キリンホールディングス <2503> は、ライオンネイサン社取締役会が、同社による完全買収提案への賛同を表明し、未保有分５３．８７％の取得について、２６日に基本合意したと発表した。

　　キリンは、１９９８年４月にライオン社に資本参加して以来、オセアニアにおける綜合飲料グループ戦略を推進してきたが、今回の１００％子会社化により同地域で展開する乳児業および飲料事業とのグループシナジー創出を加速させる狙い。

　　取得方法は、キリン以外のライオン社株主および豪州の裁判所による承認が必要な「スキーム・オブ・アレンジメント」という友好的手法を採択しており、承認・実行された場合、ライオン社は上場廃止となる予定。

　　取得予定株式総数は２８７，７８６，２２０株（発行済株式総数の５３．８７％）、取得金額は、１株につき１１．５豪ドル（約７９９円）で、総額約３３億豪ドル（約２，３００億円）、２００９年９月頃を目処に取得予定。