探していた条件にバッチリ合っている」と感じました。過去にも近い領域で2代目社長の会社をM&Aした経験があったことも影響しました。

実際にお会いして、春名さんからは人手不足や、将来的にご子息に引き継ぐ場合は安定した状態で渡したいといった思いをお聞きしました。経営者として非常に共感できるものだと思いましたし、先ほど申し上げたようにM&Aと言っても我々が目指すのは技術サービスの「連邦」です。そのため、将来的にご子息へ引き継ぐのも問題がない旨をお伝えしました。電研エンジニアリングにはぜひとも仲間になっていただきたかったので、私からも積極的にコミュニケーションしたことを覚えています。

 

春名

我々の仕事はあまり世の中には知られていないものですが、平野さんは技術の現場のことをよくご存じでした。お話の端々から現場主義を感じ、とても好印象を持ちました。大きな方向性が決まった後は、最終的にグループに入るのに探り合いをしていてもしょうがないと、お互い率直にお話ができたと思います。

 

抱えていた課題がさっそく解消 正しかった仲介担当者の「確信」

M&Aによって生まれた変化などをお聞かせください。

平野/春名
平野

電研エンジニアリングには、「人を入れるので育ててほしい」と最初にお願いしました。同時に、一時的に人が増えたことで数字が下がったとしても、それは会社の業績としてカウントしないとお伝えしています。エンジニアの不足が重要なインフラのメンテナンスにおいて真っ先に取り組むべき課題だからです。総務・経理などの会社運営上必要な事務は我々がしっかり対応し、電研エンジニアリングのみなさんは現場に集中してもらう環境を作っているところです。今後は同じように高齢化や人手不足に困っている小さな会社を仲間にしていきたいと考えており、同時並行で声をかけていきたいと考えています。輪が広がることで仕事のやり取りもできますし、効率化が進んで全体的なコストも下がるはずです。

春名

今回のM&Aは電研エンジニアリングにとってメリットが多い一方、マイスターエンジニアリングにとってどの程度のメリットがあるのか、正直なところ心配になるくらい、M&A後はガラッと変化しました。人手不足に関しては、マイスターエンジニアリングから出向してもらっていますし、中途採用も進んでいます。新しいメンバーが増えたことで既存社員の刺激になっているとも感じます。また人数が増えたことで、お客様に対しても余裕をもって対応できるようになりました。その他、技術研修でのエンジニア交流、経理のシステム化やホームページの改修でもサポートをしてもらっています。個人的には、平野さんはじめ、コンサルタント出身のいわば“経営のプロ”がバックアップしてくださっているので、分からないことがあれば相談できる点も助かっています。

M&A後も会社の独立性を担保しながら、グループとしてのシナジーを生んでいるのは、理想的な形だと感じます。

東小薗
東小薗

春名様は本当に会社の未来を見据えて判断をなさっていますし、平野様は最初の面談時から受変電設備業界の先行きについて話をされていたのが非常に印象的でした。お二人の課題感や危機感が一致していた点が、良い結果につながっているように感じます。

平野

東小薗さんが正確かつ良い形で情報を伝えてくださったので、春名さんにも我々のことがきちんと伝わったと感謝しています。保険などの複雑で細かい調整もたくさんありましたが、丁寧にまとめてくださりました。これまでM&Aの仲介会社とは数多くの付き合いがありますが、M&Aキャピタルパートナーズはきめ細かく丁寧に対応してくださるという印象です。我々のような経営者も当然人間ですので、わだかまりがあると交渉事が上手くいかないことは多々あります。ことM&Aでは、経営者が不安を感じてしまっては話がまとまりません。その点、今回は担当の東小薗さんが本当に素晴らしい方で、スムーズにまとまり良かったです。

平野/春名
春名

M&Aで会社を譲り渡す側の多くが中小零細企業で、過去のノウハウがありません。何から始めれば良いのか、何を情報として出すべきなのかも分からないケースがほとんどのはずです。実際に我々も、初期の段階から株式会社マイスターエンジニアリングと一緒になろうという気持ちは強かったものの、それに関する手続きが大変で何度もくじけそうになりました。専属の会計士などもいないので、事務的な内容も含めて東小薗さんにフォローしていただけたことが非常に心強かったです。

東小薗

初回の面談時から、「この2社が一緒になれば絶対に良くなる」と確信していたので、しっかりとお手伝いをさせていただきました。

最後に、今後に向けた意気込みと、これからM&Aを検討する経営者の方々にメッセージをお願いします。

平野

昨今はM&Aで規模を大きくする会社も増えてきています。我々は規模の拡大そのものを目的としているわけではなく、技術サービスに特化した人を採用し、育成して、技術サービスで社会を支える仲間が集う連邦を作ろうというビジョンの実現に邁進しています。これまでグループに入ってくださった皆さんは楽しく仕事をしていただいていると思います。このビジョンに賛同いただける皆さんをお待ちしております。輪を広げていきたいですね。

春名

私は東小薗さんに引き合わせていただき、マイスターエンジニアリングと平野さんに出会えたことを、とても運が良かったと感じています。M&Aにはネガティブなイメージや、高齢な経営者にしか関係がないという印象を持っている方もいらっしゃるかもしれませんが、実際は非常にポジティブなものであり、すべての経営者にとって身近なことです。このことはM&Aを検討する多くの人にお伝えしたいです。

東小薗

今回のケースでは、春名様から「看板を守りたい」という明確な思いをお伝えいただいたので、その思いに寄り添って動くことができました。そして、もう一方の平野様からも、譲受企業として軸にしている「技術サービス連邦」について教えていただいたので、そこにフィットした形でマッチングすることができたと感じています。

M&Aキャピタルパートナーズでは、譲渡側と譲受側双方の、お客様が考えていることや悩んでいることなどをしっかりお聞きしてお望みの形で進めることができますので、ぜひ経営課題に悩む経営者の皆様にはご相談いただきたいと考えています。本日はありがとうございました。

(左から)弊社 東小薗、春名 様、平野 様

(左から)弊社 東小薗、春名 様、平野 様

文:伊藤 秋廣   写真:服部 健太郎  取材日:2023/5/29

担当者プロフィール

  • 企業情報部 課長 東小薗 岳

    企業情報部課長東小薗 岳

    新卒でメガバンクへ入行。法人に対する金融ソリューションの提案活動に従事。
    その後、世の中を支える中堅中小企業の発展と継続に、より一層寄与したいという思いから、上場大手のM&A仲介会社を経て、M&Aキャピタルパートナーズに参画。
    工事業、卸売業、小売業、IT企業、不動産業等、幅広い分野にてM&A支援実績を有する。

ご納得いただくまで費用はいただきません。
まずはお気軽にご相談ください。

秘密厳守にてご対応いたします。

お電話でお問い合わせ
TEL.0120-810-000

まずはお気軽にご相談ください

※秘密厳守にてご対応いたします。

お電話でお問い合わせ 0120-810-000
WEBで無料相談

関連事例

M&Aキャピタル
パートナーズが

選ばれる理由

私たちには、オーナー経営者様の
決心にこたえられる理由があります

納得の料金体系

着手金や月額報酬を
いただくことなく、
お相手企業と基本合意にいたるまで、無料で支援いたします。

安心の専任担当制

検討初期から成約まで
オーナー経営者様専任の
アドバイザーが
寄り添います。

信頼の東証プライム上場

東証プライム上場の信頼性と、独自のデータ基盤の活用により、ベストなマッチングをご提供。