リサＰ(８９２４)ＮＥＣＣがＴＯＢ　１株３６，０００円

　　ＮＥＣキャピタルソリューション <8793> は、２９日、リサ・パートナーズ <8924> の完全子会社化を目的として、株券等の公開買付けを実施すると発表した。買付け等の期間は、１１月１日から１２月１４日までの３０営業日、買付価格は普通株式１株３６，０００円、新株予約権１個１円、新株予約権付社債の額面１００円につき７０円、買付代金は１５，８６４百万円となる。リサ・パートナーズの株式は東証１部より上場廃止となる。

　　リサ・パートナーズは、１９９８年の設立、事業再生や不良債権ビジネス中心に急成長、プリンシパル投資事業・ファンド事業・インベストバンキング事業を展開し、２００４年３月に東証マザーズに上場、０５年１２月には東証１部に上場を果たした。０８年のサブプライムローン問題に端を発した金融市場の信用収縮や金融機関の不動産向け融資の厳格化による不動産市場の流動性の低下・不動産価格の下落等により、１０年１２月期の決算含め３期連続の当期純損失を計上する見込みで、資金繰りが悪化していた。２９日付で創業者の井無田氏は対象会社の代表取締役及び社長の地位を退任した。

　　両社は０９年２月より資本業務提携し、当社の保有する対象会社の優先株式と新株予約権付社債２０億円全てを転換した場合、所有議決権数割合で３２．１４％を保有する筆頭株主で、対象会社の事業環境・資金調達環境の改善を図るためには、完全子会社化して抜本的な事業構造の改革が必要との判断に至った。