DeNA(2432)が、Jリーグクラブ「SC相模原」運営のスポーツクラブ相模原を買収
今回の株式追加取得により、DeNAが保有するスポーツクラブ相模原の株式は93.2%となり、スポーツクラブ相模原はDeNAの連結子会社となる予定だ。
連結子会社化に伴い、西谷 義久(現:DeNA スポーツ事業本部 戦略部長 兼 スポーツクラブ相模原 取締役COO兼スポーツダイレクター)が代表取締役社長に就任予定で、小西 展臣氏(現:スポーツクラブ相模原 代表取締役社長)が取締役に就任予定である。望月 重良氏(現:スポーツクラブ相模原 代表取締役会長)は取締役を退任しますが、スポーツクラブ相模原の創業者兼フェローとして、経営陣へのアドバイス等引き続きクラブを支援する。また、クラブ名は連結子会社化後も「SC相模原」を継続して使用する。
今回の経緯について
「SC相模原」は、2008年に元Jリーガーの望月氏が神奈川県社会人リーグ3部のクラブとして創設し、その年に優勝。毎年、所属カテゴリーでの優勝を続け、2013年にはアマチュアの全国リーグである日本フットボールリーグ(JFL)に昇格。創設からわずか6年後となる2014年にJリーグ参入を果たしたプロサッカークラブである。現在、相模原市、海老名市、座間市、綾瀬市、愛川町をホームタウンとして活動している。
DeNAは、SC相模原が地域とともに成長していく未来に貢献するため、2021年4月1日からSC相模原への協賛を開始し、またスポーツクラブ相模原の株式19.0%を取得することにより経営参画を行っていく。
そして、望月氏と協議を重ね、今後クラブがJ2、J1へと昇格しながら地域貢献を拡大していくためには、DeNAの経営関与をより高めていく必要があるとの考えに共に至った。
その結果、望月氏及び望月氏が代表を務める株式会社INTERNATIONAL SPORTS CLUBよりスポーツクラブ相模原の株式合計74.2%を新たに譲り受けることを決定。
DeNAは、これまでクラブが15年間にわたって地域や行政、クラブに関わる全ての人々とともに培い育んできた歴史や関わりを尊重しながら、SC相模原が原動力となって街をさらに活気づけていくために全力を尽くしたいと考えている。
DeNAのスポーツ事業について
DeNAは、ゲームやライブストリーミング、ヘルスケア・メディカルやオートモーティブといった様々な領域のサービスを提供してきたIT企業である。
エンターテインメント領域と社会課題領域を両軸に事業を展開し、各領域の特徴を活かした収益基盤の形成を図るとともに、両領域のシナジーの形成を含め、IT企業の新しい進化を体現し、企業価値の向上を図る。
なかでも、売上収益の11.2%(2022年3月期)を占めるスポーツ事業はDeNAにとって重要なセグメントのひとつである。2011年12月のプロ野球参入を皮切りに、陸上長距離、プロバスケットボールへ取り組みを広げ、2021年にはスポーツクラブ相模原の株式19.0%を取得し経営参画した。現在、神奈川県の3つの政令指定都市で国内メジャープロスポーツに携わっている。
「スポーツの力で”ひと”と”まち”を元気にする」という理念のもと、地域との関わりを大切にしながら運営を行っており、プロ野球+スタジアムの一体経営と周辺地域との連携によって観客動員の増加や街の賑わいを創出するなど、スポーツとその先にある社会の進化のために様々な活動を行ってきた。また、野球、バスケットボール、サッカー、陸上を含めた4競技を「DeNA SPORTS GROUP」とし、パートナー企業とともに未来づくりへの取り組みも開始している。スポーツの持つ「人を熱狂させる力」で、街へ賑わいをもたらし、未来の新しいまちづくりに貢献していく。