M&A調査レポート 【ラーメン業界再編について消費者意識調査】

M&A調査レポート【ラーメン業界再編について消費者意識調査】のメインビジュアルイメージ

更新日

  • #M&A調査レポート
  • #業界別調査
  • #外食・食品 業界

ラーメン好き8割以上がお気に入り店の閉店を経験
〜ラーメン好きのM&A(再編)に関する消費者意識調査〜

※2026年4月17日時点の調査結果 ラーメン好きのM&A(再編)に関する消費者意識調査
調査結果について

今回は、週1回以上、外食でラーメンを食べる全国の消費者513名を対象に、ラーメン業界の再編(M&A)に関する消費者意識調査を実施しました。 その結果、8割以上がお気に入りのラーメン店の閉店を経験しており、後継者不在の人気店がM&Aで存続できることに約8割が肯定的であることが明らかになりました。

お気に入りのラーメン店の閉店経験について83.0%が「ある」と回答し、閉店原因は「店主の高齢化や体調不良」「後継者がいなかった」が各42.0%で並び、「原材料費や家賃の高騰による経営難」(38.5%)が続きます。

ラーメン業界でM&Aが増えていることの認知度は65.5%でした。後継者不在の人気店がM&Aで存続できることへの評価は、肯定的な回答が79.5%と大勢を占めています。

肯定の理由は「経営基盤が安定して長く続けてくれそうだから」が72.0%で最多となり、否定の理由では「チェーン店のようになり個性が失われそうだから」(74.5%)が最も多い結果でした。 さらに、お気に入りのラーメン店がM&Aで買収された場合、買収側に求めることは「味やレシピをそのまま引き継ぐこと」(58.3%)、「創業者や職人の技術・こだわりを尊重すること」(54.8%)が上位を占めました。

本調査から、ラーメン業界における後継者問題と経営難が、消費者にとって身近な「お気に入り店の喪失」として顕在化している実態が明らかになりました。消費者の多くはM&Aによる事業承継に肯定的である一方、M&Aによって「味の変化」や「個性の喪失」への懸念も根強く、買収後の店舗の運勢姿勢や取り組みが消費者の支持を左右する重要な要素となることが伺えます。 今後、ラーメン業界でM&Aを推進する企業には、経営効率化と同時に、創業者の技術やこだわりを尊重する姿勢が不可欠となるでしょう。

■調査概要

  • 《業界別調査》
  • 調査名称:ラーメン業界の再編(M&A)に関する消費者意識調査
  • 調査方法:IDEATECHが提供するリサーチマーケティング「リサピー®︎」の企画によるインターネット調査
  • 調査期間:2026年3月17日〜同年3月19日
  • 有効回答:週1回以上、外食でラーメンを食べる全国の消費者513名

※構成比は小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても必ずしも100とはなりません。

■利用条件

  1. 1.情報の出典元として「M&Aキャピタルパートナーズ株式会社」の名前を明記してください。
  2. 2.ウェブサイトで使用する場合は、出典元として、下記リンクを設置してください。
    URL:https://www.ma-cp.com/

目次

  1. あなたは、よく通っていた・お気に入りだったラーメン店が閉店してしまった経験はありますか。
  2. Q1で「はい」と回答した方にお聞きします。閉店の原因として考えられるものを教えてください。(複数回答)
  3. あなたは、旅行先や出張先で、その地域ならではの「ご当地ラーメン」を意識して食べに行くことがありますか。
  4. Q3で「はい」と回答した方にお聞きします。旅行先や出張先でご当地ラーメンを意識して食べに行く理由を教えてください。(複数回答)
  5. 近年、ラーメン業界では、有名ラーメン店がM&A(買収・合併)を通じて大手企業グループの傘下に入るケースが増えています。あなたは、このことを知っていましたか。
  6. 後継者がいないために閉店の危機にある人気ラーメン店が、M&A(買収・合併)によって存続できるとしたら、消費者としてどう思いますか。
  7. あなたの好きなラーメン店やラーメンブランドが、M&A(買収・合併)によって大手企業グループに入り、事業を拡大していくとしたら、どう思いますか。好きなラーメン店が複数ある方は最も好きなラーメン店について回答してください。
  8. Q7で「非常に良いことだと思う」「やや良いことだと思う」を回答した方にお聞きします。Q7で回答した理由を教えてください。(複数回答)
  9. Q7で「あまり良いとは思わない」「全く良いことだと思わない」を回答した方にお聞きします。Q7で回答した理由を教えてください。(複数回答)
  10. あなたは、ラーメン業界でM&A(買収・合併)が行われる際に、買収する側の企業に最も大事にしてほしいことを教えてください。(上位3つまで回答可)
  11. あなたは、ラーメン業界のM&A(買収・合併)に対して、期待することや思うことはありますか。
  12. Q11で「ある」と回答した方にお聞きします。ラーメン業界のM&Aに対して期待することや思うことを、自由に教えてください。
  13. まとめ
主な調査結果

