金融・保険業界 市場規模や買収・売却事例について解説

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金融・保険業界は、個人や企業の資金管理を支える重要な役割を担う業界です。本記事では、金融・保険業界全体の特徴について触れたうえで、主要な業種それぞれの特徴についても詳しく紹介します。

金融・保険業界の特徴

金融・保険業界は、銀行、証券、保険など、個人や企業の資金管理を支える幅広いサービスを提供する業界です。

市場規模は大きく、近年は事業領域の重複や業界による再編と複雑化が進んでいます。また、「フィンテック」の進歩により、IT技術を活用した新しいサービスが増加し、業界全体に大きな変革をもたらしています。

金融・保険関連業種一覧

金融・保険業界は、主に以下の7つの業種で構成されています。

  • 銀行
  • 信用金庫
  • 消費者金融
  • クレジット関連業
  • 証券会社
  • 保険会社
  • 保険代理店

銀行の特徴

銀行は、口座の受け入れ、資金の貸し出し、証券取引などを行う金融機関です。

主に、全国規模で業務展開する都市銀行と、地域密着型の地方銀行の2種類に分類されます。都市銀行はメガバンクとも呼ばれ、銀行信託や証券会社などさまざまな金融機関を持っていることも特徴です。

資産運用の方法としては、株式や債券への投資を選ぶ傾向があります。近年、銀行は運用できる資金の確保が困難となっており、収益確保のためのビジネスモデル再構築が急務です。

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信用金庫の特徴

金庫は、会員組織の金融機関です。非営利法人の協同組織で、地域の利益を守る相互扶助を目的としています。

会員は一人一票の議決権を持ち、会員の自治に基づいて経営していることが特徴です。地域に根付いた会員制の構造をもつため、少子高齢化や過疎化の影響を受けやすく、経営基盤の強化が大きな課題といえます。

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消費者金融の特徴

消費者金融は、個人向けの無安全貸付を主な業務とする金融機関です。なかでも無担保貸付の割合が高いことが特徴です。

2006年の貸金業法改正と2010年の全面施行により、業界は大きな変革期を迎えました。これにより貸金業登録業者の数が大幅に減少し、業界再編が進んでいます。このような状況下で、消費者金融業者は新たなビジネスモデルの構築やサービスの多様化が求められています。

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クレジット関連業の特徴

クレジット関連業界は以下の3つで構成されます。

国際ブランド クレジットカード発行会社に対して、全世界で使用できる決済機能を提供する企業のこと
カード発行会社 実際の利用者に対してカードを発行し、提供する企業のこと
加盟店管理会社 クレジットカードの加盟店を管理する企業のこと

クレジットカード保有率はほぼ横ばいですが、インターネット通販やタッチ決済の普及により、利用率は増加傾向にあります。

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証券会社の特徴

証券会社は、株式や債券、投資、不動産投資信託のトレードを行う企業です。都市銀行や各種保険業界、不動産業界と密接な関係にあります。発行市場と流通市場で手数料収入を得るビジネスモデルが特徴です。

近年では、フィンテックの進歩によりオンライン取引のシェアが拡大しています。また、若年層を中心に投資への関心が高まっていることから、市場拡大の可能性が期待されています。

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保険会社の特徴

保険会社は保険を取り扱う会社であり、委託商材によって「生命保険」と「損害保険」の2つに分類されます。主な収入源は保険料収入と、保険会社自身が機関投資家として保険料収入で行う資産運用による運用益です。

近年は、少子化による高齢者の社会保険料の上昇や物価の上昇により、個人保険の見直しを行う層も増加していることから、契約増加が予想されています。各社は新商品開発や顧客サービスの向上に注力しています。

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保険代理店の特徴

保険代理店は、保険会社と顧客の間で保険契約締結や保険料徴収を行う事業者です。以下の3つに分類されます。

乗合代理店 複数の保険会社の商品を取り扱う保険代理店
顧客は不葛生の保険商材を比較しながら検討できる
専属代理店 特定の保険会社から商品販売を委託されている保険代理店
一社の保険商材のみを取り扱うため、顧客は専門的かつ丁寧なサポートを受けられる
独立系FP 顧客に将来の人生設計に即した資金計画やアドバイスをする
保険代理店として保険商品の比較や説明、勧誘を行う

近年では、インターネット保険契約を行っている直接型保険も行われており、競争は激化しています。競合との差別化や、付加価値の創造が重要になるでしょう。

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まとめ

金融・保険業界は、個人や企業の資金管理を支える重要な役割を担う業界です。銀行、証券、保険など多様な業種で構成され、それぞれが独自の特徴を持っています。 最近では、フィンテックの進歩や業界構造の変化により、業界全体が大きな転換期を迎えています。

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監修者プロフィール
M&Aキャピタルパートナーズ株式会社広報室 室長齊藤 宗徳
M&Aキャピタルパートナーズ株式会社 広報室 室長
株式会社レコフ リサーチ部 課長
齊藤 宗徳

立教大学経済学部卒業後、2007年国内大手調査会社へ入社し、国内法人約1,500社の企業査定を行うとともに国内・海外データベースソリューション営業を経て、Web戦略室、広報部にて責任者として実績を重ねる。2019年大手M&A仲介会社へ入社し、広報責任者として広報業務に従事。2021年当社入社後は、広報責任者としてグループ広報業務全体を管掌。

一般社団法人金融財政事情研究会認定 M&Aシニアエキスパート
厚生労働省「職業情報提供サイト(日本版O-NET)」M&Aアドバイザー担当
MACPグループ「地域共創プロジェクト」責任者


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