インターネット(IT)
業界別M&A動向

インターネット(IT)業界のM&A動向

更新日

監修者プロフィール

  • 企業情報部 部長 山崎 研

    企業情報部部長山崎 研

    大手証券会社にて上場・未上場企業オーナーの資産運用およびIPO支援・M&A支援に従事。
    2011年から当社に参画し、現在は社内トップクラスのM&A成約実績を重ねている。

業界の定義

インターネット業界とは、SNSやスマートフォンアプリ、インターネットショッピングサイト、電子メール、電子決済などのサービスを提供している業界のことを指し、インターネット企業とは上記のようなサービスを設計開発や、サービスを提供している企業のことを指す。
IT業界のITとは、Information Technologyの略称で、コンピュータのハードウェアからOS、ソフトウェアやネットワークなどのインフラを含む情報に関わる事業の総称である。インターネット業界も、IT業界に位置付けられる。


業界の特色

インターネット業界M&A動向_イメージ図

インターネット業界の特色としてあげられるのが、新しい技術が生まれる速度が速いことである。インターネット企業が取り扱うものや、インターネット従事者の労働環境は、凄まじいスピードで変化してきている。OSのバージョンアップであったり、システムのアップデートも頻繁に行われており、インターネット従事者や、インターネット企業はこれらの変化に即座に対応する必要がある。

スマートフォンが普及したことにより、様々なインターネット上のサービスが開発された。日本のみならず世界中で使用されるようなサービスを開発した企業は、大きく収益を伸ばしている。最新技術やアイデアを活かしサービスを開発することができれば、企業でなく個人としても事業を大きく成長させらることが業界の魅力になっている。

また、アイデアとそれを開発する技術があれば、初期費用が低く抑えられることも、インターネット業界の魅力であり、インターネット業界が伸びている要因でもある。

またインターネット業界の特色としてインフラを作った企業が強いことがあげられる。近年、インフラにおいては、インターネット上のクラウドサービスが主流になってきており、3大クラウドと言われるAmazonのAmazon Web Services、MicrosoftのAzure、GoogleのGoogle Cloud Platformは世界的にも大きなシェアを掌握している。2020年2月には高市早苗総務大臣が日本政府共通プラットフォームではAmazon Web Servicesの利用を前提に整備を進めていることを明らかにするなど、セキュリティにおいても信頼されており、インフラのクラウド化は今後も勢いを増すことだろう。

市場の規模

株式会社矢野経済研究所の調査によると、2018年の国内のIT市場規模(ハード・ソフト・インターネットサービス含む)の市場規模は、前年度比2.8%増の12兆4,930億円であった。2019年度以降も前年度比3.4%増、1.6%増、1.5%増と続き、2021年度には市場規模が13兆3,200億円になると予測されている。

国内企業の代表としてあげられるのが、楽天、リクルートホールディングス、Zホールディングス、GMOインターネット、DeNAなどである。楽天の売上高は1兆2,639億円であり、リクルートホールディングス(HRテクノロジー事業とメディア&ソリューション事業)が1兆0,483億円、Zホールディングスが9,547億円、GMOインターネットが1,961億円、DeNAが1,241億円である。

世界のインターネット企業に目を向けると、「GAFA/BAT」が熾烈な競争を繰り広げている。「GAFA/BAT」は企業の頭文字を表しており、アメリカ企業のGoogle、Apple、Facebook、Amazonと中国企業のBaidu、Alibaba、Tencentのことを指す。これらの企業はデジタルプラットフォーマーと呼ばれ、世界的にも大きな収益をあげている企業である。


インターネット業界M&A動向_市場動向グラフ


課題と展望

インターネット業界では、技術者の人材不足が大きな課題としてあげられる。様々な新しい技術やサービスが生み出されている中で、それを開発する人材が少ない状態が常態化している。従事者にとっては売り手市場であり、給与も平均より高いが、一方で一人に対する作業量が多くなり、長時間勤務につながってしまっているのが現状だ。また多重下請け構造が問題となることがしばしば見受けられ、契約の多重構造がもたらすマージンにより、給与のばらつきが大きい職種でもある。

そんな中、2020年から小学校でのプログラミング教育の必修化が予定されていることや外国人エンジニアを積極的に受け入れてることで課題を解決する動きもみられる。


インターネット業界のM&A動向

インターネット業界では、最先端のIT技術を取り入れるためのM&Aや、人材不足の解決のためのM&A、海外進出のためのM&Aなどが行われている。

2016年、NECは中南米地域の統括会社NECラテンアメリカ社を通じて、同国のITセキュリティ企業Arcon Informatica S.A.をM&Aした。このM&Aにより、NECのブラジルでのITサービス事業の強化が図られた。

2016年、株式会社NTTデータはシャープ株式会社の完全子会社であるシャープビジネスソリューション株式会社が保有するシャープビジネスコンピュータソフトウェア株式会社の発行済株式の80%を、譲り受けることで合意した。これにより、IoT領域における事業のさらなる拡大が図られた。

2019年、アイスタディ株式会社は株式会社エイム・ソフトの株式を取得し、完全子会社化した。このM&Aにより、さらなる事業拡大が図られた。


弊社のM&Aご成約実績

  • 成約年数
    2022年5月
    対象会社(譲渡会社)
    保険代理店
    地域:
    譲受会社
    自動家計簿・資産管理サービス
    地域:関東
    取引スキーム/問題点・概要
    55歳以上,株式譲渡
    対象会社はFP保険代理店を展開。オーナー社長は業界再編への一石を投じるため異業種とのM&Aを志向。業績は安定。譲受企業はIT企業。ソフ...
    実績詳細を見る
  • 成約年数
    2022年4月
    対象会社(譲渡会社)
    Web広告運用
    地域:中国・四国
    譲受会社
    IT
    地域:関東
    取引スキーム/問題点・概要
    株式譲渡
    譲渡企業は、中四国圏でWeb広告運用を展開する企業。優良な取引先との強固な関係構築により、業績は順調であったが、事業基盤を更に強固...
    実績詳細を見る
新着案件情報
  • 詳細業種 建築業
    所在地 中部・北陸
    概算売上 10億円~30億円
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  • 詳細業種 人材紹介業
    所在地 関東
    概算売上 1億円~2.5億円
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  • 詳細業種 ITコンサルティング・マーケティングサポート
    所在地 関東
    概算売上 2.5億円~5億円
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  • 詳細業種 和食レストラン・弁当屋
    所在地 関東
    概算売上 5億円~10億円
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  • 詳細業種 電気工事
    所在地 関西
    概算売上 10億円~30億円
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  • 詳細業種 地域特産品に係る販売業務
    所在地 北海道
    概算売上 2.5億円~5億円
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  • 詳細業種 解体工事・リフォーム・エクステリア工事・不動産中古再販
    所在地 関東
    概算売上 10億円~30億円
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  • 詳細業種 室内スポーツ用品ブランド
    所在地 関東
    概算売上 10億円~30億円
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  • 詳細業種 学校法人(専門学校)、株式会社(職業訓練校、民営職業紹介業)
    所在地 関西
    概算売上 2.5億円~5億円
    案件詳細を見る

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