ＪＦＥとＩＨＩ、造船子会社を１３年１月１日に経営統合

　　ＪＦＥホールディングス <5411> とＩＨＩ <7013> は、傘下のユニバーサル造船（神奈川県川崎市）とＩＨＩマリンユナイテッド（東京都港区）を１３年１月１日を効力発生日として経営統合（合併）する。海外競争法上の審査・承認手続が全て完了したため。

　　統合新会社の持株比率は、ＪＦＥとＩＨＩがそれぞれ４５％超、日立造船 <7004> が８％超となる見込み。両社は、０８年４月に統合検討を開始していたが、リーマン・ショックに始まる金融危機等により造船事業を取り巻く環境が大きく変化したため、事業前提の見直しが必要となり、検討期間が長期化していた。

　　中国造船所の著しい規模拡大と世界の新造船需要の急減により生じた世界的な需給ギャップや、超円高等の厳しい事業環境の中、韓国、中国造船所との激しい受注競争に打ち勝ち、世界的なバンカー（船舶燃料）価格の高騰、ＩＭＯ（国際海事機関）による環境規制の導入等によりますます増加する省エネ・環境対応船需要や、ＬＮＧ関連船舶・洋上設備等の需要を捕捉し、世界的な大競争の中での事業継続と更なる成長を図る。

　　両社の設計能力の結集による開発力の強化や造船所の特性を最大限に活かした最適生産体制の追求により、新造商船事業を中心に艦船事業、エンジニアリング事業、ライフサイクル事業等のバランスのとれた競争力と収益力の強化を図り、総合力業界トップの地位確立と更なる成長戦略の実現を目指す。