日清製粉グループ本社 <2002> と日清製粉は、オーストラリア及びニュージーランドの大手食品企業グッドマン・フィールダー社から、ニュージーランドでの製粉事業部門（チャンピオン製粉）を５１百万ＮＺドル（約３３億円）で取得する。１２月中旬に買収目的の現地法人を設立し、来年２月下旬を目途に取得を完了する。

　　同社のチャンピオン製粉は、ニュージーランド国内シェア約５５％を誇る同国最大の製粉メーカーで、１２年６月期の売上げは約１５０百万ＮＺドル（約１００億円）、グッドマン・フィールダー社の同国におけるベーカリー事業への独占供給を担うのみならず、現地消費者向けにも認知度が高いブランドを保有している。

　　今年３月に買収した米国のミラー・ミリング社に引き続き、日清製粉の海外生産能力を現状と比較して約３０％引き上げを狙う。北米に次ぐ日本向け小麦の主産地であるオセアニア地域における原料購買に携わり、小麦関連情報の収集や小麦生産者及び穀物集荷業者との関係を強化することで、グローバル市場での製粉事業の展開強化を目指す。