Q1あなたは、よく通っていた・お気に入りだったラーメン店が閉店してしまった経験はありますか。

83.0%が、お気に入りのラーメン店が閉店した経験「あり」と回答

「Q1. あなたは、よく通っていた・お気に入りだったラーメン店が閉店してしまった経験はありますか。」(n=513)と質問したところ、「はい」が83.0%、「いいえ」が15.0%という回答となりました。

あなたは、よく通っていた・お気に入りだったラーメン店が閉店してしまった経験はありますか。への回答のグラフイメージ

Q2Q1で「はい」と回答した方にお聞きします。閉店の原因として考えられるものを教えてください。(複数回答)

消費者が考える閉店原因、「店主の高齢化や体調不良」「後継者がいなかった」が各42.0%で最多

「Q2. Q1で「はい」と回答した方にお聞きします。閉店の原因として考えられるものを教えてください。(複数回答)」(n=426)と質問したところ、「店主の高齢化や体調不良」が42.0%、「後継者がいなかった」が42.0%、「原材料費や家賃の高騰による経営難」が38.5%という回答となりました。

Q1で「はい」と回答した方にお聞きします。閉店の原因として考えられるものを教えてください。(複数回答)への回答のグラフイメージ

Q3あなたは、旅行先や出張先で、その地域ならではの「ご当地ラーメン」を意識して食べに行くことがありますか。

8割以上が、旅行先・出張先で「ご当地ラーメン」を意識して食べに行くと回答

「Q3. あなたは、旅行先や出張先で、その地域ならではの「ご当地ラーメン」を意識して食べに行くことがありますか。」(n=513)と質問したところ、「はい」が81.1%、「いいえ」が17.0%という回答となりました。

あなたは、旅行先や出張先で、その地域ならではの「ご当地ラーメン」を意識して食べに行くことがありますか。への回答のグラフイメージ

Q4Q3で「はい」と回答した方にお聞きします。旅行先や出張先でご当地ラーメンを意識して食べに行く理由を教えてください。(複数回答)

ご当地ラーメンを食べに行く理由、「その地域でしか食べられない味を楽しみたい」が67.8%でトップ

「Q4. Q3で「はい」と回答した方にお聞きします。旅行先や出張先でご当地ラーメンを意識して食べに行く理由を教えてください。(複数回答)」(n=416)と質問したところ、「その地域でしか食べられない味を楽しみたいから」が67.8%、「ラーメンは地域ごとに特色があり、食べ比べが楽しいから」が63.0%、「旅行や出張の楽しみの一つとして外せないから」が43.3%という回答となりました。

Q3で「はい」と回答した方にお聞きします。旅行先や出張先でご当地ラーメンを意識して食べに行く理由を教えてください。(複数回答)への回答のグラフイメージ

Q5近年、ラーメン業界では、有名ラーメン店がM&A(買収・合併)を通じて大手企業グループの傘下に入るケースが増えています。あなたは、このことを知っていましたか。

ラーメン業界でM&Aが増えていることを「知っていた」消費者は、約7割

「Q5. 近年、ラーメン業界では、有名ラーメン店がM&A(買収・合併)を通じて大手企業グループの傘下に入るケースが増えています。あなたは、このことを知っていましたか。」(n=513)と質問したところ、「知っていた」が65.5%、「知らなかった」が33.3%という回答となりました。

近年、ラーメン業界では、有名ラーメン店がM&A(買収・合併)を通じて大手企業グループの傘下に入るケースが増えています。あなたは、このことを知っていましたか。への回答のグラフイメージ

Q6後継者がいないために閉店の危機にある人気ラーメン店が、M&A(買収・合併)によって存続できるとしたら、消費者としてどう思いますか。

79.5%が、後継者不在の人気店がM&Aで存続できることを「良いこと」と評価

「Q6. 後継者がいないために閉店の危機にある人気ラーメン店が、M&A(買収・合併)によって存続できるとしたら、消費者としてどう思いますか。」(n=513)と質問したところ、「非常に良いことだと思う」が32.7%、「やや良いことだと思う」が46.8%という回答となりました。

後継者がいないために閉店の危機にある人気ラーメン店が、M&A(買収・合併)によって存続できるとしたら、消費者としてどう思いますか。への回答のグラフイメージ

Q7あなたの好きなラーメン店やラーメンブランドが、M&A(買収・合併)によって大手企業グループに入り、事業を拡大していくとしたら、どう思いますか。好きなラーメン店が複数ある方は最も好きなラーメン店について回答してください。

