三菱ケミカルＨＤ <4188> 傘下の田辺三菱製薬 <4508> は、カナダ医薬品会社メディカゴ社の買収手続きを完了し、９月１８日（カナダ現地時間）付で子会社化した。今後は、米国フィリップモリス傘下の投資会社と共同で、合弁会社（持株比率６０：４０）で同社を運営する。株式６０％の取得価額は１７３百万カナダドル（約１６８億円）。

　　メディカゴ社は植物由来ウイルス様粒子（ＶＬＰ）技術を用いた新規ワクチンの研究開発に特化したバイオ医薬品会社で、遺伝子操作によって植物の細胞内にＶＬＰを生成させ、効率的に抽出・精製する独自技術を有している。田辺三菱製薬は、ワクチンビジネスにおけるパイプラインの強化を図る。