循環型天然林活用に取り組む四国の企業「四国の右下木の会社」、第三者割当増資による資金調達を実施
資金調達を実施した四国の右下木の会社
徳島県南部の株式会社四国の右下木の会社は、放置が進む広葉樹の循環林復帰と森林資源の活用による産業創出を通じて、持続可能な森林づくりや中山間地域の振興を目指している。喜多機械産業株式会社、株式会社コミックス・ウェーブ・フィルム、株式会社川口典孝、株式会社あわえを引受先として第三者割当増資による資金調達が実施された。
広葉樹・天然林活用の背景と取り組み
かつて重用されていた広葉樹を中心に構成される天然林の放置や過繁茂が進行し、森林環境の悪化が問題となっている。四国の右下木の会社は、徳島県南部で広葉樹に特化した循環型林業技法「樵木林業」や薪炭産業の再興を通じて、地域振興を目指して取り組んでおり、2023年夏にはIoT活用によるスマート製炭を可能とした炭窯が完成する予定である。
資金調達の目的と展望
四国の右下木の会社は、放置広葉樹・天然林の再生技術の向上や、国産備長炭の増産体制の強化を目指して資金調達を実施した。また、未活用・放置が続く天然林の利活用・産業化を通じた地域振興手法の全国展開も進める予定である。
引受先各社からは、森林管理や地方産業活性化の重要性を認識し、四国の右下木の会社の活動を支援する考えが示されている。