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廃業と倒産

~廃業のデメリットと危機回避の選択肢~

更新日

会社を経営する上で近年では、後継者不足問題が深刻化しており、やむを得ず「廃業」という選択をする会社も増えてきています。ですが、廃業の選択にはさまざまなデメリットがあるため、デメリットをきちんと把握し、将来のビジョンを想定した上で廃業などの選択を行う必要があります。

この記事では、廃業件数などの実態や廃業を検討する理由、廃業のデメリットについて解説しております。

廃業の実態

企業の廃業は年々増加しています。まずは廃業の実態についてまとめたアンケートを確認します。東京商工リサーチが2021年1月に発表した「2020年休廃業・解散企業動向調査」では、49,698件が休廃業・解散をしているという結果が出ました。これは、2000年以降増加傾向で、2020年が過去最高の件数となっています。

休廃業・解散件数 年次推移(単位:件)
休廃業・解散 前年比
2013 34,800 13.68%
2014 33,475 ▲3.81%
2015 37,548 12.17%
2016 41,162 9.63%
2017 40,909 ▲0.61%
2018 46,724 14.21%
2019 43,348 ▲7.23%
2020 49,698 14.65%

「2020年休廃業・解散企業動向調査」

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産業別では、「農・林・漁・鉱業」「建設業」「製造業」「卸売業」「小売業」「金融・保険業」「不動産業」「運輸業」「情報通信業」「サービス業他」の10のカテゴリーのうち全業種で前年の休廃業・解散件数を上回っていることが分りました。特に「金融・保険業」は前年と比較すると最も多い増加率となっています。休廃業・解散件数の産業別構成比でみると、「サービス業他」「建設業」「小売業」「製造業」で全体の3分の2を占めています。

休廃業・解散 産業別
産業別 2020年 2019年
件数 構成比 前年比 件数 構成比 前年比
農・林・漁・鉱業 591 1.2% 9.04% 342 1.3% 5.24%
建設業 8,211 16.5% 16.85% 7,027 16.2% ▲22・64%
製造業 5,518 11.1% 10.45% 4,996 11.5% ▲6.11%
卸売業 4,735 9.5% 9.68% 4,317 10.0% ▲5.27%
小売業 6,168 12.4% 7.29 5,749 13.3% ▲11.66%
金融・保険業 1,817 3.7% 41.62% 1,283 3.0% 13.77%
不動産業 3,744 7.5 17.15% 3,196 7.4% ▲5.64%
運輸業 837 1.7% 15.45% 725 1.7% ▲1.49%
情報通信業 2,453 4.9% 8.16% 2,268 5.2% 26.99%
サービス業他 15,624 31.4% 17.96% 13.245 30.6% ▲3.31%
(出典)「2020年休廃業・解散企業動向調査」

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代表者の年代別構成比では、60代以上が8割以上を占めています。

休廃業・解散 代表者の年代別構成比
2020年2019年2018年2017年2016年2015年2014年2013年
20代以下 0.22% 0.16% 0.16% 0.15% 0.12% 0.13% 0.17% 0.12%
30代 0.76% 1.07% 0.97% 1.19% 1.24% 1.51% 1.45% 1.70%
40代 4.79% 4.75% 4.80% 5.23% 5.86% 5.83% 6.03% 5.77%
50代 10.01% 10.52% 10.36% 10.19% 10.73% 10.77% 11.04% 11.87%
60代 24.50% 27.50% 29.00% 32.95% 34.76% 35.27% 35.69% 36.37%
70代 41.77% 39.06% 37.53% 35.65% 33.29% 33.67% 33.61% 32.62%
80代以上 17.94% 16.94% 17.18% 14.64% 14.00% 12.83% 12.01% 11.54%
合計 100% 100% 100% 100% 100% 100% 100% 100%
「2020年休廃業・解散企業動向調査」

