村田機械（京都市）は、サイレックス・テクノロジー <6679> の完全子会社化を目的としたＴＯＢを実施する。買付期間は８月１１日から９月２６日まで、買付価格は普通株式１株５８，０００円、新株予約権１個１円、買付代金は約２２億円となる。同社の取締役会は、ＴＯＢへの賛同意見と株主への応募推奨を決議した。同社の株式は、ＴＯＢ成立後一連の手続きを経て上場廃止となる。

　　ファクトリー及びオフィスオートメーションのトータルメーカーである村田機械は、サイレックスの無線化技術を取り入れた製品・サービスの開発によるシナジーを見込む。サイレックス社は、プリントサーバーの大手で、ネットワーク周辺機器を展開しているが、中長期的な事業拡大に向けた構造改革に取り組むために財務基盤の強化を必要としていた。非公開化による上場維持コストの削減と、相互の経営資源を活用した強固な協業体制の構築を目指す。