ミツカングループ（愛知県半田市）は、ユニリーバ社傘下の米国コノプコ社からパスタソースブランドの「Ｒａｇｕ（ラグー）」と「Ｂｅｒｔｏｌｌｉ（ベルトーリ）」ブランドに関する事業の取得手続きが、現地時間６月３０日付で完了したと発表した。取得価額は約２，１５０億円。

　　「ラグー」は、北米の家庭用パスタソースでトップシェアの２５％、プレミアムブランドのベルトーリは、同８％で４位を占め、当該市場の売上高は約６００億円。本件取得により、ミツカンの海外売上比率は５０％超となる見込みで、さらなるグローバル展開を推進する。

　　ミツカンは、１９８１年に食酢メーカー、アメリカン・インダストリー社の買収により米国市場に進出、８５年にリンドンビル社、８７年にインディアンサマー社、２０００年にスピーコ社、０７年にクレオール社など現地の有力食酢メーカーを買収し、北米の食酢と調味料市場での基盤を拡大している。１５年には米国家庭用クッキングワインでシェア１位の「ホランド・ハウス」ブランドや、１０年にはマリネードソース＆バーベキューソースを全米で販売している「ワールド・ハーバー」ブランドを取得している。なお、ミツカングループの１３年度の売上高は１，６４２億円、経常利益２１２億円。