三井物産 <8031> と大手水事業会社のハイフラックス社（シンガポール）が折半出資により設立した共同事業会社のギャラクシーニュースプリング社（シンガポール）は、ハイフラックス・ウォーター・トラスト（ＨＷＴ）の公開買取の受付を１２日に終了した。

　　ＨＷＴは、シンガポール証券取引所に上場し、中国に１８の水事業資産を保有するビジネストラストで、ギャラクシー社は今年８月２日に買取を公示していた。本買取において、ＨＷＴの全持分の６２．０４％に相当する応募を受け、ギャラクシー社はハイフラックス社及び同子会社から取得した３１．７９の持分と合わせ、全持分の９３．８８％を取得することになる。ギャラクシー社は１２月を目処に少数株主が保有する残りの６．１２％の持分を取得し、１８資産の買収完了後、ＨＷＴを清算する予定。

　　ギャラクシー社は、別途ハイフラックス社より同社が中国に直接保有する４つの水事業資産を９月３０日に買収済みであり、今回取得する１８資産と買収済みの４資産を合せて運営する方針。ギャラクシー社の買収額は２２資産の総額で約２００億円、水処理容量は日産で合計７４．５万立方メートル（拡張後８２．５万立方メートル）となる。

　　三井物産はギャラクシー社と共に、今後も成長著しい中国の水インフラ需要を取り込み、地方自治体や工業団地等の新規顧客向けに水事業を拡大する方針だ。