ブロードマインド(7343)、婚活サービスを提供のイノセントを買収

2023-03-27

　「金融の力を解き放つ」をパーパスに掲げ、保険・証券・住宅ローンと複数の金融商品を横断して１社で取り扱い、人々のライフプラン実現をサポートするブロードマインド株式会社（本社：東京都渋谷区　代表取締役社長：伊藤清　証券コード：7343　以下：ブロードマインド）は、本日、株式会社イノセント（本社：大阪府大阪市　代表取締役：坂田啓太、以下：イノセント）と業務提携を行うと共に、イノセントの発行する普通株式の67％を取得し、子会社化することを決定した。

資本業務提携の背景・目的

　ブロードマインドでは1人ひとりがライフイベントを迎えるにあたって最良の選択ができるよう、ライフプランニングを土台とした資金的なアドバイスや金融商品の提案を中心に、パーソナルファイナンスの観点から支援を行っている。ライフプランニングを行い、家計の見通しを立てる最適なタイミングは本来人によって様々ですが、生活スタイルや家計が大きく変わるタイミング = 大きなライフイベントを迎えるタイミングで行われることが多く、その中でも多くの方が初めて実施する契機として「結婚」が挙げらる。このように、結婚はブロードマインドのサービスに対するニーズが最も顕在化しやすいイベントの一つであり、結婚直後の方に対する効果的な接点形成はマーケティング戦略上重要な意味合いを持つが、本件のような垂直統合型のM&Aは、ブロードマインドの成長戦略を推進する上で有効な手段の1つと考えている。

　近年では少子化や生涯未婚率の上昇に伴い婚姻件数は減少傾向にありますがあるが、他方で婚活スタイルの多様化を受け、お見合いによる成婚割合が増加している※1。このような婚活者の意識変容を背景に、結婚相談所市場は今後も成長するものと期待される。

　そのような中、イノセントはSNSやブログを中心といたWebマーケティングによる集客に強みを持つほか、マンツーマン体制で婚活をサポートする等、オリジナリティを有しながら質の高い婚活サービスを提供している。ブロードマインドサービスのマーケティング強化及び婚活事業の成長については、資本業務提携によりイノセントの優位性強化を通じて実現できるものと考え、今回の決定に至った。

　尚、少子化という我が国の社会課題の背景として、若年層を中心とした非婚化が進んでいる実情がある。ライフスタイルが多様化する中で結婚する積極的な動機が見出しづらい点も理由の1つだが、自身の結婚意思に反して「適当な相手がいない」「結婚資金が足りない」等の点も大きな要因として挙げられている※2。
　このような社会背景の下、イノセントとの資本業務提携により、良質な婚活サービスの提供から成婚後のライフプランの設計・実行支援（お金に関する不安の解消）といった地続きのサービス提供も見据えている。ブロードマインドは「金融の力を解き放つ」というパーパスを掲げているが、異業種との協業によるシナジーを通じて「金融の力」を体現し、社会課題の解決にも貢献していきたいと考える。
※1 ※2：国立社会保障・人口問題研究所／第16回出生動向基本調査より

資本業務提携の内容

1.資本業務提携の内容

・イノセントの会員に対し、婚後の生活を見据えたコンサルティングサービス及び金融教育サービスを提供する。
・マーケティング投資のほか、ブロードマインドのサービスから送客を通じて会員獲得の強化を図っていく。
　上記の通り、婚活～成婚～結婚後の生活設計（資金計画策定及び実行支援）という顧客体験の設計を軸に、フィナンシャルパートナー事業及び婚活事業の双方のシナジー創出を図っていく。

2．資本提携の内容

　ブロードマインドは、イノセントの株主である代表取締役の坂田啓太氏より、普通株式67株（同社の議決権割合の67％）を取得する予定だ。
尚、資本業務提携以降も坂田啓太氏はイノセントの代表取締役として事業運営に従事する予定である。