富山のM&A最前線

2025年1月開催「北日本新聞社 業務提携記念セミナー」 より

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中小企業の未来を拓く事業承継のリアル

後継者不在と経営環境の変化にどう備えるか

富山県をはじめとした地方都市では、事業承継問題が深刻化しています。高齢化が進み、経営者の約6割が65歳以上という現実に直面する中、M&Aが中小企業の存続と成長のカギとして注目を集めています。

北日本新聞社とM&Aキャピタルパートナーズ株式会社が共催したオンラインセミナーでは、「富山 M&A」をテーマに、最新の市場動向や実際の事業承継事例、成功に向けたステップなどが詳しく語られました。本記事では、その内容をベースに、富山の中小企業経営者が知っておくべきM&Aのポイントを解説します。

富山のM&A最前線 ※本記事は2025年1月23日時点の情報に基づいています。

富山県の事業承継の現状と中小企業の課題

富山県では、中小企業経営者の高齢化が急速に進んでいます。65歳以上の経営者が全体の約6割を占め、後継者不在の企業も多く存在します。加えて、人口減少、労働力不足、人件費・光熱費の高騰など、企業経営を取り巻く環境は年々厳しさを増しています。

こうした状況で注目されているのが、M&Aによる「第三者承継」です。単なる“売却”ではなく、信頼できるパートナーとともに企業価値を高め、事業を持続させていく手段として、ますます注目されています。

M&A市場の動向と地方企業への影響

2024年の国内M&A件数は約4,700件と過去最高を更新。富山県内でも年間32件、北陸全体で90件以上のM&Aが成立しており、地域でも活発な動きが見られます。
中小企業のオーナーがM&Aを検討する主な理由としては、「企業の成長を図るため」「事業承継を円滑に進めるため」の2点が挙げられます。実際、M&Aを実施した企業の方が、売上や利益、労働生産性の向上が見られるというデータもあります。

2024年の北陸3県、M&A件数グラフ
出典:2025年1月開催「北日本新聞社 業務提携記念セミナー」スライド資料より

事業承継・成長戦略としてのM&A事例紹介

事例紹介①

ひかりファーマ(富山県内薬局)のケース

13店舗展開する薬局チェーンが、大手ドラッグストアとM&A。経営資源の限界を見据え、地域ブランドを維持しつつ、成長支援が可能なパートナーを選定。

事例紹介②

宮城県のスーパーマーケットのケース

急逝した創業者の意志を引き継ぎ、従業員と地域の未来を託して大手グループへ譲渡。買い手企業との強い信頼関係が成功の鍵に。

事例紹介③

IT企業(女性オーナー)のケース

100名規模の従業員を抱える成長企業が、更なる飛躍を目指して投資ファンドと提携。経営者と従業員の意識差を乗り越えた丁寧なマッチングプロセスが奏功。

ひかりファーマなどの事例紹介スライド
※事例紹介①のひかりファーマ(富山県内薬局)のケースについて説明する弊社山﨑

中小企業がM&Aを成功させるためのポイント

  • 早期準備が鍵3年以上前からの準備が理想的。余裕を持つことで選択肢が広がる。
  • 信頼関係の構築買い手企業との相性と経営者同士の“心の合意”が重要。
  • 譲渡後の関与経営者が一定期間関わることで、円滑な引継ぎが可能に。
  • 従業員への配慮通知のタイミングや待遇の維持は慎重に。
後継者への移行期間に関する円グラフ
※後継者への移行期間について調査データを提示し説明する山﨑

信頼できる仲介会社と進めるM&Aの進行フロー

全国に存在するM&A仲介会社の中には、経験不足や手数料体系が不透明な企業も少なくありません。信頼できるパートナー選びがM&A成功の大前提です。

  • 信頼性の確認上場企業かどうか/実績や事例数/担当者の経験値
  • 手数料の透明性株価連動型の公平な体系を持つ企業が安心
  • 進行フロー情報収集→候補選定→トップ面談→最終契約

M&Aキャピタルパートナーズでは、無料の企業価値診断や匿名での買い手打診を提供し、安心して進められる体制を整えています。

M&Aフローチャート
出典:2025年1月開催「北日本新聞社 業務提携記念セミナー」スライド資料より

【まとめ】富山の未来をつなぐM&Aという選択肢

「富山 M&A」は今、事業承継の選択肢から成長戦略へと進化しています。中小企業が抱える経営課題に対して、M&Aは単なる“出口”ではなく、“次のステージ”へと導く道です。
本記事を通じて、経営者が自社と従業員、そして地域の未来をどう守っていくのか。その一手としてのM&Aの可能性を、ぜひ前向きに検討していただければと思います。

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よくある質問

  • 北陸地方におけるM&A市場の動向はどうなっていますか?
  • 2024年には富山県内で32件、北陸全体で90件以上のM&Aが成立し、過去最高水準となりました。
  • 中小企業がM&Aを成功させるために必要な準備は?
  • 3年以上前からの準備と、買い手企業との信頼関係構築が成功の鍵です。
  • 信頼できるM&A仲介会社を選ぶポイントは?
  • 上場企業かどうか、実績、手数料体系の透明性、担当者の経験を重視することが重要です。

監修者情報

山﨑 研

M&Aキャピタルパートナーズ株式会社 執行役員
企業情報部 部長

山﨑 研

大手証券会社にて上場・未上場企業オーナーの資産運用およびIPO支援・M&A支援に従事。
2011年から当社に参画し、現在は社内トップクラスのM&A成約実績を重ねている。