富士フイルム、バイオジェンデンマークマニュファクチャリング社を買収

富士フイルム株式会社は、バイオ医薬品の開発・製造受託事業をさらに拡大するため、米バイオ医薬品の大手Biogen Inc.の製造子会社であるバイオジェンデンマークマニュファクチャリング社を買収することを発表した。

バイオジェン社は、世界トップレベルのバイオテクノロジーを持ったバイオ医薬品の研究・開発・製造・販売会社であり、神経疾患や自己免疫疾患、希少疾患を重点領域とし積極的に新薬開発を行っている。バイオジェンデンマークマニュファクチャリング社は、そのバイオジェン社の製造子会社として、高品質・高信頼性のバイオ医薬品をグローバルに提供してきた経験と実績を持つ。現在はバイオ医薬品の製造に精通した約800名の人材、15,000リットル動物細胞培養タンク6基などの大量生産設備を活かして、抗体医薬品をはじめとしたバイオ医薬品を生産している。

今回の買収により、富士フイルムの生産能力の大幅増強と、少量から大量までの幅広い受託ニーズに迅速に応えていく体制を構築し、また需要が高まっている抗体医薬品やホルモン製剤、ワクチンから、新たな治療法として注目され市場成長が見込まれる遺伝子治療薬まで、あらゆる種類のバイオ医薬品の開発・製造受託に対応できる強みも活かして、さらなるビジネス拡大を図っていく。


培地の研究・開発・製造・販売を行うFUJIFILM Irvine Scientific Inc.が持つ培地技術・ノウハウをはじめとしたグループのリソースも活用し、シナジーを最大化させることで、持続的な事業成長の実現を目指す。