機械
業界別M&A動向

機械業界のM&A動向

業界の定義

機械とは簡単な構造を有する器具や道具とは区別され、2つ以上の抵抗物を組み合わせて互いに相関的運動を行う工作物を指し、人力以外の労力で動く複雑で大規模なもののことである。

総務省によると、一般機械器具製造業には、電気機械器具、輸送用機械器具、精密機械器具、武器を除く一般機械器具を製造する事業所が分類される。原動機で動かされる機械類の一部も、一般機械器具製造業に含まれることに加え、動力付手持工具、可搬式工作機械を製造する事業者も同製造業に含まれる。



業界の特色
機械業界イメージ画像

「電気機械器具」とは、電気エネルギーを発生させ、そのエネルギーを貯蔵するか送電するか変電させる機械器具のことをいう。「輸送用機械器具」とは、自動車・船舶・航空機・鉄道車両などの機械器具のことをいう。「精密機械器具」とは、光学機械・時計・計測機器・事務用機器・試験機械・ミシンなど加工度が高く精密な作動をし、高度の機能を果たす機械器具をいう。

機械要素として、ベアリング・ねじ・歯車などを精密器具として加える。生産は加工度が高く生産工程が複雑なので、熟練工など技能に依存する比重が高く、多品種少量生産が多い。日本の高加工度産業の核であり、世界でもトップレベルと認められている。高い知識と技術集約度を益々発展させ、世界をリードしていくことが期待されている。

市場の規模

経済産業省が発表する「平成30年確報 品目別統計表」によると、2017年の生産用機械器具の国内出荷額は18兆4,707億円であった。同様に汎用機械器具は10兆8,748億円、業務用機械器具は6兆2,307億円となっている。

生産用機械器具製造業(産業分類コード26)とは、農業用機械器具製造業・繊維機械器具製造業・基礎素材産業用機械製造業・半導体フラットパネルディスプレイ製造装置製造業・生産用機械(ロボットやファクトリーオートメーション自動機等)および同部品製造業・建設機械鉱山機械製造業・生活関連産業用機械製造業・金属加工機械製造業のことをいい、その市場規模は35兆9,731億円、上場企業133社、非上場企業27,834社で構成されている。

大手一般機械器具メーカーを売上でみると、三菱重工業株式会社が4兆円、アイシン精機株式会社が2兆5,000億円、株式会社豊田自動織機が1兆6,000億円、ダイキン工業株式会社が1兆2,000億円、株式会社ジェイテクトが1兆円、日立建機株式会社が7,723億円、株式会社小松製作所が7,388億円、日本精工株式会社が7,328億円などとなっている。




課題と展望

日本の製造業全体はGDPの20%を占め、就労人口も全産業の20%となっている。先進国の産業構造は製造業からサービス業に移っているのと、日本の場合は人口減少と高齢化が進んでいるため、製造業の現場では人材不足が深刻な問題になっている。中小零細企業は人材不足に加え後継者問題も抱えており、廃業に追い込まれるケースが出てきている。

現在、機械製造業各社が取り組んでいるのは、IoT・AI・ビッグデータによるコア技術の活用や、データ集約やデータ共有の円滑化による製造現場の自動化、コア技術や職人技の体系化による技術伝承、ビッグデータの分析による技術革新の推進など「スマート工場」の早期実装である。日本の機械製造業はメカトロニクスに強い一方で、IoT・AIには弱いという声もあがっており、その強みと弱みを自覚したスピーディーな構造改革が世界で勝つために必要だと言われている。



機械業界のM&A動向

2019年、三菱重工業株式会社は、カナダのボンバルディアCRJ(カナダエア・リージョナル・ジェット)事業をM&Aすると発表した。このM&Aにより三菱重工業は、CRJの保守・カスタマーサービス・マーケティング・販売機能を取得する。ボンバルディアは、トロント証券取引所に上場する同国での輸送用機械器具メーカーの有力企業で、取得金額は590億円である。今後は関係国の独占禁止法審査を経てM&Aが成立する。MRJ(三菱リージョナルジェット)から改名された三菱スペースジェットにとって、このM&Aによりメンテナンスとアフターサービス網が活用されることになる。

2018年、ダイキン工業株式会社は、ヨーロッパでの商業用冷蔵冷凍設備機械器具のリーディングカンパニーであるオーストリアのAHT Cooling Systems GmbHを1,145億円でM&Aした。ダイキン工業は、2020年度を最終年度とした事業計画「FUSION20」において、売上高3兆円のうち1兆円を空調機械器具以外の第2の柱で達成する計画がある。AHTは、冷凍冷蔵ショーケースをスーパーマーケットに展開している専業メーカーで、このM&Aにより、ダイキン工業が持つ空調に冷凍・冷蔵製品群を加え省エネ・環境ソリューション・快適空間創造をトータルコーディネートしていくことが図られた。

2012年、ダイキン工業株式会社は、アメリカ合衆国の住宅用空調機械器具大手であるGoodman Global Group,Inc.を2,960億円でM&Aした。このM&Aにより、Goodman社ノウハウの横展開によるグループ全社の収益力の向上が図られた。



弊社のM&Aご成約実績

  • 成約年数
    2022年3月
    対象会社(譲渡会社)
    産業機械装置製造
    地域:関東
    譲受会社
    製造業
    地域:近畿
    取引スキーム/問題点・概要
    55歳以上,株式譲渡
    譲渡企業は、首都圏で産業機械装置の製造を手掛けるニッチトップ企業。優良な取引先に支えられ業績は順調に推移していたが、後継者問題...
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  • 成約年数
    2022年3月
    対象会社(譲渡会社)
    産業用機械工具卸業
    地域:中部・北陸
    譲受会社
    機械工具卸
    地域:中部
    取引スキーム/問題点・概要
    55歳以上,株式譲渡
    譲渡企業は、東海圏で機械工具卸業を展開。優良な顧客構成に支えられ、業績は順調であったが自身の年齢と従業員の高齢化に不安を感じて...
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新着案件情報
  • 詳細業種 皮革製品のバッグ・財布・小物の企画・製造・販売
    所在地 関西
    概算売上 5億円~10億円
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  • 詳細業種 精密研磨加工・半導体加工
    所在地 非公開
    概算売上 10億円~30億円
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  • 詳細業種 ホワイトニング
    所在地 関東
    概算売上 2.5億円~5億円
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  • 詳細業種 試作品製造業
    所在地 中部・北陸
    概算売上 2.5億円~5億円
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  • 詳細業種 穀類卸売業
    所在地 非公開
    概算売上 非公開
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  • 詳細業種 基礎工事業
    所在地 中部・北陸
    概算売上 10億円~30億円
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  • 詳細業種 ビジネスフォーム印刷/パッケージ印刷
    所在地 中部・北陸
    概算売上 10億円~30億円
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  • 詳細業種 電気配線工事、情報通信工事
    所在地 関西
    概算売上 5億円~10億円
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  • 詳細業種 医療向けBPO
    所在地 非公開
    概算売上 5億円~10億円
    案件詳細を見る

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