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「廃業」と「倒産」の違い

「廃業」というと赤字で事業が立ち行かなくなった企業をイメージし、「倒産」と同じに考える方もいると思いますが、同調査では「廃業」と「倒産」は別の定義として集計されています。

休廃業・解散 倒産件数 年次推移
休廃業・解散前年比倒産前年比
2013 34,800 13.68% 10,855 ▲10.47%
2014 33,475 ▲3.81% 9,731 ▲10.35%
2015 37,548 12.17% 8,812 ▲9.44%
2016 41,162 9.63% 8,446 ▲4.15%
2017 40,909 ▲0.61% 8,405 ▲0.49%
2018 46,724 14.21% 8,235 ▲2.02
2019 43,348 ▲7.23% 8,383 1.80%
2020 49,698 14.65% 7,773 7.28%
「2020年休廃業・解散企業動向調査」

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休廃業・解散 倒産件数 年次推移
休廃業・解散・倒産件数の年次推移

「2020年休廃業・解散企業動向調査」

この調査の「休廃業」は債務超過ではなく、資産超過状態で経営者が自主的に判断した事業停止をさします。別の調査になりますが、日本政策金融公庫研究所が2020年1月に発表した「中小企業の事業承継に関するインターネット調査」の「廃業予定企業」と「廃業決定企業」の回答を見る限りは、同業他社と比べた業績が悪く、今後10年間の事業の将来性がなく事業を辞めざるを得ないから廃業を選択している経営者が少数派であることがわかります。

同業他社と比べた業績
同業他社と比べた業績
今後10年間の事業の将来性
今後10年間の事業の将来性

廃業を検討・選択する理由

廃業を検討・選択する理由については、「もともと自分の代でやめるつもり」が4割弱でトップですが、それ以外の理由として、事業の将来性に対して不安があることと、経営者の高齢化と後継者不在による事業承継問題が廃業を検討・選択する理由として考えられます。

廃業予定企業の廃業理由
廃業予定企業の廃業理由

廃業のデメリット

これまでの関係が消滅する

廃業により、これまでお付き合いをしてきた多くの取引先・仕入先・顧客との関係が消滅するおそれがあります。 従業員も全員解雇しないといけませんし、これまで築き上げてきた独自のノウハウ、ブランド、技術、特許、人脈といった目に見えにくい経営資源が後世に引き継がれない点も重大な損失となります。

従業員の解雇

オーナー経営者自身の目で採用し、一生懸命働いてきた愛着のある従業員達が次の働き口を探さないといけない状況になったり、後世に残すべき経営資源が自分の代限りでなくなってしまうというのは、心苦しいことです。

「自分の代でやめる」つもりのオーナー経営者も、廃業一択ではなく、従業員に対する周知とフォローの過程で、引き継いでくれる従業員や第三者への承継の可能性も検討する必要があります。

経営資源の消失

廃業した場合に残る財産についても、十分に考慮する必要があります。創業者利潤が他のスキームより少なくなる事業の清算・廃業の場合、残余の財産について株主に分配されますが、M&Aと比べると利潤が少なくなるケースが多いです。

財産問題

主な相違点として、清算・廃業時は事業停止を前提としているため「換金価値(=処分価格)」しか値がつきません。「簿価上の金額」と「換金価値」では大きく異なるケースも多く、「簿価で資産を売却して現金化すれば借入も返済できて無事に事業をたためる」と見込んで資産を売却しようとしても、資産の売却が思うように進まないリスクが想定されます。また、会社の帳簿上にある資産をすべて換金処分した後に借入金等の債務をすべて返済しきれないといったリスクが想定されます。

借入金の返済

一方でM&Aの場合は、事業継続を前提としているため将来の超過収益力等を加味した「のれん」が評価額に加味されることが一般的です。

また課税方法の違いについても、清算・廃業時には法人税と所得税(配当所得課税)の二段階の税が課せられるのが一般的ですが、M&Aを活用して株式で譲渡した場合は、株式の譲渡益に対して20.315%(所得税+住民税+復興特別所得税)の課税のみで済みます。

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