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- #中小企業の事業承継と成長戦略
- #2024年3月開催「中小企業のための事業承継と成長戦略」
ファンド活用と自己勘定投資の新たな潮流
事業承継と成長を両立する時代へ
中小企業の経営者にとって、「誰にどう会社を引き継ぐか」は最も重い経営判断の一つです。特に後継者不在が深刻化する中で、近年注目を集めているのがM&Aによる中小企業 事業承継と、ファンドや自己勘定投資による成長支援です。
本記事では、M&AキャピタルパートナーズとNC株式会社のセミナー内容をもとに、事業承継と成長戦略を両立させる新たなアプローチと、ファンドとの違いや支援事例を交えて、わかりやすく解説します。
目次
中小企業を取り巻く事業承継と成長戦略の現状
日本の中小企業の99%以上は家族経営・地場密着型。現在、後継者不在による廃業リスクが深刻化しており、事業承継は待ったなしの課題です。
弊社中島は、「M&Aは今や選択肢の一つとして定着しつつある」と述べます。中でも、事業承継と成長支援を目的としたM&Aのニーズは年々増加しており、2023年には415件のM&Aが成立。特に成長戦略を重視する中小企業経営者にとって、M&Aは積極的な“攻め”の選択肢となっています。
自己勘定投資とは?ファンドとの違いと支援スタイル
NC株式会社が実施する「自己勘定投資」は、外部投資家から資金を集めるPEファンドとは異なり、自社資金を用いて株式を取得し、長期的な視野で経営支援を行うスタイルです。
- PEファンド:リターン重視/保有期間に制限あり/短期譲渡リスクあり
- 自己勘定投資:経営の独立性維持/長期保有可能/丁寧な経営改善支援
NC株式会社の堀口翔平氏は「当社は2027年までに100件の企業支援を目指しており、後継者不在の企業が光る技術やサービスを未来につなげるパートナーを目指している」と語ります。
支援事例に見る、企業成長と経営者との信頼構築
事例紹介①
- 株式会社ケミカルプリント(製造業)のケース
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70歳超の社長が後継者不在で悩む中、NCが株式を譲受。SEO対策・展示会出展など新たな顧客開拓を支援し、企業ブランディングを強化。
事例紹介②
- 小英学院(学習塾)のケース
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複数法人を統合し経営一体化。教室運営効率化と人事制度整備を支援。経営者と密な対話を通じ、柔軟な成長戦略を実行中。
事例紹介③
- ビジネス会計人クラブ(士業向け団体)のケース
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株式譲受により独立性を維持しつつ、デジタル施策や人材育成で継続支援。
M&Aを成功に導くために必要な準備とパートナー選び
中島は「M&Aは“お相手”と“条件”の2軸が極めて重要」と強調します。
- 企業価値評価:企業評価レポートによる現状把握
- 相手との理念共有:短期的な数字より、経営哲学の相性
- 柔軟なスキーム設計:100%譲渡だけでなく、段階譲渡や一部出資も選択肢に
また、堀口氏は「支援が必要な企業を見極め、経営陣とともに成長シナリオを描くことがM&Aの成否を分ける」と語ります。
【まとめ】
中小企業の未来を支える新たな承継モデル
「中小企業 事業承継」の選択肢は今、M&Aによって多様化しています。特に、ファンドでは拾いきれない小規模な企業にこそ、自己勘定投資のような柔軟な支援が求められています。
後継者不在=廃業ではなく、「未来につなぐ承継」が可能な時代。経営者が納得できる相手と条件を見つけ、信頼と成長の道を切り拓くことが、これからの中小企業経営に求められるアクションです。
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