米Amazon、ロボット掃除機「ルンバ」製造の米iRobotを約17億ドルで買収
2022-08-08
米Amazonは、ロボット掃除機の「ルンバ」で知られるiRobotを買収すると発表した。買収総額は約17億ドル(約2,285億円)。
Amazonでは、FireタブレットやFire TV、Kindle、Echo、セキュリティカメラのRingなどのAmazon Deviceを展開しているほか、2021年には家庭用ロボット「Astro」も発表している。 Amazon Deviceを統括するデイブ・リンプ氏は、「時間の節約は重要である。長年にわたり、アイロボットチームは、実用的で創造的な製品で“掃除”を改革してきた。お客様はアイロボットの製品を愛している。そのチームと協力し、生活をより簡単で楽しくするような方法で発明する」と述べている。
また、iRobotのコリン・アングルCEOは「これまで、人々の生活をより楽なものにすることを目指しルンバやiRobot OSなどを生み出してきた。Amazonは、人が家でより良い時間を過ごすためのイノベーションに向けた我々の情熱を共有している。Amazonは我々の使命を継続するのに最高の場所であり、その一員となって今後は一緒に革新を続けられることが非常に楽しみである」と述べている。Amazonによる買収後も、アングル氏がCEOにとどまる。
iRobotについて
iRobotは、現CEOのコリン・アングル氏が米マサチューセッツ工科大学(MIT) 人工知能(AI)研究所のメンバー2名とともに1990年に設立。
地球外探査や地雷探査など、産業用のロボット開発からスタートした。2001年より開発されている「Packbot」は、福島原発の放射線量測定にも派遣され、
これまで世界累計4,000万台以上が販売されている。
他にも床拭きロボットの「ブラーバ」など加わりも加わり、日本国内での累計出荷台数は2022年6月時点で500万台を超えている。
世界中のユーザーによる声が製品の進化に貢献しているのも製品の特長である。