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鍼灸マッサージ
業界別M&A動向

鍼灸マッサージ業界のM&A動向

業界の定義

鍼灸とは、鍼師や灸師がそれぞれ「鍼(はり)」や「灸(きゅう)」を使用して筋肉や骨、腱などの異常や内科疾患を治療する東洋医学の治療法のことを指す。マッサージとは、あん摩マッサージ指圧師が経穴(ツボ)やリンパに沿って施術する治療法のことを指す。鍼師や灸師、あん摩マッサージ指圧師は国家資格で認められており、資格を持っていなければ、鍼や灸、あん摩マッサージ指圧は施術できない。


業界の特色
鍼灸マッサージ業界イメージ画像

鍼灸マッサージ業には、鍼、灸、あん摩マッサージ指圧等の国家資格が必須の施術を行う事業と、国家資格が不要で施術可能な事業がある。国家資格が必須の事業は下記の通りである。

・鍼:ツボや皮膚一定点に、専用の鍼を接触・穿刺(突き刺す)する施術を行う。
・灸:ツボや皮膚の一定点に、ヨモギの葉の産毛を陰干し・精製取得したモグサを用いて、温熱的刺激を与える施術を行う。
・あん摩マッサージ指圧:あん摩、マッサージ、指圧の各手技(人の体を揉む、擦る、押す、叩く等)で施術を行う。器具は使用しない。
・柔道整復:外傷性の骨折・脱臼・捻挫・打撲に対し、柔道整復術を使い施術を行う。骨折や外れた関節を元の位置に戻す整復、三角巾・包帯・テーピングなどを使用し、患部を固定する治療、電気刺激や運動指導で損傷した箇所の回復を図る後治療がある。

国家資格が不要の事業で代表的なものは、カイロプラクティック、整体、ボディーケア、リフレクソロジーがある。日本においてはこれらに国家資格はないが、いくつかの民間資格は存在する。年々その種類は多様化しており、骨盤矯正、ストレッチ、ほぐし、ハンドマッサージ、アロマセラピー、タラソセラピー、タイ式マッサージ、台湾式リフレクソロジー、痩身ボディケアといったものも登場してきている。


市場の規模

株式会社矢野経済研究所の調査によると、国家資格を用いた鍼灸マッサージ業界の市場規模は、2018年で9,440億円であると推計された。2015年以降に市場規模は縮小傾向であり、その背景としては保険治療費(療養費)の減少が挙げられる。整骨院・接骨院で療養費を不正に保険請求する問題が相次いだため、厚生労働省は整骨院への指導や監査が強化をしており、2011年をピークに療養費の減少と併せて、鍼灸マッサージ市場は縮小傾向にある。


鍼灸マッサージ業界グラフ
出典:https://www.yano.co.jp/press-release/show/press_id/2460





一方、国家資格の必要ないボディケアやリフレクソロジーなどの施術を行うリラクゼーション市場は2018年で1,196億円であると推計され、こちらは国家資格が必要な鍼灸マッサージ市場とは対照的に2014年以降で市場規模は拡大している。2017年には低料金でサービスを提供する企業が積極的な新規出店を行い、さらに市場は拡大傾向で推移している。リラクゼーション業界の市場規模拡大は、チェーン店等の出店拡大が進んだことが要因として挙げられる。

2018年の鍼灸マッサージ市場およびリラクゼーション市場の市場規模を合わせると1兆636億円とされている。


課題と展望

国家資格が必要な鍼灸マッサージ市場は、一治療院当たりの来院患者数の減少が問題として挙げられる。これは、国家資格の必要ないボディケアやリフレクソロジーなどの施術を行うリラクゼーション市場の成長に伴う顧客の流出や、整形外科との顧客獲得競争が要因となっている。顧客は技術力の高いスタッフにつくため、リラクゼーション市場や整形外科との差別化ができるような優秀なスタッフの教育や、サービスの提供を行っていく必要がある。


鍼灸マッサージ業界のM&A動向

鍼灸マッサージ業では大手企業は少なく、個人事業主が多い特徴がある。また経営者の年齢層が若く、従業員の女性比率が高い傾向があり、店舗数はこの十数年もの間に増加の一途を辿っている。そのため業界内での競争が激しさを増しており、競合店との差別化のため、鍼灸師などの有資格者の獲得や、多店舗展開を行う企業が目立ってきている。
顧客が技術力の高い優秀なスタッフにつくケースが多く、優秀な人材の確保はそのまま顧客獲得および収益増に結びつく。そのため、人材確保を目的としたM&Aが活発に行われる。また近年では、投資ファンドによるM&Aにより、事業を急成長させたケースもある。

2020年、フレアスは、レイスヘルスケアの訪問マッサージのフランチャイズ事業をM&Aした。レイスヘルスケアは全国172拠点の店舗運営管理を、フレアスは全国103拠点で訪問マッサージ事業を展開している。このM&Aにより、在宅マッサージ業界でのシェア拡大が図られた。

2017年、英大手投資ファンドのCVCキャピタル・パートナーズは、リラクゼーション「りらくる」を運営する株式会社りらくの過半数の株式を取得しM&Aした。「りらくる」は2009年に創業し、60分2,980円(税別)の圧倒的な低価格で評判となっていた。このM&Aにより、「りらくる」は急成長を遂げている。

2015年、投資会社のポラリス・キャピタル・グループ株式会社が運営するポラリス第三号投資事業有限責任組合等は、株式会社ファクトリージャパングループの全ての発行済み株式を取得し、M&Aした。株式会社ファクトリージャパングループは、整体サロン「カラダファクトリー」運営しており、このM&Aにより事業の拡大に成功している。


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