7割以上が、好きなラーメン店がM&Aで事業拡大することに肯定的

「Q7. あなたの好きなラーメン店やラーメンブランドが、M&A(買収・合併)によって大手企業グループに入り、事業を拡大していくとしたら、どう思いますか。好きなラーメン店が複数ある方は最も好きなラーメン店について回答してください。」(n=513)と質問したところ、「非常に良いことだと思う」が30.0%、「やや良いことだと思う」が43.1%という回答となりました。

あなたの好きなラーメン店やラーメンブランドが、M&A(買収・合併)によって大手企業グループに入り、事業を拡大していくとしたら、どう思いますか。好きなラーメン店が複数ある方は最も好きなラーメン店について回答してください。への回答のグラフイメージ

Q8Q7で「非常に良いことだと思う」「やや良いことだと思う」を回答した方にお聞きします。Q7で回答した理由を教えてください。(複数回答)

M&Aに肯定的な理由、「経営基盤が安定して長く続けてくれそう」が72.0%で首位

「Q8. Q7で「非常に良いことだと思う」「やや良いことだと思う」を回答した方にお聞きします。Q7で回答した理由を教えてください。(複数回答)」(n=375)と質問したところ、「経営基盤が安定して長く続けてくれそうだから」が72.0%、「全国や海外でもお気に入りの味が食べられるようになるから」が44.5%、「品質管理や衛生面が向上しそうだから」が41.3%という回答となりました。

Q7で「非常に良いことだと思う」「やや良いことだと思う」を回答した方にお聞きします。Q7で回答した理由を教えてください。(複数回答)への回答のグラフイメージ

Q9Q7で「あまり良いとは思わない」「全く良いことだと思わない」を回答した方にお聞きします。Q7で回答した理由を教えてください。(複数回答)

M&Aに否定的な理由、「チェーン店のようになり個性が失われそう」が74.5%で最多

「Q9. Q7で「あまり良いとは思わない」「全く良いことだと思わない」を回答した方にお聞きします。Q7で回答した理由を教えてください。(複数回答)」(n=102)と質問したところ、「チェーン店のようになり個性が失われそうだから」が74.5%、「味やこだわりが変わってしまいそうだから」が59.8%、「店舗の雰囲気が変わってしまいそうだから」が45.1%という回答となりました。

Q7で「あまり良いとは思わない」「全く良いことだと思わない」を回答した方にお聞きします。Q7で回答した理由を教えてください。(複数回答)への回答のグラフイメージ

Q10あなたは、ラーメン業界でM&A(買収・合併)が行われる際に、買収する側の企業に最も大事にしてほしいことを教えてください。(上位3つまで回答可)

約6割が、M&Aで買収側に「味やレシピの継承」を希望

「Q10. あなたは、ラーメン業界でM&A(買収・合併)が行われる際に、買収する側の企業に最も大事にしてほしいことを教えてください。(上位3つまで回答可)」(n=513)と質問したところ、「味やレシピをそのまま引き継ぐこと」が58.3%、「創業者や職人の技術・こだわりを尊重すること」が54.8%、「価格を大幅に変えないこと」が36.5%という回答となりました。

あなたは、ラーメン業界でM&A(買収・合併)が行われる際に、買収する側の企業に最も大事にしてほしいことを教えてください。(上位3つまで回答可)への回答のグラフイメージ

Q11あなたは、ラーメン業界のM&A(買収・合併)に対して、期待することや思うことはありますか。

約6割が、ラーメン業界のM&Aに「期待することがある」と回答

「Q11. あなたは、ラーメン業界のM&A(買収・合併)に対して、期待することや思うことはありますか。」(n=513)と質問したところ、「ある」が57.7%、「特にない」が35.3%という回答となりました。

あなたは、ラーメン業界のM&A(買収・合併)に対して、期待することや思うことはありますか。への回答のグラフイメージ

Q12Q11で「ある」と回答した方にお聞きします。ラーメン業界のM&Aに対して期待することや思うことを、自由に教えてください。

「味を落とさず品質をキープしてほしい」「経営安定と味の継承の両立に期待」などに期待

「Q12. Q11で「ある」と回答した方にお聞きします。ラーメン業界のM&Aに対して期待することや思うことを、自由に教えてください。」(n=296)と質問したところ、175の回答を得ることができました。

Q11で「ある」と回答した方にお聞きします。ラーメン業界のM&Aに対して期待することや思うことを、自由に教えてください。への回答のグラフイメージ

まとめ

  • ― 消費者の8割以上がお気に入りのラーメン店の閉店を経験。閉店原因は「店主の高齢化」「後継者不在」がそれぞれ4割超という結果に
  • ― 後継者不在の人気店がM&Aで存続できることに約8割が肯定的。譲り受け側に求めることとして「味やレシピの継承」(58.3%)、「技術やこだわりの尊重」(54.8%)が上位に
  • ― M&Aによる存続について否定の理由では「チェーン店のようになり個性が失われそうだから」(74.5%)が最も多い結果となった

