日本プライベートエクイティが、JR四国が全額出資する「JR四国・リレーションシップ1号投資事業有限責任組合」を共同設立
JR四国と日本プライベートエクイティによる共創
JR四国と日本プライベートエクイティ株式会社(JPE)は、四国地域の経済発展とJR四国の経営基盤強化を目指して、JR四国全額出資のもと総額20億円でプライベートエクイティファンド「JR四国・リレーションシップ1号投資事業有限責任組合」(以下、「四国・リレーションシップファンド」)を設立した。その投資対象は全国の中堅・中小企業からスタートアップまで幅広く、地域資源活用やJR四国グループとの連携を企図する企業である。
設立の背景
JR四国グループは「長期経営ビジョン2030」及び「中期経営計画2025」において非鉄道事業による収益拡大を目指しており、「四国・リレーションシップファンド」はその施策の一つである。本プロジェクトは、地域や社会貢献の観点からM&A戦略の推進や新規事業の展開にチャレンジし、「四国地域経済の発展=JR四国の経営基盤強化」を実現することを目指している。
投資対象と4つのアプローチ
四国・リレーションシップファンドでは、四国地域内だけにとどまらず、柔軟な発想で、1. M&A(事業承継・事業再編・業界再編)、2. スタートアップ投資、3. 資本提携、4. 四国外へのJR四国グループ拡大、の4つのアプローチを取る。
これにより、四国内外の企業とJR四国との連携による経済発展を目指す。特にM&Aを通じて四国の地域資源活用や新市場開拓を企図する企業とWin-Winの関係を構築していく予定としている。
四国・リレーションシップファンドは、「共創」を基本理念に掲げ、四国地域に根差すさまざまな企業やスタートアップ企業と連携することで四国地域の経済発展及びJR四国の経営基盤強化を目指している。
設立されたばかりのこのファンドから、今後どのような具体的な投資が行われるか、その成果に注目が集まることになるであろう。