東洋製缶 <5901> は、世界大手の製缶・製蓋機械メーカーであるＳｔｏｌｌｅ　Ｍａｃｈｉｎｅｒｙ（米国コロラド州）の子会社化に関する関係競争当局による審査手続が完了し、買収目的会社を通じて、Ｓｔｏｌｌｅ社の親会社を存続会社として現金対価での逆さ合併を実施し、１１月４日付で子会社化したと発表した。取得総額は、約７７５百万米ドル（約５９７億円）。

　　Ｓｔｏｌｌ社は、１４０年以上の歴史を持つ製缶・製蓋の各主要機械の業界における世界のリーディングカンパニーで、北米、欧州に加え、将来の更なる成長が見込まれる中東、南米、アジア、アフリカ等の新興市場において事業を展開している。

　　国内包装容器需要の鈍化、競合容器メーカーとの競争激化やクライアントのペットボトル自社製造の拡大等に加え、原材料・エネルギー価格の上昇もあり、製缶市場を取り巻く市場環境は厳しさを増している。東洋製缶は、Ｓｔｏｌｌｅ社買収により、海外事業の将来の成長に向けた布石とし、包装容器事業と機械設備事業の垂直展開による強固なビジネスモデルの構築と既存事業とのシナジー創出を図る。