■弊社アドバイザーからのコメント

ラーメン業界では今、二つの課題を抱えており厳しい経営環境にあると言えます。

ひとつは創業者や経営者の高齢化と後継者不在による廃業リスク、もうひとつは原材料高騰や人件費・光熱費上昇による収益悪化です。東京商工リサーチによると、2025年度のラーメン店倒産は57件と、2009年度以降で過去2番目の高水準でした。一方で、市場自体は単価の向上などを背景に、帝国データバンク推計で2024年度7900億円まで拡大しています。成長市場でありながら、個人店や中小チェーンの淘汰が進む”優勝劣敗”という構図となっていると言えます。

こうした中で、ラーメン店にとって、M&Aは単なる“譲渡”ではなく、廃業を避け、事業成長を同時に実現しうる選択肢の一つと言えます。後継者不在で暖簾を下ろすしかなかった店が、M&Aによってブランドや従業員の雇用・取引先を残せる可能性がある。さらに、仕入れ力や採用力、店舗運営ノウハウを持つ大手企業とのM&Aによるパートナーシップによって、倒産回避だけでなく、収益構造の改善、多店舗展開や海外進出まで視野に入れることができます。

今回の調査では、後継者不在の人気店がM&Aで存続できることを79.5%が肯定的に評価しており、消費者は“大好きなラーメン店が残り、そのうえで味やこだわりも守ってほしい”と考えていることが読み取れます。

実際に業界再編は活発化しています。吉野家ホールディングスは、せたが屋やウィズリンク、宝産業などラーメン関連企業を取り込み、ラーメンを成長の柱に位置付けています。松屋フーズホールディングスも2025年12月に「六厘舎」「舎鈴」を展開する松富士食品を子会社化しました。大手外食がラーメン事業を本格強化しており、これは一部の有名店だけの話ではなく、地域の人気店や製麺会社なども承継・成長を目的としたM&Aが起きており、“身近なラーメン店の永続的な成長戦略”の選択肢の一つとしてM&Aが浸透してきていると言えます。

ラーメンは日本人の“国民食”とも言える存在であり、その味や文化を未来に残すため、後継者不在や様々な経営課題を解決する手段としてM&Aの重要性は今後も高まっていくと考えられます。

M&Aキャピタルパートナーズ株式会社 企業情報部 課長 林 聡一郎
企業情報部 課長
林 聡一郎

大学卒業後、大手製薬会社にて医薬品情報提供業務に従事。複数回の社内表彰を経て、外資系IT企業に転職し、食品・製薬会社へのコンサルティング業務に従事。当社入社後は一貫してM&Aアドバイザー業務に数多くの業界を支援し、ラーメン業界ではラーメン店だけではなく製麺会社等のM&Aを支援。幅広い分野において経験と実績をもつ。

M&Aキャピタルパートナーズは、豊富な経験と実績を持つM&Aアドバイザーとして、お客様の期待する解決・利益の実現のために日々取り組んでおります。
着手金・月額報酬・企業評価レポート作成がすべて無料、秘密厳守にてご対応しております。
以下より、お気軽にお問い合わせください。


ご納得いただくまで費用はいただきません。
まずはお気軽にご相談ください。

監修者プロフィール
M&Aキャピタルパートナーズ株式会社広報室 室長齊藤 宗徳
M&Aキャピタルパートナーズ株式会社 広報室 室長
株式会社レコフ リサーチ部 課長
齊藤 宗徳

2007年、立教大学経済学部経営学科卒業後、国内大手調査会社へ入社し、国内法人約1,500社の企業査定を行うとともに国内・海外データベースソリューション営業を経て、Web戦略室、広報部にて責任者として実績を重ねる。2019年大手M&A仲介会社へ入社し、広報責任者として広報業務に従事。
2021年M&Aキャピタルパートナーズ入社後は、広報責任者として、TV番組・CMなどのメディア戦略をはじめ広報業務全体を管掌、2024年より現職。

一般社団法人金融財政事情研究会認定M&Aシニアエキスパート
厚生労働省「職業情報提供サイト(日本版O-NET)」M&Aアドバイザー担当
MACPグループ「地域共創プロジェクト」責任者


M&Aを流れから学ぶ
(解説記事&用語集)

M&A関連記事

M&Aキャピタルパートナーズが
選ばれる理由

創業以来、売り手・買い手双方のお客様から頂戴する手数料は同一で、
実際の株式の取引額をそのまま報酬基準とする「株価レーマン方式」を採用しております。
弊社の頂戴する成功報酬の報酬率(手数料率)は、
M&A仲介業界の中でも「支払手数料率の低さNo.1」を誇っております。