キリンホールディングス <2503> は、ブラジル第２位のビール事業と３位の清涼飲料事業を展開するスキンカリオール企業群の筆頭株主であるスキンカリオール社の発行済株式総数の４９．５４％を保有するジャダンジル社の全持分を取得する持分譲受契約を１１月４日付で締結した。

　　ジャダンジル社の全持分を、持分保有者３名から総額２３．５億レアル（約１０５０億円）で取得する。５０．４５％を保有するアレアドリ社の取得総額３９．５億レアル（約１，９８８億円）と合わせて、取得総額は約３，０３８億円となる。買収資金は、手許現金と外部借入を充当する。

　　本件追加取得により、スキンカリオール社株式１００％を保有することとなり、完全子会社化によるガバナンス強化と、成長著しいブラジル市場における同グループの競争力強化、シナジー創出を図る。

　　ブラジルのビール・清涼飲料市場は、それぞれ約３兆円の市場規模で、人口増加や個人所得の増加に伴う経済発展を背景に、安定的な成長が見込める有望市場で、キリングループの技術力や商品開発力、リサーチ・マーケティング力などを導入し、同社グループの事業基盤を強化し、更なる成長加速を目指す。