丸紅 <8002> は、穀物・肥料・エネルギー貿易大手のガビロン（米国ネブラスカ州）を買収する。株主の投資ファンドらから全株式を約３，６００百万ドル（約２，８６２億円）で取得する。関係当局の承認を得て、９月のクロージングを目指す。

　　ガビロンの保有する全米１４０超の穀物集荷関連拠点を獲得し、同社のブラジル、豪州、ウクライナなど、米国以外の主要産地における拠点を、丸紅の保有する資産と組み合わせて活用することで、穀物トレードの競争力を強化する。両社合算での１２年度の穀物取扱高は、全世界で５５百万トン超となり、世界最大規模となる。中国はじめ新興国を中心に増大する旺盛な穀物需要に対応する。

　　肥料分野では、ガビロンが有する米国最大規模のホールセールネットワークと、自社の米国２位の農業資材関連のリテール事業を融合することで、穀物事業と共に拡大する肥料需要に対応し、将来的に川上分野の肥料原料開発、肥料製造にもバリューチェーンの拡大を見込む。