三井物産(８０３１)ダウケミカルとバイオ化学品事業で合弁

　　三井物産 <8031> は、米国化学品大手のダウケミカル（米国ミシガン州）とブラジルでサトウキビ農園運営からバイオポリエチレン等、バイオ化学品製造までの一貫事業を合弁で行うことを目指し、ダウ社全額出資のＳＶＡＡ社の株式５０％を約２億米ドルの増資引受にて取得することで合意し、合弁契約書を含む関連契約を締結した。

　　環境負荷が低く再生可能なバイオマス資源からの化学品事業（グリーンケミカル事業）展開を志向する三井物産と、伸長著しいブラジル市場においてバイオエタノールを原料とするバイオポリエチレン製造を目指すダウ社との意向が合致したため。

　　ダウ社と共同でサトウキビ農園運営から世界最大規模のバイオプラスチック他を一貫製造することを計画しており、三井物産が注力するグリーンケミカル事業において、糖質資源の基盤を確立する重要な機会と位置付ける。また、ダウ社とも北米電解事業に続く第２号案件となり、戦略的パートナーシップを強化し、今後の優良投資案件形成に結びつける方針だ。