学習塾最大手の栄光 <9789> は、１５日、通信教育Ｚ会運営の増進会出版社（静岡県駿東郡）との間で、さらなる業務資本提携に関する契約を締結し、同社を割当先とする第三者割当による新株式の発行を決議した。本件増資に伴い、増進会が２７．５２％を保有する筆頭株主となる。（払込期日１１月１５日、発行株式３００万株、発行価額１株３８１円、調達総額１，１４３百万円）調達資金は、英語教育事業への投資や教材改訂に充当し、収益基盤の多様化・強化を図ると共に、人材の相互交流や相互の受講者への営業等で協業を進める。

　　栄光は、９月３日付で、佐鳴予備校等を展開のさなる（東京都新宿区）が創業者の資産管理会社の株式を譲り受け、実質的な筆頭株主に異動したばかりで、本件増資実行後も間接保有分合わせ、さなるが２７．７６％を維持する見込みだ。学習塾業界では、少子化による学齢人口減少という市場規模自体の縮小傾向に加え、同業との熾烈な顧客獲得競争やサービス競争が繰り広げられ、同業者間の業務資本提携による再編が進行している。