商船三井グループ会社MOL Chemical Tankers、ケミカル船業界で成長を狙う - Fairfield Chemical Carriers買収

商船三井子会社MOLCTがFairfield Chemical Carriers買収で基本合意

商船三井子会社のMOL Chemical Tankers（以下「MOLCT」）は、米国のFairfield-Maxwell Ltd.と、同社が持つFairfield Chemical Carriers（以下「FCC」）の株式を取得し、買収することで基本合意した。譲渡価格は約400百万米ドルとなる見込み。競争法上の認可取得後、正式な契約が締結される予定である。

ケミカル船事業成長戦略の一環

商船三井グループは経営計画「BLUE ACTION 2035」において、ケミカル船事業を成長市場と捉え、積極的な投資を行っている。FCC買収により、MOLCTは事業拡大を図ることができる。具体的には、FCC運航の36隻と既存の85隻を統合し、ステンレス多タンクのケミカル船事業を一層強化する。また、FCCの強みである成長地域の商圏獲得など、営業基盤も拡大できる見込みである。

サステナビリティ課題への対応加速

FCCとの連携により、MOLCTは安全、DX、人材育成、環境戦略など、サステナビリティ課題へ積極的に取り組む。MOLCTグループは総合力を高め、全てのステークホルダーに新たな価値を提供し、強固な企業グループに成長していくのである。