薬剤耐性菌対策に資金調達3.6億円、AI技術活用スタートアップGramEye
3.6億円の資金調達成功
大阪に本拠を置く医療系スタートアップ株式会社GramEyeは、薬剤耐性菌問題に取り組むため、シリーズAラウンドで総額3.6億円を調達した。池田泉州キャピタル、SMBCベンチャーキャピタルおよびNESからの出資である。
薬剤耐性菌問題とAI活用の背景
抗菌薬の誤用や乱用により薬剤耐性菌が増加しており、2050年までにはがんによる死亡者数を上回る1,000万人が命を落とす可能性がある。そんな医療課題に対処するため、GramEyeではグラム染色という微生物検査をAI技術でアップデートし、抗菌薬の適正利用を目指すAI・ロボティクスソリューション開発に取り組んでいる。
資金調達の使途と今後の展開
今回調達した資金を活用して、グラム染色工程のAI・ロボティクスソリューションを臨床現場に導入し、更なるAI強化やハードウェア改良を行う。また、海外進出における市場調査や保険適用に向けた戦略立案も進める予定である。