溶融亜鉛メッキ専業最大手の田中亜鉛鍍金 <5980> は、７日開催の取締役会において、マネジメント・バイアウト（ＭＢＯ）の一環として行われる田中ホールディングス（大阪市西淀川区）による普通株式に対する公開買付け（ＴＯＢ）に賛同意見の表明と株主への応募推奨を決議した。田中亜鉛鍍金の株式は、ＴＯＢ成立後、一連の手続を経て上場廃止となる。

　　買付期間は２月８日から３月２３日までの３０営業日、買付価格は１株２００円、買付代金１，２８８，７１４，０００円、公開買付者は一族らの保有する４９．３４％の応募と、ＴＯＢ成立後の第三者割当増資約６．５億円の引受けに関する確約書を締結し、買収ローンとして三井住友銀行 <8316> から合計２０億円を上限に融資を受ける予定。

　　公共投資の抑制による溶融亜鉛メッキ業界の市場規模縮小に伴う更なる競争の激化や主原料である亜鉛価格の高止まり等により、当業界の淘汰と再編が不可避的に加速するものと想定され、中長期的な企業価値向上に向けた事業構造の抜本的な改革を推進することが不可欠との判断に至った。