キリンホールディングス <2503> は、ブラジルでビール事業と清涼飲料事業を展開するスキンカリオール・グループ（サンパウロ州）を１０月１１日付で子会社化した。同社の５０．４５％を保有するアレアドリ社（サンパウロ州）の株式取得の仮処分において、サンパウロ州裁判所から、差止命令を取り消す旨の決定が同日に下され、アレアドリ社に対する株主権の行使が可能となったため。取得総額は３９．５億レアル（約１，９８８億円）で変更なし。

　　ブラジルのビール・清涼飲料市場は、それぞれ約３兆円の市場規模で、人口増加や個人所得の増加に伴う経済発展を背景に、安定的な成長が見込める有望市場である。スキンカリオール・グループは、ブラジル全土に販売網や１３ヶ所の最新鋭の製造設備を保有し、ブラジル第２位のビール事業と３位の清涼飲料事業を展開している。アジア・オセアニアでの事業基盤に加え、新たに成長著しいブラジルでの足がかりとし、国際綜合飲料グループ戦略を加速する。