アーム電子 <6671> は、２３日開催の取締役会において、民事再生手続き開始の申立てを行うことを決議し、同日、東京地方裁判所に申立てを行った。負債総額は約６２億円、ＪＡＳＤＡＱ市場より上場廃止となる。

　　リーマンショック後の世界的不況により電子回路基板業界の需要は低迷し、価格競争も一段と激化し、同社は０８年５月期以降、３期連続の営業赤字に陥っていた。更に１０年２月には、子会社のダイヤテックにおいて不適切な会計処理が発覚したことで、親会社であるアーム電子の信用も悪化し、資金繰りが逼迫し、事業再建を図るため民事再生手続き開始の申立てを決定した。

　　今後は、裁判所及び監督委員の監督のもと、事業を継続し、スポンサーの募集・選定を行い、再建を図る。アーム電子が民事再生手続き開始の申立てを行うと同時に、子会社であるダイヤテックは、破産手続き開始の申立てを行った。