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経営者の子どもの約4割が「事業承継をする予定」
承継する理由は約半数が「親孝行」と回答し最多に
※2023年05月02日時点の調査結果

今回、5月5日はこどもの日ということで、親が経営者の20代会社員108名に経営者の子に、経営者のお子様の意識調査を実施しました。
経営者の子どもの62.9%が、「親が経営する会社の仕事を手伝った経験がある」と回答しており、多くの子どもにとって親が経営する会社が身近である様子が窺えました。
「親の会社/事業を継ぐ予定・意思がある」と回答した子どもは約4割となりました。承継する理由としては「親孝行になるから」が45%で最多となり、「親が経営してきた会社に愛着があるから」も30%で、経営者である親や親が経営する会社に対する子どもの想いが窺える結果となりました。反対に、親の会社/事業を継がない人からは、「親の会社/事業に興味がないから」や「自分の道を進めばいいと父親に助言されたため」など個別のエピソードが挙げられました。
■調査概要
- 《経営者意識調査》
- 調査名称:経営者のこどもの意識調査
- 調査方法: IDEATECHが提供するリサーチPR「リサピー®」の企画によるインターネット調査
- 調査期間: 2023年4月24日~同年4月27日
- 有効回答: 親が経営者(個人商店除く)の20代会社員108名
※構成比は小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても必ずしも100とはなりません。
■利用条件
- 1.情報の出典元として「M&Aキャピタルパートナーズ株式会社」の名前を明記してください。
- 2.ウェブサイトで使用する場合は、出典元として、下記リンクを設置してください。
URL:https://www.ma-cp.com/
目次
- あなたはこれまでに、親が経営する会社の仕事を手伝ったことはありますか。
- 親との思い出や印象に残っているエピソードを教えてください。(自由回答)
- あなたは、会社を経営する親がいつまで働くか、話したことはありますか。または知っていますか。
- あなたは現在、親の会社/事業を継ぐ予定・意思はありますか。
- 親の会社/事業を継ぐ理由を教えてください。(複数回答)
- 親の会社/事業を継ぐ予定がない理由を教えてください。(複数回答)
- 親の会社/事業を継ぐ予定がない理由がQ6以外にあれば教えてください。(自由回答)
- どのタイミングで親の会社へ入社する予定ですか。
- Q4で「はい」と回答した方に、現時点で、親が経営する会社を何歳で継ぎたいですか。
- 会社を継いだ後、どのように会社を経営したいですか。
- まとめ
Q1あなたはこれまでに、親が経営する会社の仕事を手伝ったことはありますか。
経営者の子どもの62.9%が、親が経営する会社の仕事を手伝った経験あり
「何度もある」が38.0%、「数回程度ある」が19.4%という回答。

Q2親との思い出や印象に残っているエピソードを教えてください。(自由回答)
親との思い出や印象に残っているエピソード、「現場で活躍している姿に尊敬した」や「家族旅行に連れて行ってくれたこと」などと、回答
「家ではあまり活躍しない父親が現場では活躍しているのを見て、少し尊敬した」や「仕事が休みの日にはキャンプに連れて行ってくれたり、いろいろなところに旅行に出かけた」など91の回答を得ることができました。

Q3あなたは、会社を経営する親がいつまで働くか、話したことはありますか。または知っていますか。
経営者の親がいつまで働くかについて、約半数が話したことがないと回答
「話したことはないが、知っている」が6.5%、「話したことがなく、知らない」が38.9%という回答。

Q4あなたは現在、親の会社/事業を継ぐ予定・意思はありますか。
親の会社/事業を継ぐ予定・意思がある子ども、約4割
「はい」が37.0%、「いいえ」が63.0%という回答となりました。

Q5親の会社/事業を継ぐ理由を教えてください。(複数回答)
親の会社/事業を継ぐ理由、「親孝行になるから」が約半数で最多
「親孝行になるから」が45.0%、「経営者になりたいから」が40.0%、「親が経営してきた会社に愛着があるから」が30.0%という回答。

Q6親の会社/事業を継ぐ予定がない理由を教えてください。(複数回答)
一方、親の会社/事業を継ぐ予定がない理由は、「親の会社/事業に興味がないから」が54.4%で最多
「親の会社/事業に興味がないから」が54.4%、「今の仕事、自分のやりたいことを続けていきたいから」が25.0%、「経営者としての自信・能力が不安だから」が17.6%という回答。

Q7親の会社/事業を継ぐ予定がない理由がQ6以外にあれば教えてください。(自由回答)
他にも、「現住所が遠方なため」や「自分の道を進めばいいと父親に助言されたため」などの声も
「現住所が遠方なため」や「自分の道を進めばいいと父親に助言されたため」など46回答を得ることができました。

Q8どのタイミングで親の会社へ入社する予定ですか。
親の会社/事業を継ぐタイミング、「親が経営する事業と類似する企業または取引先で働いてから」が32.5%で最多
「親が経営する事業と類似する企業または取引先で働いてから」が32.5%、「まったく関係がない企業等で仕事をしてから」が25.0%という回答。

Q9 Q4で「はい」と回答した方に、現時点で、親が経営する会社を何歳で継ぎたいですか。
親の会社/事業を継ぐ年齢、「30歳~34歳」が35.0%で最多、続いて「35歳~39歳」が25.0%
「30歳~34歳」が35.0%、「35歳~39歳」が25.0%という回答。

Q10会社を継いだ後、どのように会社を経営したいですか。
親の会社/事業を継いだ後の経営方針、「現状維持」が32.5%で最多
「現状維持」が32.5%、「既存事業に加えて、周辺事業を展開したい」が25.0%、「既存事業に加えて、新たな事業を展開したい」が25.0%という回答。

まとめ
親の会社/事業を継ぐタイミングについては、「親が経営する事業と類似する企業または取引先で働いてから」との回答が32.5%で最も多く、引き継いだ後の経営方針については「既存事業に加えて、周辺事業を展開したい」「既存事業に加えて、新たな事業を展開したい」との回答がそれぞれ25%となり、合わせて約半数の子どもが事業を承継した後に既存の事業に加えて新事業の展開を考えているようです。
4割もの子どもが「親の会社/事業を今後引き継ぐ予定・意思がある」にも関わらず、経営者の親がいつまで働くかについては約半数が話したことがなく、また「話したことはあるがわからない」という回答も見受けられ、親の事業の将来について親子の間で具体的なコミュニケーションがとれていない実態が明らかになりました。 5月5日、こどもの日をきっかけに、会社/事業を引き継ぐかどうか、或いはもう少し踏み込んだ部分についても、少しずつお互いの考えを話し合ってみるのはいかがでしょうか。
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