エネルギー・インフラ業界 市場規模や買収・売却事例について解説

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エネルギー・インフラ業界は、社会の基盤を支える重要な産業です。本記事では、この業界の特徴や関連業種について詳しく紹介します。日々の生活に欠かせないサービスを提供する業界の全体像について理解しておきましょう。

エネルギー・インフラ業界の特徴

エネルギー・インフラ業界は、社会の基盤を支えるために欠かせないサービスを提供しています。この業界のサービスが停止すると、企業活動や経済、日常生活に甚大な影響を及ぼすため、生活を維持するために極めて重要な産業といえるでしょう。

エネルギー・インフラ業界は大きく二つに分類されます。一つは電力・ガス・水道などのエネルギー関連業種、もう一つは鉄道、空港、医療機関などの社会的インフラです。本記事では、主にエネルギー・インフラに関わる業種に焦点を当てて紹介します。

エネルギー・インフラ関連業種一覧

エネルギー・インフラ業界には、以下の主要な業種があります。それぞれの特徴を見ていきます。

  • ガソリンスタンド・石油
  • 電力
  • ガス
  • 水道
  • 熱供給
  • LPガス

ガソリンスタンド・石油の特徴

ガソリン・石油業は、ガソリン、灯油、潤滑油、軽油、重油といった、石油製品を取り扱う業種です。日本の石油業は主に下流部門に該当し、以下の分野に分かれています。

ガソリン・石油業は、上流部門と下流部門の2つに大別できます。上流部門は石油の探鉱、開発、生産までの工程です。下流部門では精製、輸送、出荷、販売といった工程を行います。日本の石油業が行うのは主に下流部門です。下表は、下流部門のそれぞれの工程をまとめたものです。

原油、原料油受入 超大型タンカーで海外から輸送された原油・原料油を、原油貯蔵タンクへ移送し、精製装置へ供給する
石油精製 蒸留や改質、分解などにより、原油・原料油をガソリン、灯油、軽油、重質油に分離する
出荷 精製した石油製品を、全国各地のサービスステーションや油槽所に出荷する
販売 出荷された石油製品を、一般消費者や大口需要家に販売する
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電力関連の業種の特徴

電力業は、発電所で電気を発電し、工場や一般家庭に電気を供給する業種です。主に以下の3つの役割に分かれています。

発電事業 火力や風力、水力などのエネルギーから発電を行う
送配電事業 作り出した電力を工場や一般家庭へ配電する
小売り 電気を企業や一般家庭へ販売する

2016年からの電気小売りの自由化により、大手電力会社以外の一般企業の市場参入が活発化しています。

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ガス関連の業種の特徴

ガス業は、ガスを輸入して一般家庭や企業などの消費者に届ける事業を展開する業種です。販売後の器具の点検や管理も行います。

ガスには「都市ガス」と「プロパンガス(LPガス)」の2種類があり、都市ガスは導管を通して供給され、プロパンガスはボンベに詰めて消費者の元へ配送していることが特徴です。

現在、ガス業界では2050年の脱炭素化社会の実現に向けて、メタネーションの導入やガスコージェネレーションシステムの導入を目指しています。

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水道関連の業種の特徴

水道業は、水道管などの設備を使用して給水を行う事業や、公共・流域下水道などで汚水や雨水の処理を行う事業です。主なものとしては、以下の4つに分けられます。

  • 上水道業
  • 工業用水道業
  • 下水道業
  • 管理や総括を行う事業所

なお、水道業を営むには、厚生労働大臣もしくは都道府県知事からの認可が必要です。事業者が許可無く水道業を展開することはできません。

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熱供給関連の業種の特徴

熱供給業は、蒸気や温水、冷水等を活用した熱エネルギーや、導管により蒸気や温水を供給する事業です。都市の再開発需要による売上への影響が大きく、都心部の再開発事業や新規プロジェクトの減少により、売上高も減少する傾向にあります。

熱供給業を営むには、日本の熱供給事業法に基づき、事前に経済産業大臣の登録が必要です。

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LPガス関連の業種の特徴

LPガス業は、液化石油ガス(LPガス)を生産・販売する業種です。LPガスは災害時にも利用でき、長期間備蓄が可能なエネルギーであるため、今後も一定の需要を維持していくと見込まれています。

業界構造の特徴として、中小~中堅規模の事業所が多く、石油製品の販売や受託設備工事などを兼業している事業者が多いことが挙げられます。

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まとめ

エネルギー・インフラ業界は、日々の生活に必要なサービスを提供する重要な産業です。基本的なライフラインをはじめ、多岐にわたる業種が含まれています。これらの業種は、社会の安定と発展に大きく貢献しており、今後も技術革新や環境への配慮を踏まえながら、持続可能な形で発展していくことが期待されます。

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監修者プロフィール
M&Aキャピタルパートナーズ株式会社広報室 室長齊藤 宗徳
M&Aキャピタルパートナーズ株式会社 広報室 室長
株式会社レコフ リサーチ部 課長
齊藤 宗徳

立教大学経済学部卒業後、2007年国内大手調査会社へ入社し、国内法人約1,500社の企業査定を行うとともに国内・海外データベースソリューション営業を経て、Web戦略室、広報部にて責任者として実績を重ねる。2019年大手M&A仲介会社へ入社し、広報責任者として広報業務に従事。2021年当社入社後は、広報責任者としてグループ広報業務全体を管掌。

一般社団法人金融財政事情研究会認定 M&Aシニアエキスパート
厚生労働省「職業情報提供サイト(日本版O-NET)」M&Aアドバイザー担当
MACPグループ「地域共創プロジェクト」責任者


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