テレビ東京HD(9413)、「成長投資枠200億円」を設定 スタートアップとの接点を増やすためにVC投資やM&Aも検討

2022-11-02
株式会社テレビ東京ホールディングス(以下「テレビ東京HD」)は新たに 200 億円の「成長投資枠」を設定した。2022 年度からの 3 か年の中期経営計画に追 加し、2024 年度末までに投資を実施する。
アニメ・配信をはじめ、「WEB3」など新技術を活用した ビジネスや通販・EC などの事業領域への資金投入により企業価値の向上につなげる。過去 5 年間に進めてきた収益構造改革によって、放送事業だけに頼らない収益体制が固まりつつあり、今後は稼いだ利益を積極的に成長に向けた投資に振り向けていく。

200億円の成長投資戦略

<成長に向けた重点投資分野>
① アニメ、配信の国内外の事業拡大 ・ベトナムの映像配信サービス運営会社に出資
② 「WEB3」「NFT」「VR」「メタバース」など新しい技術の研究開発・活用 ・シンガポールの NFT ゲームプラットフォーム運営会社に出資
③ コンテンツ制作力の強化
④ 電子商取引(EC)事業の拡大 ・ゴルフ用品 EC 企業を子会社化

重点投資分野を上記4分野とし、同分野で強みを持つスタートアップ企業との接点を増やすため、ベ ンチャーキャピタルへの投資やM&Aも検討している。10月下旬以降に公表したシンガポールの NFT プラ ットフォーム運営会社(Digital Entertainment Asset Pte. Ltd.)への出資、テレビ東京ダイレクトによるゴルフ用品EC会社(㈱リアルマックス)の子会社化、ベトナムの映像配信サービス運営会社(POPS Worldwide)への出資は、この戦略に沿ったものである。 22 年度~24 年度の 3 年間合計の営業キャッシュフロー300 億円を主な原資と想定し、そのうち 200 億円を成長投資に充てる。 また中期経営計画では、コンテンツ制作投資を 3 年間で 130 億円積み増すほか、人的投資も 30 億円増 額する方針も打ち出している。今回の 200 億円規模の成長投資と合わせて、収益拡大に向けた取り組みをいっそう加速させていく。


・コンテンツ投資(制作費)⇒3 年間で 130 億円を上積み 放送、配信を合わせたコンテンツ制作費を増やし、テレビ東京にしか作れないコンテンツで競争力を高める

・人的投資⇒3 年間で 30 億円を上積み リスキリングの強化やエンゲージメントの向上へ
テレビ東京グループが進めている収益構造改革は、「配信とアニメ」を成長のエンジンとしつつ、EC・ 通信販売、イベントなども含めて放送事業との相乗効果を発揮させて収益を伸ばす戦略だ。23 年 3 月 期の中間決算で、テレビ東京の放送事業と、配信・アニメ・イベントなどのライツ事業との事業利益の 比率は 54 対 46 となりました。19 年 3 月期通期の比率 66 対 34 に対し、ライツ事業の割合が向上しており、収益構造改革は着実に進んでいる。

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