ミネベア <6479> は、８月１０日付で東京地裁に対し民事再生手続の申立てを行ったシコー <6667> と同日付でスポンサー契約を締結した。

　　シコーの負債総額は約８５億円（７月末）、同社の株式は上場廃止となる。所要の手続を経て、８月末を目処に事業譲渡契約を締結する予定。事業譲渡までの運転資金は、ミネベア等からＤＩＰファイナンス等の支援を受ける。

　　シコーは、主に携帯電話、スマートフォンやタブレット型多機能端末などに搭載される小型カメラのオートフォーカス用リニアモータの量産販売を展開しているが、１１年９月以降の大幅な受注減少に伴う設備投資による減価償却費の負担が重荷となり、また、レアメタル等の原材料価格の高騰や、中国国内での人件費上昇等により経営環境が厳しくなり、民事再生手続開始を申請した。