【M&A経験のある社長の奥様51名に調査】
社長の奥様8割が「M＆Aをやってよかった」と回答

今回は、M&Aの実施経験がある社長の夫を持つ、社長夫人51名を対象に、”奥様”から見たM&Aの意識調査を実施しました。
まず、M&Aの検討時、60.8%の奥様が夫である社長から相談を受けていることがわかりました。その際、29.4%の奥様が賛成、47.1%がやや賛成の立場をとっています。家族の未来を思いやる心から、M&Aに対して肯定的な意見が多いようです。M&Aに対する期待として、52.9%が「事業承継問題の解決」、45.1%が「創業者利潤の確保」と答えました。ここから家族の安定や夫の努力を守りたいという深い思いが感じられます。また、M&A後の特別な体験として「ハワイ旅行のプレゼント」など、心温まるエピソードも報告され、実際にM&Aの実施に対し、41.2%の奥様が「とても良かった」と、43.1%が「やや良かった」と感じています。
経営者の奥様たちの中で、M&Aの認知度は約6割で、家族の未来を守るための選択肢としてM&Aの重要性が認識されているようです。事業承継の問題や創業者の利潤確保を求める奥様たちの背景には、家族を支え、夫の努力の証である会社を守りたいという深い思いがあると考えられます。M&Aの結果として得られた家族との時間や特別な体験は、家族の絆を深める大切な瞬間となっています。
会社の承継に関する伝統的な考え方も根強く存在している中、時代の変化とともに第三者承継という選択肢を選ぶ経営者が増えてきています。第三者承継の増加と合わせて、家族の未来を考え、最善の選択を追求する奥様たちの姿勢が、現代の経営環境とともに変化していることを示しています。