電通グループ(4324)が、インドネシアでミレニアル・Z世代向けメディア・プラットフォーム提供のIDN Media社に出資

2022-07-14

株式会社電通グループ(本社:東京都港区、代表取締役社長執行役員CEO:五十嵐 博)は、自社のR&D組織「電通イノベーションイニシアティブ」を通じて、インドネシアで複合デジタルメディアを開発・運営するIDN Media社(本社:インドネシア、CEO:Winston Utomo(ウィンストン・ウトモ))に出資し、インドネシアを始めとした東南アジアでのメディア・プラットフォーム事業におけるR&D活動を加速させていく。

出資の背景

出資の背景には、東南アジアにおける堅調な人口の増加と、デジタル広告市場やEコマース市場の継続した拡大傾向、およびモバイルネイティブ世代による新しいメディア・プラットフォームニーズの兆しがある。IDN Media社は、インドネシアのミレニアル・Z世代向けのメディア・プラットフォーム企業として情報の民主化を目指し、より良いインドネシア社会のために適切で質の高い情報へのアクセス提供をビジョンに掲げて2014年に創業した。以来、ニュース・エンタメメディアのIDN Timesや女性向けファッション・美容メディアのPopbela.com、妊婦やママ・パパ向けメディアのPopmama.com、料理動画チャネルYummy、ビジネスメディアFORTUNE Indonesiaなど、様々なデジタルメディアを開発・運営している。
また、スーパーアプリ(アジアを中心に広く普及しているスマートフォンで使用する複数のアプリ機能を単一のアプリに統合したもの)IDN App、eスポーツプラットフォームGGWP、クリエイター向けマーケットプレイス型プラットフォームICE、映画会社IDN Picturesなど、複数のプラットフォームの運営を通じて多様なコンテンツを提供している。
2022年現在、月間アクティブユーザー数(MAU)は8,000万人を超え、創業から10年を待たずにインドネシアを代表するメディア企業の一つに成長した。

今後の展開

IDN Mediaの強みは、良質なユーザー・ジェネレーテッド・コンテンツ(UGC:ユーザーによって制作・生成されたコンテンツの総称。
文章・ライブ配信・イラスト投稿や感想の書き込み等も含む)を支えるコミュニティやインフルエンサー、そしてハイパーローカルコンテンツ(特定の地域に特化した超地域密着型コンテンツ)の安定的供給とクオリティ管理を両立していることにある。
また、ライブストリーミングなど新しいメディアフォーマットやアプリのUI/UXを高速で改善・実装するテックチームは、これから東南アジアで生まれる新しいメディア・プラットフォームニーズにも対応したスーパーアプリの開発に大きく貢献することが期待されている。

今後当社グループは、今回の出資を機に、こうしたIDN Media社のケイパビリティーと当社グループならではの事業開発力、クリエイティビティー、ネットワークを掛け合わせることで、モバイルネイティブ世代に向けた新しい価値を届けるメディア・プラットフォーム事業の創出・拡大を支援していくと共に、東南アジアにおけるR&D活動を進化させていく。

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